運命とは縁がない…

スコット・ヒックス監督作品
「一枚のめぐり逢い」観ました!
あらすじ!
3度目のイラクである海軍3等軍曹ローガン・ティボルトは、
作戦終了時、戦場で一枚の美しい女性が写った写真を拾った。
無機質な瓦礫の山の中でキラリと光ったその写真。
その写真に惹かれるよう、その場へ近づいたローガンのすぐ背後、
まさに今、そこに座っていた場所に迫撃砲が着弾。
一瞬にして仲間たちは死んでいった。
それから8か月の間、
故郷の土を踏むまで、何度となく死線を潜り抜け、
この一枚の写真はすっかり、
ローガンにとってのラッキーアイテムとなっていた。

帰国後、彼は姉のもとに身を寄せるが、
戦争での心の傷は深く、
幼い甥たちのTVゲームの爆発音に驚き、
甥達がふざけてじゃれついてくると、
身体が反応し、思わず本気で制圧してしまう…
すっかり居場所がなくなったローガンは、
何故?自分だけが生き残ったのか?
写真の女性に真実を求め、彼女を探す旅にでる…
手掛かりは、彼女の背景に写る灯台。
インターネットでルイジアナだと突き止めたローガンは、愛犬ゼウスと共に旅立つ。
アチコチ訪ね歩くと、有力な情報が舞い込む。
どうやら、郊外で犬の訓練センターを運営している
ベス・グリーンという女性であるらしい…

原題「The Lucky One」なんですが、
なんで邦題を「一枚のめぐり逢い」にしちゃったんだろう…(-.-;)
「一枚のハガキ」が頭に残ってたのだろうか…?(●´艸`)
なんか、センス感じないすね…。
原作者のニコラス・スパークは
とにかくその作品の映画化率高くないです?!人気者ですね!!d(≧▽≦;)
「君に読む物語」や「親愛なるきみへ」などなど、
私もどれだけ観たか…?(読んではいない(●´艸`) )
今回、
結構意外だったのが、監督が、ドキュメンタリーの巨匠
スコット・ヒックスだったこと。
私的には「幸せのレシピ」はかなり好きでして、
特にアビゲイル・ブレスリンはデビュー作「サイン」から始まり、
ずいぶんと出演作は観てますよ~~
ランゴにも声の出演してましたしね。
なので、
かなり期待度も高かったってのもあったのか、
ちょい物足りない感じでしたね~~

オープニングから戦場場面なんですが、
かなり緊迫感溢れる画づくりされてましてね、
CG強力導入で、
このまま戦争映画でいいんぢゃなかろうか?ってレベルでして、
特に爆発シーンはかなり出来がよく、
スーパースロー映像を盛り込んで、
ローガンのすぐ脇で、仲間たちがバタバタと死んでいくさまが、
ローガンの守護天使を強調していい効果でした。
冒頭の作戦行動中に、
オチに関わるような重要シーンも張られていて、
冒頭部分だけとれば、かなりの出来の良さです。

しかし、
いざ、帰国してからは、かなり自分勝手に話が進んでいきます。
恋愛物語の王道をいく、
出会い→幸せな時間→障害→関係を揺るがす事件、と
このままの流れで進んでいきます。
そして、様々なストーリー上の“きっかけ”があるわけですが、
全てが唐突で脈絡を感じない流れでして…
ラストも結構、薄っぺらいんですね…(-.-;)

障害の原因となる、ベスの元夫・キース・クレイトンは、父が州の権力者で
権力をカサに、嫌がらせしまくりなんですが、
ラストは、ベスとの息子ベンを助けるために命を落とします。
このシーンを観てて思いました…
死ぬのはローガンだったのでゎ…?ψ(`∇´)ψケケケ
とかね?
守護天使に出会えたら「死」
なんてラスト、どうすか?((ヾ(∀´* )シャッシャッシャッ

イケメンというよりは、
やや暑苦しい顔したザック・エフロンは、
結構童顔でして、
それに対し、テイラー・シリングはアダルトな感じの美女でして、
やや見た目年齢が合わない組み合わせが、いい感じでした。
姉というか、母という感じか?
守護されているというのにピッタリな関係でしたょ。

戦場で拾った写真の背景に、
灯台が写っていますが、
その灯台こそが、ベスの居場所を突き止める手がかりになるわけですが、
戦場で心に大きな傷を負った男の
足元を照らす灯台の役割がベスであるというメタファーでしょうかね?

とまぁ、
細かい部分は凝っているものの
本筋があまり深くなく、太くなく…
まぁ、
おうちでカルピス飲みながら観てもいいかもね(●´艸`)
(↑カルピスってトコが昭和の貧乏人ですかな?)

8なのぉぉぉ???!Σ(ll゚艸゚ll)

ルパート・サンダーズ 監督作品
「スノーホワイト」観ました。
あらすじ!
マグナス王とエレノア王妃の間に新しい命が芽生えた。
エレノア王妃はある雪の日、
美しい薔薇のトゲに触れ、怪我をした…
その指先からは三滴の血が滴り、真っ白な雪に滲んだ…。
その白と赤の美しさに魅了された王妃は、
我が子が、雪のように真っ白な肌…
血のように赤い唇…
そして、黒檀のように黒い髪を持った子が生まれることを願う…。
やがて生まれた子は、王妃の願ったとても美しい女の子だった。
二人は彼女を「スノーホワイト」と名付け可愛がった。

