真夜中のキャプチュード -59ページ目

庭の鉢植えになんて鍵を隠すと、簡単に侵入されるぞ!


 









幸せの教室











トム・ハンクス監督・脚本・製作・主演



「幸せの教室」観ました!


















あらすじ!


20年もの間、軍艦に乗りコックをやっていたラリー・クラウン。

退役後は、地元の大型スーパー「Uマート」で、

同僚にも、常連客からも慕われ、充実の日々をすごしていた。

ところがある日、社の上層部から呼び出される。

ラリーはいつものように優秀社員の表彰だとおもっていたが、

実は、学歴が低いとの理由で解雇が決定したと通達されてしまう。


無職となり、

離婚して引き取った、妻の買った家のローンも払えなくなり、

再就職も難しい状況下に、失意のどん底を味わったラリーだったが、

隣人である、黒人のラリーが営むジャンク屋で、イーストバレー短期大学の小冊子を見つけ、

未来の自分のために、この大学へ通うことを決意する!

そして講義でとった「スピーチ217」の教室で、やる気を失った酒浸りの講師

“メルセデス・テイノー”と出会う…


久しぶりの共演トムとジュリア

























主演のトム・ハンクスが15年ぶりの長編を撮ったことで有名な本作。

やや、浅い内容の印象は否めませんが、

世界的に高い失業率の今現在には、かなりタイムリーな内容で好感もてましたよ!

当初、

わずか99分の上映時間に、微かに不安はあったものの、

それなりにまとまってました!


久しぶりの監督




でね…

私、

じつゎあまりジュリア・ロバーツが好きでゎありません(-.-;)

ズバリ!

彼女を美女と思えないのですね'`,、('∀`) '`,、ご無礼をお許しください

彼女の顔を見ていると犬にしか見えないのです…



どうも萌えないのゎ何故か?(-.-;)


私にはこう見えてる ↓↓↓


縦長の顔が一緒


もしくはこう ↓↓↓ 


空も飛べる窪塚くん






しかし全体的にキャストには問題なく、

中でも、ヒロイン・タリア役のググ・バサ=ローは魅力的でしたね~~(∀`从)♡♡♡

本作まで、よく知らない子でしたけどね('∀`)ァ '`,、

まだまだいるね!カワイイこって!ググ・バサ=ロー



先日3度目のアカデミー賞に輝いた、メリル・ストリープのお嬢さん

「グレース・ガマー」がラリーのクラスメイトとして出演してましたよ!



メリルの次女:グレース・ガマー
                   メリルに似てるね!(●´艸`)




また、

「コフィー」のパム・グリアがテイノーの友人役で出演してました。



ネイティブ系かな?パム・グリア





さらには、

トムの息子、チェット・ハンクスがピザ屋役で、

奥さんのリタ・ウィルソンが住宅ローン相談係の銀行員役でそれぞれカメオ出演してました。


とまぁ、様々な人脈を利用した感のある本作!


なんか、

本作のテーマである“人と人の絆”を描くのに最適なキャスティングに思えました。



上が息子チェット、下が嫁のリタ




そんな中でも拾い物だったのが、

イーストバレー短期大学の経済学講師役で

スタートレック「ジョージ・タケイ」が出演していたこと!ヾ( 〃∇〃)ツ

登場と共に、心の中で、「出た!ヤマガト社長!」と叫んでしまいましたょ!ハハハ!

そう!

私にはどちらかというと、「HEROES」のヒロ・ナカムラの父

ヤマガト社長のカイト・ナカムラといったほうが親しみやすいのです!d(≧▽≦;)

しかも、ヒロの母親役って、大好きなタムリン・トミタなんですよね~~(∀`从)♡♡♡




タリアには皆惚れる…らしい…ハハハ




さて話が逸れましたが、

本作、

アメリカの真似っこをして、日本もゆとり教育なる時代をむかえましたが、

大失敗もいいところで、

そんな緩そうなアメリカ社会に、学歴によるリストラが存在することをはじめて知りました。

広いアメリカは、いまだ言葉は話せても、読み書きできない人もいますよね?

学歴重視の考え方ってアジアだけなのかと思ってました。




そんな本作ですが、

もっともよかったと思えるシーンは、

ラリーがバス停でバスを待つテイノー先生をバイクの後ろに誘い、

2ケツで走るシーンですね~~



失業中の彼は、セルフSSで自分の車に給油中、

ガンガンと上がる料金メーターと財布の中身を見比べヒヤヒヤしています。

そこへスクーターが給油に来て、

あっという間に給油を終え去っていく…

その料金の安さに魅力を憶え、ラマーからスクーターを買い取り

二輪生活を開始するのですね~~


バイクの後ろに女の子乗せるのって好き!密着感がね!



ラマーが、「二輪免許が必要だぞ!」と言ってましたから、

日本でいう、原付二種くらいの大きさなんでしょうね!

ヘルメット被りたくないというテイノーに

ラリーは、それは違反!と言っていることからも、

そこそこの排気量があるものと思われますね!




そして、

このバイク生活が、大学での交友関係を決定づけるのですね!

若者とバイクを乗り回し、

懸命に勉強するラリーは、十分に人生をやり直せているわけです!



