キャンディーズ登場!

宇田鋼之介監督作品
「虹色ほたる ~永遠の夏休み~」観ました!
あらすじ!
小学6年生のユウタは、夏休みに入ってすぐに、
一年前に、交通事故で亡くなった父親とよく訪れた
山奥にある蛍ケ丘ダムへ、一人で昆虫採集に来ていた。
父とバイクに乗って、カブトムシを捕りに来た思い出の場所だ。

カブトムシを探していると、
山中で謎の老人と出会う。
喉が渇いて動けなくなった老人は
ユウタを見つけると、水をくれ!という。
持っていたスポーツドリンクを差し出すと、
一気にそれを飲み干す老人…
老人は礼を言うと、ユウタに
「これで雨が降る…風も出るだろう。」
そう告げると、煙のごとく消えてしまう。

やがて、老人の言った通り、急に天候が悪化、
豪雨となった山道は、濁流でふさがれてしまった。
その道を無理に渡ろうとしたユウタは、濁流に飲み込まれてしまう。
遠のく意識の中、
先程の、謎の老人が意識に話しかけてきた。
「本当は、ルール違反なんだがなぁ…水のお礼もあるし…」
その言葉を聞いたユウタは気を失ってしまう。
しばらくし、
目を覚ましたユウタの目の前には、さえ子と名乗る女の子が立っていた。
そしてダム湖があった場所には、
遥か昔にダムへ沈んだはずの村があった…
ユウタはどうやら、三十年以上前の、1977年へと、
タイムスリップしてしまったらしい。

こうして、この時代のこの村で一定の期間を過ごすことにより、
元の世界へと戻れることとなったユウタ。
さえ子と、村の子供ケンゾーらと共に、
もう一つの夏休みが始まったのだった…

まるで、トトロでも観ているかのような、
懐かしい過去の風景、
山奥の村が美しく描かれ、
細部にわたる映像美!
それらを支える音楽の妙!
何とも出来のイイ一本です…
…ラストシーンを除けばね(-.-;)


何と言いますか、
まんが日本昔話っぽい絵柄やキャラが、
美しい背景にマッチして、観ていて心地よかったんです!
展開も、短い夏休みが駆け足で過ぎていくような
そして舞台は、
夏の終わりにはダムの底に沈む予定の村…
これらが、否が応でも哀愁を誘い、
いい画づくりに惹きこまれてしまいます(=´∀`)人(´∀`=)
太陽の下、
川遊びに興じる子供たち、
祭りの日、夕日に照らされ浴衣に着替えるさえ子、
村へ水を引いている水路、
庭に生っているトマト、
子供たちが神社に集まり、夏祭りの準備をする姿…
どれも、
なんとなく懐かしい、
そして、その場にいる錯覚にとらわれる映像美でした。

そしてこの自然に囲まれた村を象徴するかのごとく
村に伝わる逸話…
かつてこの村が干ばつに見舞われた際、
虹色の蛍の群れに導かれ、
渾渾と湧く泉にたどり着き、
蛍に村は救われたという逸話が語り継がれています。
まさに、昔話のテイストなわけですね。

でもね…
そんな良作にも関わらず、
なんだかブッ飛んだ、やり過ぎラストシーン…
il|li(;-_-;)il|li
緩い感じで、ファンタジー色出してたのに、
ラストはガックリでしたょ(-.-;)(-.-;)(-.-;)


過去の村に居る間
元の世界の時間って止まっているんですね、。
つまり、現世とあの世の間の世界っぽい感じなんですね。
そこで一定期間を過ごすと、元の世界へ戻れるってルールみたいでね、
ユウタの父親は、違反車に巻き込まれ死んでしまったのですが、
過去の村で出会った少女・さえ子も、
同じく交通事故で大好きな兄を失っています。
そして
ユウタの父親と、同じ事故の被害者だったわけです。
それにより、
心に大きな傷を負ったさえ子は生きる希望を失い、
元の世界に戻るのではなく、
兄の待つ、あの世へと旅立ちたいと願っています。
そんな
絶望しか持たないさえ子にユウタが、
さえ子の大好きな蛍を絡めて、生きる希望を伝えます。
やがて、
元の世界へ戻った二人は、その時点で全ての記憶がリセットされてしまうのです。
そのことを知っていたユウタは、
さえ子に、「絶対に忘れない!必ず見つけ出す!」とつたえます。

やがて時は経ち、
元の世界で大人となった二人は、
かつての蛍の生息地を再生する団体が主催する集まりに、
運命的に導かれ再会します。
そして団体の主催者が、やはり記憶を失ったケンゾーだったのです。
何故かお互いを意識する二人…
すると、突如現れる、虹色に輝く蛍の大群。
ダム湖へと飛んでいき、
いきなり湖にダイブ!(ll'∀')アゼ~~~ン
水中が輝きだし、噴水が!Σ(ll゚艸゚ll)
音と光のファンタジー!(=´∀`)人(´∀`=) アハハハハ
さらには何故か、ユウタとさえ子は
その蛍の光に導かれ、湖の上を歩き(笑)
その光のかたまりまでたどり着いてしまいます。
足元の湖内を覗くと、
蛍の明かりで、湖底に沈んだ村の様子を垣間見るのです。
そして二人は、
村での楽しかった記憶が蘇り、
嗚呼…
こうしてすべての記憶を蘇らした二人は、
安易にも、
再会を喜んでしまうのでしたぁぁぁ!・゜・(ノД`)・゜・。
と、
思いっきりネタバラしてますけどね…(-.-;)
何だか、ラストだけ力技でねじ伏せられた気分でしたよ…えぇ…(-.-;)フフフ
なんかね、
ここまで、ホントよく出来ててね、
これらをまとめ上げるラストシーンを!ってね
もの凄い力んでしまったのでしょうね…
さらなる感動を表せ~~~~~~っ!ってね。(-.-;)
で、
やり過ぎちゃったんでしょうかね…il|li_| ̄|○il|li
無理に虹色ほたる出さなくてもね…(-.-;)(-.-;)やれやれ…
さて、
文句ばっか言っちゃいましたが、
見どころ満載で、
特に、ヒロインさえ子の完成度高し!'`,、('∀`) '`,、
かぁいいぜぇ~~!ヾ((○*´∀`*))ノ゙

なので、ラスト10分程度が我慢できるなら、おすすめよ!