国中の者に愛され育ったスノーホワイトだったが、
ある冬、王妃が厳しい寒さに亡くなってしまう。
悲しみに暮れるマグナス王に、さらなる追い討ちがのしかかる…
謎の黒い軍隊が王国に攻め入ってきたのだ!
国を挙げ、黒い軍隊と闘ったのだが、
敵はガラスのように砕ける身体を持つ、人間以外の者たちだった。
そんな敵を追い払ったマグナス王は、
その際に、捕虜として捕獲されていた美しい女性、
「ラヴェンナ」を救出する。
ラヴェンナの、その美しさに王妃を失った寂しさを埋めたマグナス王。
やがて、ラヴェンナを王妃としてむかえることとなった。

ところが婚礼の夜、
ラヴェンナは、共に床についたマグナス王を殺害し、
本当の黒い軍隊が王国を乗っ取ってしまう。
マグナス王の側近ハモンド公爵は、
スノーホワイトの許婚で息子のウィリアムとスノーホワイトを連れ、
脱出を図るも、
スノーホワイトは寸前で敵の手に落ちてしまった…
その後、スノーホワイトは城に幽閉され、
国は荒れ、人々の心は荒んで行った。

女王となったラヴェンナは、日々、魔法の鏡に問う…
「鏡よ、鏡…世界で最も美しいの誰?」
「もちろん、女王様です。」
ところがある日、鏡はこう言った…
「やがて、成長したスノーホワイトが世界で一番美しい者となるでしょう…
しかし、その者の心臓を食らえば、永遠の美と若さを手に入れられる…」と…
7年の幽閉後
牢屋からラヴェンナ女王の弟フィンに、女王のもとへと連れて行かれるという時、
スノーホワイトは隙をみて逃げ出し、
女王の魔法の力が届かない闇の森へと逃げ込む…
女王は、森に詳しい飲んだくれの騎士エリックを追っ手として雇い、
スノーホワイトを追跡することになる…

グリム童話生誕200年
ユニバーサル100周年と
何だかお祝い尽くしな感のある本作。(●´艸`)
大きくその世界観をアレンジした、
単なる
'`,、('∀`) '`,、
魔法の混在する世界な割に、
あまり魔法戦争となるわけでもなく、
黒い闇の森が唯一、魔法の世界っぽかっただけでした。

この森のデザインはよかったですよ!
なんか目玉のあるキノコとか、
なんか毒性の強い、ケムリダケみたいのとか、
お馴染みのトロールなんかも登場!
しかも、以前ご紹介しました「トロールハンター」に登場したトロールよりカッコいい!
しかも、白雪姫はその凶暴なトロールを、
睨み合いだけで制してしまうのだ!'`,、('∀`) '`,、
すごすごと逃げ去る凶暴トロール_| ̄|○∠))バンバン
しかも、
このシーンって、なんかトロールが白雪姫の迫力に押され、
彼女を認めた感があったので、
先々、
彼女のピンチに、
このトロールが助けにくるかも?って思ってたんだけど、
この後、一切登場しませんでした…(-.-;)
不思議な森だと言いたかっただけの登場のようです…(-.-;)

そして、森で出会った、かの有名なこびと共…
私ずっと、
“白雪姫と七人のこびとたち”って記憶してたんですが、
なんと本作に登場のこびとたちは八人!’`,、(’∀`) ’`,、
何故!?って思ってたら、
戦いの最中、
気のイイのが一人、
白雪姫を敵の矢からかばって死んぢまうんですね~~~なるほど…
このこびとたち…
ディズニーに出てくるあの、ホンワカムードのボンクラな連中ではなく、
もの凄い戦闘民族のようですd(≧▽≦;)
私の知る彼らってこんなだったのだけど
↓↓

本作のコイツら!
結構な戦闘力を持ち、
気が荒く、白雪姫を食っちまおう位の勢いでした。'`,、('∀`) '`,、
最終決戦も、彼らの活躍で勝利したようなもんです!
そして、我らのシャーリーズ・セロンなワケです!(=´∀`)人(´∀`=)
カラスっぽい衣装がとても素敵でしたよぉぉ!
ディズニー版の女王って、
999に出てきた機械化母性の女王っぽい(笑)
おっかない顔してたけど、
シャーリーズの演じる女王の美しさと豪奢なエネルギーは凄い!
永遠の憧れだな…こりゃ…(∀`从)♡♡♡
全身から溢れでる、真のセレブ美女オーラが凄いのなんの!
やはり、自身を磨かないとダメです!
着飾っても薄っぺらい人ってすぐわかるよね!
私的シャーリーズNO1作品は「マイティ・ジョー」です!
あと「コール」(●´艸`)

物語後半、
もののけ姫と似たシチュエーションに
シシ神らしきモノが登場したかと思ったら、
突如話が駆け足で進みだすのですが、
ラヴェンナ女王がウィリアム王子に化けスノーホワイトに近づき
(苦労した割に、簡単に見つけ出してしまう不思議)
お馴染みの毒りんごを食べさせ
たぶん心臓をいただかなければならないので、仮死状態にする毒で、
それをエリックと本物ウィリアムに邪魔されて、すごすご退散。
それをキスで目覚めさせるのはウィリアムではなくエリックで、(失笑)
しかも、どうやらキスが原因で蘇ったっぽくもなく'`,、('∀`) '`,、
(勝手に解毒したっぽい)

生き返ったスノーホワイトはもう別人!
ヘナチョコっぷりは掻き消え、
戦闘能力が上がってしまってました…(-.-;)
その勢いで、
ハモンド公爵とこびとたちと共に一気にラヴェンナ城に攻め込み、
案外に簡単に女王を倒してしまう…
死とともに老いていくシャーリーズを見るのは悲しかった…(-.-;)