ヘルメットをバケツと言って被りたがらないテイノー





ニートの亭主を持つテイノーは、

人生に嫌気がさしているのですが、

懸命に未来を拓こうとするラリーの姿に勇気を与えられる


まぁ

酔ったテイノーと、一度だけキスしたラリーが、

突然ラストシーンでイイ仲になっちゃうのは
              少しばかりご都合主義すぎ、

無理やりな感じで話が終わるワケですが、それでもまぁ、

とってもハートフルな一本に仕上がっていますよ!

負担にならない上映時間もデート用作品としての機能を持っています。

久しぶりのトムのメガホン作品、堪能してみてはいかがかな??'`,、('∀`) '`,、


















学生生活を謳歌するラリー



































創作オカシアター    スクリーン2 ~変態猫~













昨日も…






  そして今日もまた、変わることなく同じ動作のくりかえし…








私は映画館で、もぎりの仕事をしています。





ミシン目を折って…



半券をちぎる…



          ピリピリ…


「ごゆっくり…」



これのくりかえし…






そんな変わらない日々でしたが、


昨日からちょっとした変化があったのです。


11:00の上映回、


座席番号“Hの3”


まばらにしか埋まっていない座席の中に、その仔はいたのです。


Hの3の席にチョコンと座って…


と言うか、とまって。





上映開始と共にスクリーンを確認するため入った劇場内、


最後列の後ろの壁際に立つ私の視線の斜め前、


何か小さなものが


畳まれた椅子の上で、チラチラ動いていたのです。


私は目を凝らし、その小さな物体を観察します…


なんとそれは、大きな羽をピンと広げたアゲハ蝶だったのです。


その所作はまるで、


日に当たり大きく花弁を開いた美しい花にとまり、


太陽の恩恵である甘い蜜を吸っている時のように、


優雅に、ゆっくりとしています。


私は何だかほっこりとした気分になり、料金はいただいていないけど、


その仔をそのまま鑑賞させることにしました。


ところが上映後、


清掃のために入った劇場内で、


私は衝撃的な光景を目の当たりにしました。


Hの3で鑑賞していたはずのアゲハ蝶が、


席の下の床に、その大きな羽を広げたまま落ちていたのです。


丁寧に拾い上げ、手の上にのせたのですが、この仔はピクリとも動きません。


とても悲しい気分になりましたが、仕事中です、


この仔の亡骸を丁重に処分するしか、私に出来ることはありませんでした。





おっと…


そろそろ11:00の回が始まります。


ブーー…


扉を閉め、


最後列、Hの3の斜め後ろの壁際に立ち、スクリーンを確認します。


すると、たたまれたままのHの3の席の上に、何かが動いていました。


ギョッとして、目を凝らしてみると、


なんと!真っ白な、小さな二十日鼠!!


長いしっぽをくるんとたたんで、ちょこんと座っています。


もう!驚いたなんてもんではありません!


他のお客さんに見つかったら大騒ぎです!


しかし、


私がこの回でもぎった半券は3枚だけ…


その方たちはみんな、前の方の席に座っていました。


私は、この仔をこのまま鑑賞させてあげることにしました。


そして上映後、


他のお客さんに見つかる前にと、慌ててHの3の席へ走りました。


「きゃっ!」そこで私が見たものは!


短く叫んだ私の足元には、


踏まれて潰れた二十日鼠が横たわっていました。


まるで、皮しか残っていないかのようにペタンコに潰れた…


私は悲しい気持ちを抑えつつ、新聞紙にそっと包んでその仔を処分しました。


私にはそれしかできないのです…






翌日…


11:00の回は鑑賞客は一人きり…


私は恐る恐るHの3の席に向かいます。


そこで私は、自分の目を疑いました!


畳まれたままのHの3には、


仔猫がシャンと背筋を伸ばし座っているではありませんか!


余りの出来事にかなり驚いた私ですが、


しかし珍事もこれで3回目、


開き直った私は、この仔をこのまま鑑賞させてあげることにしました。


少しばかりの不安を心に抱きつつ…





そして、今日も例外なく悲劇が訪れました…


上映後のHの3の席には、やはり潰れて皮だけになった仔猫が、


まるでハンカチのように座席に垂れ下がっていました。


私は必死の勇気を振り絞り、仔猫を片付けました。


そして、Hの3の席に「使用禁止」の貼り紙を貼ったのです。







不思議な3日間でした…


そして、いつもの日常を取り戻したのです。




ミシン目を折って…



半券をちぎる…



          ピリピリ…


「ごゆっくり…」









そして今日も11:00の回が上映されます…


扉を閉め、いつもの壁際に…






    …!?





な…なんと!


Hの3の席に、3歳くらいの坊やが座っているではありませんか!?


私は慌てて駈け寄り、その坊やに小声でささやきました。


「坊や!どこから入ったの?そこの席には座ってはダメよ!」


すると、スクリーンに目を向けていた坊やは私の方へ向き直り、


妙に大人びた言い方で、


「お嬢さん、ありがとう!」そう言ったのです。


「え!?」呆気にとられている私に坊やは続けました。


「貴女が見逃してくれたおかげで、私はどうやら神になれたよ。」


「か…神って!?」私は、大声で叫んでしまいましたが、


館内のお客さんは誰一人、気にもしない様子でスクリーンを見つめています。


「おかげさまで、ようやく羽化することが出来たよ。
            お嬢さん…明日からは忙しいよ。フフフ...」


そう言い残すと、坊やはスクッと席を立ち、スタスタと出て行ってしまいました。


呆然と立ち尽くす私を、その場に残して…








翌日の11:00の回は、坊やの言った通り大盛況でした。


「神…かぁ~…」私はひとりごちて、


入場を待つ長い列を処理していきます。


そして私は初めて知りました。


“福の神”が脱皮を繰り返し、成長するということを…









今日は大忙しの日です。









ミシン目を折って…



半券をちぎる…



          ピリピリ…


「ごゆっくり…」







ミシン目を折って…



半券をちぎる…



          ピリピリ…


「ごゆっくり…」








ただ、


Hの3の席にだけは「使用禁止」の貼り紙が貼ってありますが…





















ウォシュレットにより、再度催す…(-.-;)















テルマエ・ロマエ











武内英樹 監督作品




「テルマエ・ロマエ」観ました!


















あらすじ!


古代ローマ帝国、

浴場設計技師のルシウスは、その生真面目さが災いし、流行に乗り遅れたため失業してしまう。

落ち込むルシウスは、友人が慰めに誘ってくれ訪れたテルマエ(公衆浴場)で、

突如、現代日本へとタイムスリップしてしまう。

そこで出会った、現代日本の風呂文化!

それらを古代ローマに持ち帰ることに成功したルシウスは、

それを基に新アイディアを連発!

ルシウスの設計したテルマエの評判は上がっていくのだが…!

浴場技師ルシウスには、現代日本の風呂文化は驚異の連続だった


































正直、

本作は、開けてはいけない
パンドラの箱
だと思って、一切近づかなかったんですが、

連休中、なんだか一人勝ちっぽい勢いで劇場が混みに混んでたのと、

何名かの方々から、

「まぁ、自身の目で確かめてみて~~」ってなお奨めもあったこと、

さらに

私的には事前情報で、

単純に笑える一本!って位置づけだったので、サクッと行っちゃいましたよ!
                            '`,、('∀`) '`,、主体性ねぇ~~なぁ~…

古代ローマ人の肉体美(笑)


で、

実際観てみると、結構よく出来てたりするんですね。



本作の笑いの引き金になっているのは、

その何の脈絡もない組み合わせなんですね。

つまり、


古代ローマ

  
  現代日本の風呂文化


    ウォシュレット等等


こういった

 一見なんの関連性もない品々を組み合わせて生まれる妙なわけですね~~
                           (∀`从)♡♡♡

きっとね、

原作者が出来る人なんでしょうね~~


実際、原作の絵柄とかは、私のタイプではないので

  きっとこの先も読むことはないでしょうけどね(-.-;)


濃ゆいなぁ'`,、('∀`) '`,、




日本を代表する濃ゆい顔役者をそろえて、

ローマ人役を務めているワケですが、

案外に馴染んでしまってて、違和感を感じないのが、演出であり

      魅せ方なんでしょうね~~~ヾ( 〃∇〃)ツ


  製作するって、

  こういうことなんですかね?



彫刻っぽい顔だよな~~シミジミ...






まぁ、

突っ込みどころは多々あるワケですが、

この裏の取れないユルユル感って

「大木家の楽しい旅行~新婚地獄篇~」とかでも味わいましたね~~~

この辺りのつじつまの合わない部分は、

無視!

        でいいのです!ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、


              気にしない!気にしない!

           それがルール!ヾ( 〃∇〃)ツ



ヒロイン上戸彩の妙!




そして最大の功績!


それが、平たい顔族代表のヒロインが上戸彩さんだったこと!


彼女、

まさに平たい顔の代表ですもんね~~~
                       ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、


 これほどの適役は彼女以外になし!


         素晴らしい限りd(≧▽≦;)ウンウン!



彼女!実に素晴らしい平たい顔だ!




もう、ぶっちゃけちゃいますが、

私、

上戸彩さん結構好きなんですが、

よぉ~~~~~~く見るとね、

目は左右に離れ(微妙に)

まさに日本人の基本のような横に広い顔

凹凸の少ない平面顔なんですよ。彼女(●´艸`)


鼻も低いしね



でも、

そんなB級部品を絶妙なバランスで配したら

あんなにキュートになるんですね~~(∀`从)♡♡♡



今話題のハリケンレッド塩谷 瞬さんも、

キレイな顔に深いシワがあるのでセクシーなんだそうですよ!(●´艸`)

 キレイなだけだと、セクシーさに欠けるんだとか!


  その筋の魅力なんでしょうね~~~~上戸さんも!







そして

なんだかわからない存在だった、竹内力さんにも笑いました。



いろんな意味でキャスティング最高って感じ!




味のある役者さんが揃ったなぁ




でまぁ…

私的には、率先しておすすめはしませんが、

  暇持て余してたら、行ってみてもいいんぢゃね?


              そんな感じ!












テルマエ・ロマエ





















zone2046さん画像をお借りします










































西の空に明けの明星が輝くとき・・・









事あるごとに申しておりますが、

   私、昭和の円谷作品大好きでしてね。(●´艸`)フフフ...



本日ついに、気になっていた、ジョリーシャポーへ行きましたよ。ヾ( 〃∇〃)ツ



言わずと知れた、ウルトラセブンで主人公を務めた森次晃嗣さんのお店ですね~~~
                          _|\○_ ヒャッ ε= \_○ノ ホーウ!!!




/
ジョリーシャポー



外観は、ログハウスっぽいオシャレなカフェって感じで、

控えめに飾られているウルトラセブンの手作り看板が無ければちょっとわかりにくいです。

駅からは、15分程度ですかね?