ラストは
なんか、衆議院議員バッヂみたいな模様の窓のある玉座で

スノーホワイトが、女王に即位し、
それを見守るウィリアムとエリック
なんかね、
スターウォーズ・エピソード4のラストシーンでしたよ…えぇ…
なんでも、本作、三部作だとか?(あれ?あれ?(●´艸`) )
予想としては、
二作目で、
許嫁のウィリアムのキスは効かなかったが、エリックのキスは効いた
ウィリアムは悔しさにダークサイドに落ち敵対する。
亡き妻をいまだ想うエリックと、スノーホワイトがちょいといい仲になる
でも、お互い好き同士になるにはなんらかの障害が起こる
(スターウォーズでは双子の兄妹でしたね)
スノーホワイトは、また城を追われる。
そして三作目へ…
と、
スターウォーズと、ロードオブザリングを混ぜたような展開となるでしょう…(-.-;)
(嘘なので、余所で言わないほうがいいですよ…)
まぁ、
3つやるようなので、
とりあえず最初だけでも観たらいかがですかね?(-.-;)(-.-;)
それで今後を決めたらどうでしょう?

創作オカシアター スクリーン4 ~去る者~
ミニシアターに勤める私には、やることがたくさん!
スタッフは私一人きりですから、
掃除をして…
上映準備をして…
開場まで、大忙しなんです。
そんなある日、
トイレ清掃をしようとドアの前に立った時
何故か違和感をおぼえたのです。
トイレのドアは男性用と女性用が並んでいて、
擦りガラスの入った小さな窓があり、
その下に男性用、女性用を区別するマークが描かれています。
見たことありますよね?
丸い頭に、男性を表すマークは四角い身体が青で描かれていて、
女性は、同じく丸い頭に、スカートを表しているのでしょうね?
三角の体が赤で描かれていますよね?
どちらも手足は真っ直ぐ下にのびていて…
そんな、見慣れた風景に、
何故かいつもと違う雰囲気を感じつつも、
慌ただしい開場前の時間に追われ、
掃除を済ませ、お客様を招き入れ
今日も、慌ただしく一日が過ぎていきました。
翌日、
また今日も同じように、時間に追われる一日が始まりました。
そしていつもと同じように、トイレ清掃のためドアの前に立った時、
昨日から感じていた違和感の原因に気付いたのです。
向かって右側の男性用トイレのドアの
男性を表す、青いマーク…
そのマークが右方向に少し動いていたのです。
真っ直ぐだった足が、まるで歩いているかのように左右に開かれ、
手は前後に振られていました。
「何?これ??いったい誰のいたずらなの!?」
驚きのあまり、独り大きな声を出してしまいましたが、
我に返り、少し恥ずかしさをおぼえました。
気を取り直し、
掃除を済ませ、開場準備を整え、今日もお客様を迎え入れました。
そして、慌ただしく一日が過ぎていきました。
そしてまたあくる日になり、
少しの不安と、
不謹慎かもしれませんが、大きな期待を胸に、
トイレのドアの前に立つと、なんと!
男性用マークは、すでに体半分がドアから消え去っていて、
このドアから立ち去ろうとしていました。
期待通りとはいえ、
もの凄く驚いたのですが、さらに驚いたのは、
女性用の赤いマークが、男性用のマークを追いかけるように右に動いていたのです。
手を、男性用マークの方へと伸ばし、
まるで追いすがるようなポーズをとって…
なんということでしょう!
この男性用マークは、女性用マークのもとを去ろうとしていたのです。
私はどうすることも出来ず、複雑な気持ちでトイレ清掃を終えたのでした。
翌日の私の、出勤するまでの胸の高鳴りは、言葉では語れませんでした。
足早にシアターへ向かうと、真っ先にトイレに向かいました。
ああぁ…
何ということでしょう!
男性用マークは姿を消し去り、
女性用マークはガックリと肩を落とし、跪いて失意のどん底にいました。
私は自分の事のように胸が痛み、ただ、呆然とその場に立ちすくみました…
その時です!
突然、事務所の電話がけたたましく鳴りました。
かなり驚いたのですが、
慌てて受話器をとると、電話の向こうからオーナーの声が聞こえました。
とても慌ただしい雰囲気で、
「大変だよ山下くん!当社は不渡りを出してしまったよ!」
そんなオーナーの声に、何が起きたのかわからなかったのですが、
「もうすぐ債権者が押し寄せてくるかもしれない!
君の給料も支払えないんだよ!
必ず連絡するから、すぐ、その場を離れてくれたまえ!」
そう続けて告げられ、ようやく私は事態を理解したのです。
この映画館…倒産したんだ…
あまりのことに、私は受話器をもったままガックリと跪き、
ただただ、途方に暮れるしかありませんでした。
そんな私の姿は、女性用マークそのものだったのです…。
しばらくすると、
大勢の債権者たちが、
まだ開いていない劇場の扉を叩き始めました。
同情を恥じてはいけない…それが慈しみの心だから…

ショーン・マクナマラ監督作品
「ソウル・サーファー」 観ました。
あらすじ!
天職はサーファー…
両親と二人の兄に囲まれて暮らしているベサニー・ハミルトンは、
幼い頃から、ハワイのカウアイ島でサーファー一家に育ち、
親友のアラナ・ブランチャードと共に、プロサーファーを目指していた。
優しい家族に後押しされ、
地方コンテストで優勝。
地区大会への出場権を獲得し、
さらには、サーフィン関連のメーカー「RIP CURL」と
アラナともどもスポンサー契約を結ぶことになる。

順調すぎる日々、
夢までもう一歩…
そんな、
毎日が輝いていたある日、
アラナや、アラナの父・ホルトらと
大会にむけて特訓に出かけたベサニーに、
思いもよらない悲劇が訪れた。
突然のシャークアタックだった・・・
ボードごと、左腕を喰いちぎられたのだ。
幸い、一命は取りとめたものの
医師は「これから覚えなければならないことが山ほどあるぞ」
そう、励ましながらも、決して楽観視できないことを告げる…

退院後も、好奇の目にさらされ、
何もできなくなったと嘆きながらも、
なんとか片腕の生活に慣れようとするベサニー…
そして時が経ち、
傷口がふさがるとベサニーはすぐにサーフィンを始めた…
家族に支えられながら、
懸命に勘を取り戻そうとするベサニーだったが、
復帰後のコンテストは散々な結果に終わる…

またまた実話の作品観てまいりました!(=´∀`)人(´∀`=)
これまた感動作でしたよぉ~~!
本編開始から約30分…
主人公ベサニーは、
これでもかと言うほど幸せの絶頂にいました。
この30分の間に、
海中から海面を見上げたアングルのカットが
かなりの数、差し込まれるのですが、
そう!
まるで「ジョーズ」そのものなんですね。
たぶん、
何の前情報も無しにこの作品を観たら、
間違いなくジョーズを連想すると思います。
そして
突然のシャークアタックなんですが、
やはり、海中から海面に接近するカメラアングルで、
ボードごと腕が持っていかれるシーンは、
とにかくよく出来ていましたよ。
音楽もマッチして、
本年度最高なんぢゃなかろうかという迫力シーンに仕上がっていました!
それからのベサニーは痛ましい限りです。
私も、
事故で利き腕が一年間使えないことがありまして、
おかげで、後天性の左利きになってしまうほどでして。
ただ、私は腕ごと無くなったわけではなくて
たぶん、30%くらいは生きてたと思うのですね。
しかし、ベサニーは100%機能が停止してるわけで、
復活することもないのです。
あれだけ不便な日々が一生続くと思うと、
痛ましい事故だと思います。
しかし、
鮫側から見ると、
サーフボードって、鮫の大好物のアザラシに見えてしまうらしいのですね。
(アニマルプラネット情報)
しかも、
迂闊にも鮫の生活圏にズカズカ踏み入っているのは人間のほうで、
無慈悲にも、フカヒレ欲しさに乱獲し
殺しまくっているのも人間なんですね。
そして、
ハワイという自然と暮らしているベサニー本人も、
そのことを理解しているようで、
撮影用の複製人形の鮫の大きさに怖れを抱きながらも、
鮫は美しい生き物であると認めているのですね。
教わらなくとも、自然界と、
共存しているのだと理解しているようなんですね。
ハワイに育つと、ホント、おおらかに育つんですね~~
それが彼女の成功した秘訣なんでしょうかね?(●´艸`)

さて、
今回、難しい役どころを演じた主人公ベサニー役・アナソフィア・ロブ
たぶん、ベサニー本人もそうなんでしょうが、
快活な仕草や表情、
過酷な運命に、正面から挑む姿を見事演じきっていました!
私はかなりアナソフィア・ロブ出演作観ていますが、
今んところ一番かもな~~
特に、腕を失った後、左腕を緑色の袖で覆い、
CG処理しての演技は大変だったでしょうね。
本当に無いような動きでしたしね。

とても優しく理解ある父・トムを演じたのは名優デニス・クエイド
涙もろいお父さんを好演してました。
私的にデニスを想う時、
必ず「ドラゴンハート」のボーエンを思い出します。'`,、('∀`) '`,、
なんででしょうね?ァ'`,、'`,、('∀`) '`,、
そして本作で最もよかった人!
ベサニーの母・シェリー役のヘレン・ハントですね~~
すぐ泣くお父さんに対し、
決して娘の前では、涙はもちろん
辛い顔一つしない強く優しい母を熱演してましたね~~自然体でね!
ベサニーに不安を与えないよう、
決して本人の前では泣かず、辛い顔も見せない
そんな強く優しい母を見事に演じておりました。
いい役者さんですね。
さらに
親友のアラナ役に、
ジャック・ニコルソンの娘のロレイン・ニコルソンが起用されていました。

大好きだったサーフィンとの決別を覚悟したベサニーは、
以前より参加していた、サラの率いる教会活動の一環で
大津波の被害を受けた、タイのプーケットにボランティアとして降り立ちます。
現地の子供たちと触れ合うのですが、
子供たちは海に近づこうとしません。
そんな、海に恐怖を感じている子供たちに
サーフィンを指導することで、
海への恐怖心を払拭させようとするベサニー。
そして改めて、海の持つ、自然の治癒力を再認識し、
もう一度、挑戦を決意するのです。
そして再生を始めるベサニーの挑戦がはじまります!
ラスト、
地区大会で、ポイントに大差をつけられての残り1分。
波が止まり、万事休すかと思われたその時、
ベサニーは残った右手で、
穏やかな海面を撫で、
目には映っていない巨大なエネルギーを感じるのですね!
他の選手が動かない中、
一人、沖へと進むベサニー
終了間際、
誰しもが、ライバル・マリーナの優勝を確信したその時、
突如、
巨大な波が立ちます。
そして、一人その波を待っていたベサニーが
大会最高得点を叩き出すライディングに成功するのです。
皆が奇跡を期待する中、
結果は
終了のホーンが鳴った後に立ったので
無情にも、幻の最高点となったのです…
しかし、
彼女は間違いなく、最高の波を制覇し
自らに勇気を刻み込むことに挑戦し、成功したのです。

どうでしょう?
今週末あたりに足を運んでみては?(●´艸`)
って、
また、
全部言っちゃったよぉぉぉぉ!
・゜・(ノД`)・゜・。ごめんよぉぉ!