この道程もわかりづらいです。'`,、('∀`) '`,、




本日は、昨日の内にお店のツイッターで、森次さんがいらっしゃる旨が伝えられていた所為か、

オープンと同時に満席。

私は辛くも入店できました。'`,、('∀`)



そしてお客さんの9割が、お店自慢の「ダンのハヤシライス」を注文してました。
(店内は一切の撮影が禁止なので、画像はないのです。)




そうですね…その存在は、、ジョリーシャポーのHPで確認してみてね!



GW期間中は、食事とドリンクを注文すると、ウルトラバッヂがもらえますよ。


今だけもらえる、ウルトラバッヂとスタンプカード



しかも、ハヤシライスに関してのみ、スタンプカードが発行されます。

スタンプを、セブンためると何かグッズがもらえるらしいです!

有効期限は7か月!'`,、('∀`) '`,、


 駐車場も7番です。


徹底してます!!!



で、

これだけ混んでしまうと、

森次さんが調理しますので、厨房からまったく出てこないわけですょ…(-.-;)



もうね、

いないのと一緒でした。


本人との写真撮影を希望した(有料)お客さんがいたため、

その時だけ店に現れましたが…



なんか、

もう少しお話とか出来るなら行ってもいいかな~~って感じでした。




まぁね

ご本人にも会えたし、

ハヤシライスもピザも美味しかったんで、おKです!+.(*ゝд・)b゚+.゚




満足満足ぅ~~~(葛城 ミサト風に...)





そういえば、

ライブも開催されるみたいっすよ!

店内にピアノが鎮座しておりました。




私もラッパは、楽譜なしで吹ける唯一の曲が「ウルトラセブンの歌」ですので、

    いつかステージで吹いてみたい    なんてね(●´艸`)


 間奏のハイB♭外しそうだけどね
               ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、











興味あったら、是非行ってみてね~~



























ところで、

昨年盗まれた、撮影で使っていたセブンのマスク


やはり、戻ってませんでしたょ・゜・(ノД`)・゜・。


 価値あるものです。

 持つべき人を選ぶマスクです。


決して遅くないので、まぢ返して欲しいです。

もう、散々鑑賞したでしょうに…


在りし日のマスク
画像は森次さんのHPからお借りしました。







途中は色々あるけどゴールは一つなんだよ。















HOME 愛しの座敷わらし















和泉聖治監督作品




「HOME 愛しの座敷わらし」観ました!
























あらすじ!




東京から、岩手へと引っ越してきた高橋家。

父・晃一は、食品会社の課長。

 晃一は、自身が考案した

   “豆腐わさびプリン”の大失敗により左遷状態での転勤だ。



晃一の説明では、オシャレなロフト付の家だったのだが…



晃一からの説明では、

   オシャレなロフト付の“和風ログハウス”だったはずが、

  妻・史子や子供たちの目の前に現れたのは

都心部から離れた田舎の藁葺き屋根の

       築100年とも200年とも言われる古民家だった。




築100年とも200年とも言われる古民家




東京での高橋家は、家族がバラバラだった。

それぞれが悩みを抱え、苦悩の日々が続いていたのだ。

そんな状況をみかねて、晃一の出した結論は、

  「家族で過ごせる時間もそれほど長くはない…だから、皆で集える、

               “囲炉裏”のような存在になりたい!」

   そう決意しての引っ越しだったのだ。


家族皆が集まる「囲炉裏」のような存在になりたいと願う晃一



この家に不満を抱える家族たちをよそに

高橋家の岩手での生活は始まった。


そしてしばらくすると、この家に、何か不可思議な現象が起こりはじめる…


物音や、鏡に子供が映ったり、超常現象が起き始める




























そういえば私…

水谷豊さんの出演した映画って

相棒以外で観たことないかも??σ(゚、。)って思って、

ちょっと調べてみたら、

ビデオか何かで観た「太陽を盗んだ男」という古い作品にチョイ役出演していたようです。

あ、

この「太陽を盗んだ男」って結構面白いですよ。

    ご存じない方は是非、探してみてください。



盛岡支店の営業部に配属された晃一




そんな、

あまり馴染みない水谷さん作品でしたが、

はたして、どんな?

そんな勢いで観ちゃいました。'`,、('∀`) '`,、



善人役が、これほどハマる方もいないでしょうね…




原作はかなりの反響だったらしいですが、

いざ、映画となると


   まぁ、

普通でしたヾ( 〃∇〃)ノ テヘヘ...


 ただね、

  事前情報まったく無しでの鑑賞でしたから、

 いきなり、長女・梓美が

  「「大木家の楽しい旅行~新婚地獄篇~」」のヨシコ役

      橋本愛ちゃんだったことに感激!'`,、('∀`) '`,、


  大木家の時は、顔を青く塗りたくってましたが、

        すぐわかりましたょヾ( 〃∇〃)ツヾ( 〃∇〃)ツ


梓美は東京でいぢめられていたため、ドコにも自分の居場所はないと思っている


弟は今をときめく鈴木福くんでした

  ↑ 大木家での愛ちゃんゎ“青い人・ヨシコ”役でした。





母・史子は安田成美さん


母・史子



祖母・澄代は草笛光子さん


祖母・澄代


長男・智也はイケメン子役、濱田龍臣くん



長男・智也


と、

まぁ、可もなく不可もなくって感じのキャスティングですね。(●´艸`)



肝心の座敷童も、

アッサリと姿を現して、

アッサリと幸運をもたらし、

家族が再生する手助けをしちゃう感じです。(●´艸`)

家族の絆を取り戻した高橋家



豆腐わさびプリンも、

  取引のない会社から注文が入って売れ出すという…(-.-;)

全て丸く収まっちゃう超ハッピーエンドです。


ウム...

 ゴールデンウィークにゃ、もってこいのファミリー向け作品ですね。




そして、

「わが母の記」同様

  こちらでもお婆ちゃんが痴呆気味になるんですね。

家族で夜祭りに出かけ、

 突然、症状が悪化してしまうのですが、

  ここで晃一が思わず涙を流します。


  同日公開である、わが母の記と同じ演出であり、

     このシーンが物語で大きな比重を占める点などが似ているのがちょっと不思議ですね。



ちょっと比べてみると

   わが母の記での役所さんの涙は、

  もう息子の顔も憶えていない痴呆症の母親。

  自分を捨てたと思っていたそんな母が、自分ですら忘れていた子供の頃の詩を

    空で詠ったことに対してなんですが、

本作での、水谷さんの涙の理由は、

  母親が痴呆症になってしまったから泣いたというより、

 そんな義母に優しく接する妻・史子に対する感情が大きいと感じましたので、

  役所さんが見せた母への想いの涙とは比べるべき基準が違うように思いました。

   何と言うのか?

       絶望の涙でもないのですね。

ただ、

  どちらも、重要なシーンではありますけどね!





  
とにかく、ふつうではありますが、物語には「波」が存在しますし、

  作品としての難しさは感じませんし、

    お時間あったらぜひ、観ちゃいましょう!+.(*ゝд・)b゚+.゚





              そんな感じです!ヾ( 〃∇〃)ツ
















なんとなくギクシャクしていた晃一と史子だったが、ようやく笑顔を取り戻す








お隣までがとっても遠い…

































   「太陽を盗んだ男」

働かないならご飯をあげないよ!














わが母の記









原田眞人監督作品


「わが母の記」観ました。













あらすじ!

父親の見舞いで訪れた湯ヶ島の実家。

小説家・伊上洪作は、ふと、子供の頃の記憶を振り返る。

土砂降りの雨のなか、軒下に立つ幼少期の自分。

向かいの軒下には、不機嫌な顔をした母が両手に幼い妹二人の手をつなぎ立っている。

幼少期に伊上はひとりだけ両親と離れて“蔵のばあちゃん”に育てられていた。

「僕だけが捨てられたようなものだ」軽い口調で話す伊上だが、本当はその想いをずっと引きずっていた。


洪作は幼少期に両親と離れて暮らしていた。


仕事の押す洪作は、一旦東京へと戻る…

が、

ほどなく、父親が旅立ったと連絡が入る。

父の死をきっかけに、母親の痴呆が始まってしまう。

薄れていく母の記憶。

洪作は、育ててくれた蔵のばあちゃんと、

   実の母の間で、長いこと複雑な想いを抱えていた

自分だけ、母に捨てられたと思い悩む日々だった…

しかし、

 進む母の痴呆の症状に、自らの家に引き取り、

     ようやく母親と正面から向き合う決心をする。


家族をネタにエッセイなどを書く洪作だったが…



























第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリ受賞

そして、第16回釜山国際映画祭のクロージング作品



原作は、昭和を代表する文豪・井上靖氏の自叙伝。


私は本作が持つ、これらの輝かしい経歴というより、

映画館のCMを観て、鑑賞を決めたんですね。


正直、

よくある話だな~~って思っちゃったんですが、

  そうね~~~??通り一遍な物語?

 ただね、

私も介護経験(かなり小さい頃ですが…)があるのですよ。

すぐどっか行っちゃう痴呆も大変ですが、

    まったく動けない老人が7年間家にいる辛さってのをよ~~く知ってましてね。

  友人を家に呼べない小学生でしてね。


進む痴呆…家族は暖かく見守るが…



少し

そんな幼少期を思い出して微かにですが、CMにオーバーラップしちゃって劇場に足を運んだ訳ですね。


まぁ、あまり不幸自慢しても仕方ないのでこの辺で止めますが、


本作

それほどたたみかけるようなセリフ数があるわけでもないのに、

それぞれのキャラクターの性格とかが、

かなりスンナリと入ってくるのですね。

長女・志賀子と次女・桑子


ありがちな長時間上映作品でもないのに、

まぁ、上手に個々の個性を表現したもんだと

  上映中に感心しちゃいましたよ。


自分の事をも忘れてしまっている母に複雑な想いを募らせる洪作


実際に井上靖さんの自宅で撮影されたリアル感もそうなんですが、

なんとも伊豆の風景が美しく切り取られ、

私のように神奈川に住んでいると、

伊豆って手頃な観光地でして、見たことあるような風景が後から後から現れまして、

何せ

高校でバイク乗り出して、

年中伊豆を走ってましたので、懐かしい風景ってワケです。


祖母を最も愛する琴子




当時の愛機はHONDAのCB-Rでしたね~~

この子と何度、伊豆へ行ったことやら…シミジミ...