バターまで9MILE

キャメロン・クロウ 監督作品
「幸せへのキセキ」観ました!
あらすじ!
半年前に愛する妻を失ったベンジャミン…
時に、キラービー(殺人蜂)の大群の中で、
はたまた、飛行機でハリケーンに突っ込んで!
さまざまな冒険レポートにより、
新聞記者としては名の知れた男。
ところが、
妻の死後、心が荒むばかりの14歳の息子ディランと
傷心にくれる7歳の娘ロージーには手を焼いていた。
さらには、会社と、その方針の違いから意見が食い違い、
仕事まで辞めてしまったベンジャミン。
そして、
盗みを働いて、ついに退学となったディラン…
いまだ、母親の死から立ち直れない、寂しがり屋のロージー…

ある夜、
自由奔放にホームパーティーで盛り上がる隣家を見つめながら、
虚しさを感じたベンジャミンは、
この街にいると、妻を思い出してしまうと引っ越しを決意する。
そして訪ねた不動産屋に、
広大な敷地をもつ郊外の家を紹介される。
一発でその家を気に入ったベンジャミン。
即決で購入を決めたものの、
当の不動産屋は歯切れが悪い…
そう…
そこは実は閉鎖中の動物園で、敷地内には動物が暮らしていた。
亡くなった前オーナーの遺産で動物は飼育されていたのだ。
ここで買い手が見つからなければ、
ここにいる動物たちは生きて行かれなくなる…
ベンジャミンは動物園の再建を決意し、物件を買い取るが、
資金難の発生や、
息子との溝は開いていく一方だった…
悩みながらも、自らを、
そして家族や飼育員たちを、見つめ直し、
共に成長していくことを決意したベンジャミン。
はたして動物園を、
そして家族の絆を、再建していくことは出来るのか?

いや、
いい作品でしたょ(●´艸`)
なんか久しぶりに見応えあってね。
私は、マット・デイモンがあまり好きではなくてね。
しかし、
本作でのお父さん役は素晴らしいとか思っちゃいました。
アクションいらないでしょ?彼ゎ!ヾ( 〃∇〃)ツ
実際、
後半でウルウルしちゃいましたしね。
途中、
あまりに虫のいい話だこと!って思う部分も無くはないのですが、
そのへんはご愛嬌でしょうね。

またね、
娘のロージー役のマギー・エリザベス・ジョーンズちゃんも、
また現れたなぁ~~天才美少女!って感じでね。
その表情がタマラン可愛さですよね~~
今回、相手役は飼育員のケリー。
ブラック・ウィドーこと、スカーレット・ヨハンソン
もう、ヒット作に出ずっぱりの、エル・ファニングも出演してますよ!

本作、
なんで動物園?って思いますが、
そう!
動物の命
人間の命
動物園の再建と、家族の再生を諦めない姿勢…
やはり、舞台は傾いた動物園でないとダメなんでしょうね~~
これが実話だってんだから、
世の中、ドラマが転がってますね~~たくさん!

動物モンのあるある話で、
真っ直ぐな笑いも多数盛り込まれているし、
何と言っても、
動物たちの演技が素晴らしかったですよ。
動物プロダクション所属の動物たちなんでしょうが、
どいつも、目が生き生きとしてて、
体重300Kgのグリズリーのバスターの信じられない演技力もさることながら、
特に物語の中心となる、17才になるベンガルトラのスパーは、
見事な役者ぶりでしたよ~!
とても瞳が素敵なヤツでした!(≧∇≦)/

いつまでも、
妻を忘れられず、
暗い目が、そんな妻に似ているという
やりきれない思いから、ディランを無意識に遠ざけてしまうベンジャミン。

動物園運営の資金も底をつき、
どうにもならなくなった時、
妻の残したメッセージ…
おのずと息を吹き返すベンジャミン
そして、
高齢で、衰弱していくスパーを安楽死させることを躊躇するベンジャミンと
死なせてあげる時を見計らうケリーとの対立。
やがて、自然の摂理を学び、
息子・ディランと共に、
スパーを看取ることで、親子の関係を修復していく…
(ちょっとこのシーンはいきなりすぎた感あるけど…)
ラストまでしっかりしていて、
とても感動的なお話でしたよ!

私もね、
自信を持って、こんなセリフをはけるようになれたらいいなぁ~…
もし動物と人間、どちらかひとつを選ぶとしたら…
もちろん人間!

創作オカシアター スクリーン3 ~爆ぜた真実~
このシアターで売っているポップコーン好きなんです。
とても軽い口当たりで、
さまざまな味の種類があって…
少し不思議なのは、
その味の種類を、客側で選べないこと。
ポップコーンを作ってくれているおじさんが味を選んでくれるのです。
今日はどんなテイストなのかとても楽しみなんです!
「おじさん、ポップコーンください!」
「やぁ!お嬢さん!また来たね。すぐ、用意するからね!」
そう言って、
笑顔でお客さんを待っていたおじさんは、
急に慌ただしく動き出しました。
黄色い、派手なTシャツにあずき色のエプロンをつけて、
真剣なまなざしで、ポップコーン機を覗きこむおじさん。
四角い、透明なアクリル板で囲まれた機械の中、
箱の天井部分から銀色の鍋がぶら下がっていて、
そこからポップコーンが溢れ出てきます。
「ハイ!お待ちどうさま!」
そう言って私の目の前に突き出されたポップコーン。
何故か今日はやや茶色い色でした…?
「おじさん!焦げてるの?それともキャラメルか何かの味?」
私がそう告げるとおじさんはふと、顔を曇らせこう言いました…
「お嬢ちゃん…最近…この一週間くらいに、誰かに意地悪しなかったかい?」
「え!?」突然のことに私は面くらいましたが、
そういえば思い出したことがあって、
「そういえば三日くらい前に、
混んだ電車にお婆ちゃんが乗ってきたんだけど、
寝たふりして、席を譲らなかったわ…」
「ははぁ…それだね…お嬢ちゃん…」
おじさんはそう言って、お腹のあたりをしきりに擦った。
え?!
どういうこと?
不思議に思っておじさんに尋ねようとしたその時、
突然背後から甲高い声が降ってきました。
「ヤダ!あんた何してんの?こんなところで?」
驚いて振り返ると、そこにはクラスのイジメっ子である、ナツメさんが立っていました。
今日もとりまきを引き連れて…
「あんたみたいのも、映画なんて観るんだ?」
そう言い、ナツメさんは大声で笑いだしました。
とりまき達も連られて笑いだします。
「なんか、生意気ね!」
ナツメさんはそう言って、私の持っていたポップコーンを一握り掴み取りました。
するとどうでしょう、
今まで薄い茶色だったポップコーンは、みるみるうちに真っ黒に変わったのです。
「きゃっ!何?!これ?!」
そう叫んだナツメさんは、握っていたポップコーンを私に向けて投げつけました。
「ふざけないで!」
カンカンに怒ったナツメさんは、足早にその場を立ち去っていきました。
私の足元には、さっきよりもさらに深く黒に染まったポップコーンが散らばっています。
すると、
「あの子は相当なモンだな…」
と、ポツリ呟いたおじさんが、またお腹を擦っています。
お腹…
は…はら…!?
まさか!?
私は呆然としながらも、
足元に散らばる真っ黒なポップコーンの、
その黒い色が、ナツメさんの腹の色とダブったのでした…。
生年月日を暗証番号に使うのは危険ですよ(●´艸`)

堀切園健太郎 監督作品
「外事警察 その男に騙されるな」観ました!
あらすじ!
2011年。
東日本大震災の混乱がいまだ続く日本。
そんな時、東北にある某大学研究施設から、
軍事機密レベルの原子力関連部品のデータが、
ハードディスクごと盗み出される事件が発生する。
同じ時期、
朝鮮半島から、濃縮ウランが流出。

“公安の魔物”と恐れられる警視庁公安部外事課の住本健司は、
韓国人工作員の疑いのある
奥田交易の社長・金正秀が、一連の事件に関わっていることを掴み、
金の夫人である、日本人の果織を、
捜査協力者として取り込む計画を立てる。
取引へと向かう金を尾行途中の住本は、
すれ違いざまに、何者かに刺されてしまう。
しかもその襲撃が、
日本にひそんでいる韓国人工作員からの警告であることが判明する!
やがてその原子力関連データが、
核爆弾へと転用されていることが判明する…

テレビドラマの劇場版ということで、
ほとんど期待せずの鑑賞だったのですが、
韓国の人気役者キム・ガンウが
NIS(韓国諜報機関)のエージェントとして参加したことにより、
テレビ版と一線を置く形になっています!
テンペストとはエラい違いだ…(-.-;)
劇場版にふさわしく、作品自体が重厚になっている気がしますね。

ただね、
監督も、韓国人がよかったかもです。
個人的には、イ・ジョンボムで!'`,、('∀`) '`,、
全編通して、
派手な銃撃シーンや、
カーチェイス等は無いのですが、
いい緊張感の続く、サスペンスフルな仕上がりで、
軽くドキドキしちゃう場面もありますし、よい流れです!
ひとつ欲を言えば、
韓国人監督が撮って、
もっと豊富なゴア描写挿入が好みかも~~~。
(●´艸`)

真木よう子さんの不幸っぷりもイイ感じで、
どちらかというと、派手な女性役が似合う真木さんの
あの幸薄い感じは、ちょっとキュンってしちった!
'`,、('∀`) '`,、

そして問題の渡部篤郎さんなんですが、
この役はハマってたと思います。
あの、年がら年中キレてる感じが、いい雰囲気で活きてました!
しかし、
あの聞き取りづらいセリフ回しは相変わらず…
あの人って、萩原健一さんを師事してるんですよね?
正直、あの芝居で怒られなかったのかね(●´艸`)プププ
出会いがストーカー役だったせいか、
いまだ、犯罪者役を望んでしまいます。

事件の解決は、
突然に!そして、あっさりと!_| ̄|○∠))バンバン
そこら辺は、大人の事情なのか?(●´艸`)
結構、あれれ?って感じでした。
謎解きらしきものもなく…(; -y-)ツ))

しかし、
ラストシーンはカッコよかった。
へぇ~、そうなりますかぁ~?
と思わせると思います。
騙し、騙され、
タイトル通りの展開は、結構面白かったと思いますよ!
いまだ邦画を誤解されている皆さんには観て欲しいと思います。

ROLE?