CB-R
適当な画像が無かったのですが、これの青に乗ってました。






先に申しましたが、

とてもよい話ではあるのですが、

物語には、あまり大きな起伏が存在しません。


1960年、1963年、1966年と物語は進み、

     母・八重が1973年に亡くなるまでを、進行する痴呆の症状と共に語られます。



終盤の1969年、


すっかり洪作を忘れてしまった母・八重なんですが、

洪作が子供の頃に書いた詩だか、短文を空で詠みあげ、

それを聞いた洪作が号泣するシーンが最大のクライマックスだと思います!

そして

母・八重が息子が待っていると、トラックをヒッチハイクし伊豆の海へと向かってしまう

それを追う琴子と洪作

海で再会した洪作は、優しく八重を背負って、波打ち際を歩くシーン

   とてもいい画面でしたね~~~(∀`从)♡♡♡






 でね、

  ここでお終いでよかったかな~~ってね…

洪作自身、子供たちに反発される


母親の葬式のシーンまで撮らなくてもよかった気がしましたね。

蛇足ってんですかね?


あのシーン…








ただね~~

  俳優さんを観る一本って感じですかね~~?


現に、劇場内には老人しかいませんでしたし

単純明快な派手派手アメリカ映画とかが好きな方には、まったく向かない作品だと思います。




         そんな感じですね~~~




















自分を忘れてしまった母を優しくおぶる





























瀬戸は日暮れて…













ももへの手紙










沖浦啓之監督作品








「ももへの手紙」観ました!





















あらすじ!





調査船に乗る父親の事故死により、天真爛漫な母・宮浦いく子と共に

母方の実家がある、瀬戸内海にある汐島へ引っ越すことになった12歳の宮浦もも。



父が亡くなる直前、

ささいな喧嘩が原因で、父との間に溝が出来たまま永遠の別れを向かえたもも。

亡き父の机から出てきた

“ももへ”とわずか三文字だけ書かれた手紙…



汐島へと向かうフェリーで…





島へと向かうフェリーでその手紙をながめるももの元へ、

空から3粒の水滴が落ちてくる。


そして、

何故かもも親子の後を追うようについてくる水滴

はたして、その正体とは?



ももと、母いく子





























瀬戸内海が舞台で、

  もののけ姫の安藤さんが作画監督

    魔女の宅急便の大野さんが美術監督と

かなり、ジブリ色が濃い作品でした。


母の実家へ戻ったもも




特にクライマックスは、台風接近で嵐の中、ももが島から開通前の海道である大橋を使い

医者を呼びに向かうシーン。


まるでポニョの世界観と、

   ポニョのエピソードそのものなファンタジー作品って印象でした。



汐島には海道が出来、便利になる反面、通行が増え島が荒らされる心配もある


ノスタルジックな島の街並みは、

その作品性と相まって、とても丁寧に描かれ、

大切に創られたことが容易にわかりますね。


どこか懐かしい原風景が丁寧に描かれています。




つまり、

長い年月をかけ仕上げた良質な作品であることが
             一目でわかるということですね~~
                      +゚*。:゚+(人*´∀`)ウットリ+゚:。*゚+.


ただね、

最初の水滴が空から落ちてくるシーンで

妖怪3人が何者か?

どこから、何の目的で現れたのか?

そしてそこから

オチも、

そして、何が“ももへの手紙”なのかもが、

         開始わずか10数分でわかってしまった点…


もうね、


    まさかと思いましたよil|li(;-_-;)il|li


でね、

 ラストまで観て、

  えぇぇぇぇぇぇぇぇ!やっぱりそこなのぉぉぉぉ!( Д )~゚ ~゚
                    ズガ~~~~~ン爆弾

   …って感じでしたよ


唯一

  残念と思われた一点ですかね?(ll'∀')

     (実際には、そこまで薄っぺらな作品ではないですからね!私がへそ曲がりなんだと思います。)



本の中に描かれた妖怪をモデルに具現化された3人
  


そして作品観なんですが、


※父が不慮の事故で、突然の他界

※母親が愛する夫を失った悲しみを引きずるも、
           子供を鷹揚に見守り続ける点

※主人公は父親の死を独りよがりな視点で受け止めている点

                   など、




「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
に多くの共通点を見つけることができますね。

ただ、

トム・ハンクスに比べ、

ももの父親ってのは結構、子供との約束を簡単に(大事な意味を忘れてて)反故にしちゃう、

それにより、子供から軽蔑されちゃうとか、

かなり尊敬され愛されていたアメリカ人の父親像である

    トム・ハンクスの父とは正反対な点が、
          日本のお父さんって感じでそれはそれでよかったですけどね。


妖怪たちの弱みを握るもも


       



もうね、

何がイイってね、

監督が愛してやまない(であろう)瀬戸内の原風景は最高でしたよ!

私の中の瀬戸内って、

たぶん最初は大林監督だと思うんですね。

   「転校生」とかね。


本作でも、しまなみ海道の風景を忠実に描いた架空の島を舞台に、

都会から来た、内気なももが、父の死を乗り越え、場になじみ、自分を解放する家族の愛が描かれています。


大きく泣けたりはしませんが、

ほんのり、じんわりと良い作品です。


軽く頭の弱いマメ



そして本作、

トトロと一緒で、妖怪の出てくる意味、

人が、最大限に努力しても、どうしても届かない場合、

そこには奇跡の力の発動がある。



いい味だしてる3妖怪たち




奇跡は願うものの元へと必ず訪れるという願望。


それらをクライマックスで最大限に表現できていると思われます。




嵐の中、

開通前の橋を使い、

喘息で苦しむ母のため、医者をむかえに島を出るもも。


もも、走ってばかり


天のルールで、本当は人の生き死に関わってはいけない妖怪たち



しかし、

ルールは破られ、

イワ・カワ・マメの妖怪3人は島の精霊や、古くから島に棲む妖怪らを率い

合体してももを雨風から守り、無事に橋を渡らせる


まさに21世紀の百鬼夜行はこんな!といった表現・演出は素晴らしいと思いましたよ。



島には古くから妖怪たちが巣食う




つまりね!