製作総指揮・大川隆法
浜本正機 監督作品
「ファイナル・ジャッジメント」 観ました。
あらすじ!
アジアの独裁大国「オウラン」国。
そのオウランに脅威を感じる若者、鷲尾正悟は、
オウランの脅威を訴え、2009年の衆議院議員選挙に立候補するも落選。
平和に、どっぷりと浸かった日本で、
軍事的侵略を説いても、誰一人として耳も貸さなかった。

そして5年が経ち、
突如、オウラン国は日本に侵攻してきた。
正悟の予想は当たり、
日本は為す術もなく、オウラン国の植民地となる…
言論や信教の自由は奪われ、
宗教に関わるものは死罪となった。
やがて正悟は、
反政府地下組織の一員となり、
オウラン国に奪われた日本を取り戻す戦いへと歩みだす…

CAUTION!!
本作は、
宗教団体「幸福の科学」の創始者であり総裁である大川隆法氏の製作総指揮による、
94年の「ノストラダムス戦慄の啓示」に続く
近未来SF実写…らしき映画作品です。
つまり、
幸福の科学の教えを広めるための、普及活動の一環であります。
故に、
神に関する説法が作品の大半を占め、
テロとか、
侵略とか、
壮大なるテーマを掲げているにも関わらず、
映画作品としては、かなり出来損ないです。il|li(;-_-;)il|li
架空のオウラン国は、仮想中国、もしくは北朝鮮といったところでしょうか?
幸福の科学を母体とした、政治団体「幸福実現党」は、
かなり中国のことを嫌っていますし(●´艸`)
そこいらを加味した味付けですね。

大きなテーマとして、
「危機感を持とうぜ!」ってのがありますね、
「中国漁船衝突」とか、「北のミサイル発射実験」とかね…
もっと、関心もてよ!って言ってるのかな?
平和ボケ日本人とかってセリフも出てくるしね。(; -y-)ツ))
主人公、正悟は、とにかく戦わないのですね。
説法で、テロ国家を説き伏せちゃうんです。
仏陀再来ですよ…えぇ…
いまどきは、
右の頬を殴られて、左の頬をだすと
今度は撃たれちゃうんぢゃね?って時代ですしね…
なんか途中で、関係に溝のある父親との、
心の葛藤みたいのがあって、急成長するんですが、
それでも、説法でって…
無理ないか?(; -y-)ツ))

まぁ、俗物である私なんかは、
この筋書きで、主人公のドンパチ無しな作品なんて、
ガッカリを通り越して、腹が立ちますけどね。
とにかく、
本作は普及活動ですから、
オウランが日本に侵攻してきたさまとかは、まったく描かれていません。
突如、
渋谷のビジョンにオウランの絶対権力者ラオ・ポルトが映し出され、
「侵略したので、今日から日本はオウラン国を名乗ってね~」って言ってお終い。
渋谷の上空に、ものものしく飛び交う戦闘機や戦闘ヘリの描写のみで、
アッサリと侵略されちゃうのですね。
ヒロインは
同じくオウランの属国となったアジア共和国出身のリンという子…
じつはラオ総裁の娘らしい。
正悟に近づき、
正悟の動向を父に知らせるスパイ。
しかし、
最初から、黙っていてもスパイとわかる怪しさ_| ̄|○∠))バンバン
しかも、
このまま行くと、改心しちゃって、
今度はパパ裏切るぜ!コイツ!
しかも、命がけで正悟守るかもしれね~~!
愛の力でね!
って思って観てたら、その通りになっちゃいました'`,、('∀`) '`,、

もう!
侵略されたのに、首相はどうしたの!?
自衛隊はどうなったの?
なんでその辺、割愛しちゃったの?
(。◕ˇε ˇ◕ฺ。)プンプン!
…って、
そうか…説法が目的だからいらないんだった…(-.-;)
私ね、
はじめて劇場で映画観たの、小学1年の時なんですね…
従兄弟が映画好きで、今でもたまに一緒します。
なので、意味わからず連れて行かれましたょ。
そして、一人での初映画館は3年生の時、
子供なんで、入れ替えに引っかからなくて、
同じ作品を何回も観たり、
小さいのが一人で居るもんだから、
どこかのおぢさんがジュース買ってくれたりね。'`,、('∀`) '`,、
映画館って素晴らしいとか、思ってましたよ!
そんな、
長い長~~~~~~ぃ映画に関わる人生の中で、
初めてでした!
鑑賞途中にお客さんが帰っちゃったの!
'`,、('∀`) '`,、
そして、
ついに出ちゃいました!d(≧▽≦;)
0点作品!!ハァ━(-д-;)━ッ... 言っちゃった…
今回も、
苦情は受け付けませんからね!

キャンディーズ登場!