鑑賞後の充実感がジブリ並なんですね~~~!

   (ただこのシーン、やはり平成狸合戦ポンポコのワンシーンを思い出しますが…)




まぁ、どことなく何かを参考にして(●´艸`)


   それでいて懐かしく、



  うむ、損しない、及第点の出来だと思いますよ。えぇ!+.(*ゝд・)b゚+.゚























天に手紙を送る踊り
































三つの力を、一つに合わせて











タイタンの逆襲









ジョナサン・リーベスマン監督作品


「タイタンの逆襲」観ました!!












あらすじ!



海の怪物「クラーケン」を倒してから10年、

全知全能の神ゼウスの息子である半神半人デミゴッドのペルセウスは、

漁師をしながら、一人息子を男手一つで育てていた。

息子には剣を握らせない人生を送らせようとしていたのだが、




普通のオッサンにしか見えないペルセウス




そんなペルセウスの事情をよそに、

神々とタイタン族の地上の覇権争いは、日ごとに激しさを増していく。

やがて巨神クロノスの覚醒が始まる。



そんなある日、

かつてゼウスが地下深くに追放した冥界の王ハデスの、ゼウスへの裏切りが明るみに出、

ゼウスは息子を守るため、敵のワナにまんまとはまり、地下に幽閉されてしまうのだった。




父は全能の神
























長期間放ったらかしてスイマセン!

             il|li(;-_-;)il|li

              言い訳はしません!サボってました。(; -y-)ツ))




さてさて、

タイタンの戦いがあまりにつまんねぇ~ので、

逆襲は行かないでおこうと思ってたのに、

リーアム・ニーソン出てんだよねぇ~…コレ…(-.-;)

   忘れてたよ…


だから、行ってきたよ(-.-;)(-.-;)しかたねぇ・・・



対宇宙人の次は神!リーアム・ニーソン






1では坊主頭の、

ご存じ「アバター」のサム・ワーシントンも、なんだか暑苦しいキャラになってましたよ…



坊主のほうがカッコいいぞ!




で、

上映時間、わずか99分の本作、

とにかく展開が駆け足なんですね。


あれよあれよとゼウスが捕虜になり、

  有無も言わさず、ペルセウスは巻き込まれます'`,、('∀`) '`,、



突如人間界を襲うキメラ!

 炎を吐き、大暴れ

  まるで炭が爆ぜたように

   口から火の粉が舞い立つ姿はかなりカッコよかったのですが、

 上映時間という大人の事情で、わずか5分足らずで、

  自ら吐く業火で自滅!

    焼け死んでしまいます・゜・(ノД`)・゜・。そんなバカなぁぁぁぁぁぁ!



キメラって鳥かと思ってたけど、犬?




そんな感じで、ダッシュで進む物語。


急ぎ足にもほどがある!(ll'∀')


さらには登場する怪物があまりに魅力なくてね…



サイクロプス?なんか巨人族登場





特に今回、

迂闊にも鑑賞直前に、レイ・ハリーハウゼンのシリーズを観てしまい、

シンドバッド3部作やら、

   タイタンの戦いまで観ちゃうという愚行!!

  ハリーハウゼンの描いた素晴らしき怪物たちに酔ったために

  本作に登場したCGの怪物たちの、その魅力のなさに

    さらに拍車をかけてしまったという結果に!(ll'∀')


ウドの大木とはコイツらのこと




それらは、各キャラにも言えてましてね、

特に今回大暴れの軍神アレスも、エドガー・ラミレスという、

 なんか薄汚い野郎が暴れまわるのですが、

インモータルズのダニエル・シャーマンのほうが断然カッコよかったよぉぉぉ・゜・(ノД`)・゜・。

 ↓↓↓↓↓↓↓

やはりスマートさが神っぽい!



ヒロイン・アンドロメダ王女のロザムンド・パイクもなんか中途半端美人でね~…

            萌えない(-.-;)(-.-;)おばちゃんだし…



最強王女アンドロメダ!急に女になるな!






さて、

本作公開直前に、「タイタンの戦い」がテレビ放送されておりました。

ご覧になられた方もいらっしゃると思うのですが、

テレビで十分楽しめます。'`,、('∀`) '`,、



なので3Dはもとより、

  劇場鑑賞もどうかと…(-.-;)(-.-;)イヤイヤ...




が!しかし!!


リーアムファンの方は必ず行ってねヾ( 〃∇〃)ツ


















シリーズ化されないだろうな












































タイトルの元ネタは

   我らがミッチーの名曲です。


貼っておきますね~~~



SingingRoadさん動画お借りします。













創作オカシアター         スクリーン1 ~リア充~







毎日通る寂れた商店街の端の端。


ちょうど金物屋のとなり…


駅へ続く道へと折れる角に、古びた映画館を見つけた。


くすんだ壁に蔦が絡まる、石を積んで建てた古い建物。


毎日ここを通っていたのだが、まったく気付かなかった。


突如、目の前に現れたようで驚いた。






入口の脇の壁に、ビニール袋で包まれたポスターが貼ってある。


ビニール袋に直に、

“NOW ON SCREEN”と赤いマジックペンで手書きされている、

         現在上映されている作品のポスターらしかった。




タイトルは「おすそわけ」。


真っ黒な地に白い文字でそう書かれている。


それ以外の文字は一切ない。


白く抜かれた文字が目に染みる。






この作品の、さらなる情報を求めて、入口の脇にある小さな窓口に向かう。


窓口からは、中は暗くて見えない。


「あの~…」私は恐る恐る声をかけてみる。


「“おすそわけ”...どんな内容ですか…?出演者とか…?」


私の言葉には返事が無い。


私は屈んで、窓口を覗きこんでみた。


そこには、60歳くらいのご婦人がチョコンと座っている。


胡乱な目線は斜め下を見つめ動かなかった。


私に気付いた様子もなく、ただ、一点を見つめていた。


質問は返ってきそうにない。


仕方なく、「大人1枚」と告げると、シワクチャの手が動いた。


夕日のような鮮やかなオレンジのチケットを掴んだその手が止まり、


うつろな瞳がこちらを向いた。


「おやおや?」しゃがれたご婦人の声が小さな窓口からもれる…。


「あんたには、何もおすそわけするものは無いよ…。」かすれた声が続く。


「いや…映画観たいのですが…?」そう告げたのだが、


「あんた、幸せそうだね…あんたの持っているものでは鑑賞券は買えないよ…。」


そう言ってご婦人は手を膝の上に戻し、

  また一点に視線を落とし、動かなくなった。







卒業を控え、希望の就職先に内定、


1か月前に彼女も出来て、


 なんと相次ぐヒット商品の連発!

      そんな、業績がうなぎ上りの会社に勤める父から


就職祝いにスポーツカーを買ってもらい、


リア充とは今のこの私のこと!


まさにこの世の春を謳歌する毎日…






どうやらこの映画館の入場券は、お金では買えないようだ…


そう、


その人が抱える“不幸の度合”で支払うのだろう…


鑑賞することで、何をおすそわけされるのだろう…







幸福を自覚する私は仕方なく、駅への道を歩き出した…


少し歩いて振り返ると、真っ黒なポスターから白い文字が消えていた…


不思議に思い、入口のほうを見ると、


陽光まぶしい表通りに反し、


館内はポスターよりも黒く、深く沈んでいた。




















             








STRANGE DAWN










STRANGE DAWN















佐藤順一原作の

「STRANGE DAWN」ご紹介します。





あらすじ!


“奈津野 エリ”と“宮部 ユコ”は、どこにでもいる16歳の高校生だった。

ある日、

突如として二人は、見たこともない異世界へと転落、

そこには人間の膝丈くらいの身長の小人たちが住んでいた。

そこで、小人たちの奇襲を受けたエリとユコだったが、

別の小人に救出される。

シャルと名乗るその小人は、

この世界のグリアニアという巨大王朝の騎士であった。



シャルの手引きで、ベルゼーグルという小さな村に身を寄せることとなったエリとユコ。

しかし、

その村に、二人を襲った“バルジダン”というゲリラが侵攻してくる。


目的はエリとユコ。

どうやら二人は、その容姿から、この世界に伝わる、

「国と国の争いをしずめる」という「魔人様」であると勘違いされてしまったようだ…


こうして、

ごく普通の女子高生だった二人は、見知らぬ世界の二つの国の争いへと巻き込まれていく…




















WOWOWのみでの放送でしたので、たぶん知らない人の方が多いのでゎ~~(●´艸`)


    
なんで急にSTRANGE DAWNなの?って思うと思いますが、


なんででしょうね?'`,、('∀`) '`,、


STRANGE DAWNって意味は?


     奇妙な夜明け  とかそんなかな?'`,、('∀`) '`,、



どうして本作にたどり着いたかと言うと、


ミスト」って映画を観た!



巨大な蚊が作中に登場。



その蚊が、「STRANGE DAWN」に登場する蛍のような昆虫を連想させ、思い出した。



で、紹介してみた'`,、('∀`) '`,、



こんな感じなんです。

     なんか意味不明でスイマセン!'`,、('∀`) '`,、










本作なんですが、

大きい体であるが故、魔人だと思われた女子高生なんですが、

案外にその世界に早く馴染んでしまい、

そこの住人の恋の相談にのったりという

女子高生の持つ現実感炸裂なわけですね


所詮子供、

苦労知らずで、あまりにワガママ振る舞いに、

この世界の人々も

当初は崇めていたのですが、

こいつらホントに魔人か?

    みたくなっちゃって、

なぜ?女子高生がパラレルワールドへ落ちたかは、
           このあたりのギャップの面白さ狙いなわけですね。


変によく出来た世界観がお気に入りだったりします。(●´艸`)





主題歌も、前世がペルー人だった私の心に響く懐かしい感じの(笑)メロディーラインで気に入ってます。
















なんか外国で放送された版がアップされてたのでお借りしてきました。(●´艸`)






エンディングテーマ ↓


(yunathesummoner90さん、GuntzKnuxFanさん 動画お借りします)