宇田鋼之介監督作品
「虹色ほたる ~永遠の夏休み~」観ました!
あらすじ!
小学6年生のユウタは、夏休みに入ってすぐに、
一年前に、交通事故で亡くなった父親とよく訪れた
山奥にある蛍ケ丘ダムへ、一人で昆虫採集に来ていた。
父とバイクに乗って、カブトムシを捕りに来た思い出の場所だ。

カブトムシを探していると、
山中で謎の老人と出会う。
喉が渇いて動けなくなった老人は
ユウタを見つけると、水をくれ!という。
持っていたスポーツドリンクを差し出すと、
一気にそれを飲み干す老人…
老人は礼を言うと、ユウタに
「これで雨が降る…風も出るだろう。」
そう告げると、煙のごとく消えてしまう。

やがて、老人の言った通り、急に天候が悪化、
豪雨となった山道は、濁流でふさがれてしまった。
その道を無理に渡ろうとしたユウタは、濁流に飲み込まれてしまう。
遠のく意識の中、
先程の、謎の老人が意識に話しかけてきた。
「本当は、ルール違反なんだがなぁ…水のお礼もあるし…」
その言葉を聞いたユウタは気を失ってしまう。
しばらくし、
目を覚ましたユウタの目の前には、さえ子と名乗る女の子が立っていた。
そしてダム湖があった場所には、
遥か昔にダムへ沈んだはずの村があった…
ユウタはどうやら、三十年以上前の、1977年へと、
タイムスリップしてしまったらしい。

こうして、この時代のこの村で一定の期間を過ごすことにより、
元の世界へと戻れることとなったユウタ。
さえ子と、村の子供ケンゾーらと共に、
もう一つの夏休みが始まったのだった…

まるで、トトロでも観ているかのような、
懐かしい過去の風景、
山奥の村が美しく描かれ、
細部にわたる映像美!
それらを支える音楽の妙!
何とも出来のイイ一本です…
…ラストシーンを除けばね(-.-;)


何と言いますか、
まんが日本昔話っぽい絵柄やキャラが、
美しい背景にマッチして、観ていて心地よかったんです!
展開も、短い夏休みが駆け足で過ぎていくような
そして舞台は、
夏の終わりにはダムの底に沈む予定の村…
これらが、否が応でも哀愁を誘い、
いい画づくりに惹きこまれてしまいます(=´∀`)人(´∀`=)
太陽の下、
川遊びに興じる子供たち、
祭りの日、夕日に照らされ浴衣に着替えるさえ子、
村へ水を引いている水路、
庭に生っているトマト、
子供たちが神社に集まり、夏祭りの準備をする姿…
どれも、
なんとなく懐かしい、
そして、その場にいる錯覚にとらわれる映像美でした。

そしてこの自然に囲まれた村を象徴するかのごとく
村に伝わる逸話…
かつてこの村が干ばつに見舞われた際、
虹色の蛍の群れに導かれ、
渾渾と湧く泉にたどり着き、
蛍に村は救われたという逸話が語り継がれています。
まさに、昔話のテイストなわけですね。

でもね…
そんな良作にも関わらず、
なんだかブッ飛んだ、やり過ぎラストシーン…
il|li(;-_-;)il|li
緩い感じで、ファンタジー色出してたのに、
ラストはガックリでしたょ(-.-;)(-.-;)(-.-;)


過去の村に居る間
元の世界の時間って止まっているんですね、。
つまり、現世とあの世の間の世界っぽい感じなんですね。
そこで一定期間を過ごすと、元の世界へ戻れるってルールみたいでね、
ユウタの父親は、違反車に巻き込まれ死んでしまったのですが、
過去の村で出会った少女・さえ子も、
同じく交通事故で大好きな兄を失っています。
そして
ユウタの父親と、同じ事故の被害者だったわけです。
それにより、
心に大きな傷を負ったさえ子は生きる希望を失い、
元の世界に戻るのではなく、
兄の待つ、あの世へと旅立ちたいと願っています。
そんな
絶望しか持たないさえ子にユウタが、
さえ子の大好きな蛍を絡めて、生きる希望を伝えます。
やがて、
元の世界へ戻った二人は、その時点で全ての記憶がリセットされてしまうのです。
そのことを知っていたユウタは、
さえ子に、「絶対に忘れない!必ず見つけ出す!」とつたえます。

やがて時は経ち、
元の世界で大人となった二人は、
かつての蛍の生息地を再生する団体が主催する集まりに、
運命的に導かれ再会します。
そして団体の主催者が、やはり記憶を失ったケンゾーだったのです。
何故かお互いを意識する二人…
すると、突如現れる、虹色に輝く蛍の大群。
ダム湖へと飛んでいき、
いきなり湖にダイブ!(ll'∀')アゼ~~~ン
水中が輝きだし、噴水が!Σ(ll゚艸゚ll)
音と光のファンタジー!(=´∀`)人(´∀`=) アハハハハ
さらには何故か、ユウタとさえ子は
その蛍の光に導かれ、湖の上を歩き(笑)
その光のかたまりまでたどり着いてしまいます。
足元の湖内を覗くと、
蛍の明かりで、湖底に沈んだ村の様子を垣間見るのです。
そして二人は、
村での楽しかった記憶が蘇り、
嗚呼…
こうしてすべての記憶を蘇らした二人は、
安易にも、
再会を喜んでしまうのでしたぁぁぁ!・゜・(ノД`)・゜・。
と、
思いっきりネタバラしてますけどね…(-.-;)
何だか、ラストだけ力技でねじ伏せられた気分でしたよ…えぇ…(-.-;)フフフ
なんかね、
ここまで、ホントよく出来ててね、
これらをまとめ上げるラストシーンを!ってね
もの凄い力んでしまったのでしょうね…
さらなる感動を表せ~~~~~~っ!ってね。(-.-;)
で、
やり過ぎちゃったんでしょうかね…il|li_| ̄|○il|li
無理に虹色ほたる出さなくてもね…(-.-;)(-.-;)やれやれ…
さて、
文句ばっか言っちゃいましたが、
見どころ満載で、
特に、ヒロインさえ子の完成度高し!'`,、('∀`) '`,、
かぁいいぜぇ~~!ヾ((○*´∀`*))ノ゙

なので、ラスト10分程度が我慢できるなら、おすすめよ!
