ベーシストとエフェクター -2ページ目

WILL CALHOUN & STANLEY JORDAN@Blue Note

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行ってきました、Blue Note、Will CalhounとStanley Jordanのユニットによる演奏です。あえて初日の1st stageを観に行ってまいりました。かっこよかったです!


Calhounは、自分が敬愛して止まないLIVING COLOURのスーパードラマー、Jordanは、かの有名なタッピングギターの鬼才。いやがおうにも気分は盛り上がります。早速機材チェック。


Calhounのセット。ツーバス(しかも、径が異なり、サブの方はフロアタムばりに小さい)、2タム+フロアタム、比較的浅い胴のスネア、クラッシュ3枚、ライド1枚に、小さめのチャイナが1つ。あと横に、小皿を3枚重ねたようなスプラッシュセット。でもフロントには、rolandと思われるパーカッションパッド、またそこから出ているシールドに、何とマルチエフェクターとワーミーが繋がれています。また、ドラムセットの横には、YAMAHAの同期マシン。


Jordanは、至ってシンプル。エフェクトは卓に任せて、基本はライン直。ギターはブランド不明でしたが、スルーネックのカーボングラファイト(statusのように折柄が見えるもの)でした。


同期モノと使いながらの演奏も面白かったし、地力によるスーパードラムソロも、参りまいた。また、calhounは最近ブラジルに短期滞在しvoodooドラムなるパーカッションを習得して行っていたそうな。その演奏の披露もありましたが、さすが。アイデアにあふれる演奏で、全く飽きがきませんでした。


Jordanは相変わらず、冗談のような(汗)タッピング。タッピングの性質上、表現方式はキーボードライクなものと思ってましたが、明らかにギターならではの表現がちりばめられ、技術とハートがバランスされた見事な演奏でした。


あと、特筆すべきはトランペッター、Corey Wilkesの演奏。是非、ソロアルバムも聞いてみたいと思える見事なものでした。エフェクトも上手く使いこなし、次代のトランペッターという印象でした。


久しぶりのライブ観賞、やっぱりライブは良いなと思いました。


余談、というか、実はこれを一番言いたかったのですが、ライブ終了後、Will Calhounご本人とお話する機会を得ました。世間話をしたのち、一番聞きたかった質問をしました。「LIVING COLOURはどうした?」と聞いたら、「いまレコーディングをやってる。来年2月には新作をリリースできると思うよ」とのこと。「日本に来る?」「もちろん、必ず来るさ!」、そういってました。Great, amazing!と言いつつ、固い握手をして帰路に着きました。今から来年が楽しみでなりません。待ち遠しい、LIVING COLOUR!

■気になります・・・ ZOOM B9.1ut

ZOOM B9.1


先日、BOSS GT-10Bを購入したばかりですが、皆さんお察しの通り(笑)、ZOOM B9.1utがものすごく気になります。先週から店頭に並びはじめ、ものすごく試してみたい気持ちは強いのですが、マルチエフェクターというのは単体エフェクトと違って、店頭で試してみてもその良さ、あるいは悪さというのが全く分からない、と言うのが自分の感想です。


取説片手にしばらく触ってみないと操作すら分からないので、どの程度の音作りのポテンシャルがあるかが全く判断できないというのが一番大きい訳ですが、BGMとかがガチャガチャうるさく鳴っている中で、100種を超えるエフェクトやバイパス音のクオリティなどを短時間のうちに判断するのは、不可能に近い。


とまあ、そんな訳でマルチは結局のところ「買ってみないと分からない」というのが、自分の結論です。でも、マルチを2つ持って使い分ける気はさらさらなく、どちらか1台はすぐに手放すことになるのを分かっていながら買うと言うのも・・・ ZOOMについては、B2の出来が良かっただけに期待値が高いわけですが、GT-10Bの出来が良いだけに、どうかな、と。ただやはり、B9.1にあってGT-10Bにないものとして、リアルチューブ搭載と、ペダルベース(フットスイッチを鍵盤に見立てて内部音源を鳴らす)があり、特にこのペダルベースは演奏の幅を広げ、今まで抱えていた問題を解決してくれるかも、という期待があります。アコースティックユニットの場合、例えばギターがソロをとるとき、ベーシストとしては、ベースをとる選択肢の他に、和音弾きでシンセストリングスを鳴らして厚みを加えるという選択肢もあります。一方シンセを取ると、シンセ音とベースの生音を同時に鳴らすことは出来ても、低域は薄くなります。そんなときに・・・ ということで、ペダルベースの購入を検討していたこともあるので、この機能はえらく魅力的に映ります。


さて、どうしよう・・・

■ライブレポート  2008.6.28

bel_a_live20080628


忙しい最中、仕事や家族の都合も顧みず先週末ライブを敢行しました。今回も、いろいろと詳細に亘ってレポートを、と思っておりましたが、今回は実は、自分自身あまりテンションが上がらず、非常にクールにライブを「こなした」ように思えるのです。まあ、いろいろと遠因はあるのですが、後味を含め、爽快感が少なかったような・・・  ということで、今回はライブの内容そのものよりも、その遠因たる、今の自分やバンドを取り巻く状況についてお話をさせて頂きたいと思います。


そもそも、前回3月末にライブを開催し、3ヶ月後にライブ、というのは、我々のバンドにとっては異常と言えるショートスパン。通常は月1回のスタジオ練習、がんばっても月2回程度の練習サイクルです。そのような亀の歩みの我がバンドにとって、3ヶ月後に演目を大幅刷新してライブ、と言うのは、実はとてもハードルが高い。


また、今回は、前回ライブ開催のアコースティックユニット「TRIAD」での出演ではなく、4ピースロックバンド「BEL_A」での出演が前提となっていました。ところが、相棒のドラマーが、やむを得ぬ家庭事情により参加が難しいことは、当初からほぼ確定的。いろいろと考えた挙句、ドラムレスのマイナスワンに、TRIADのヴォーカルを追加し、vo+vo+g+bの変則4ピースにすることにより、演出の多様性を確保しようということになりました。


あと、個人的な事情ですが、4月にワタクシKazの仕事絡み(異動)で大わらわ。ビジネス上のキャリアプランとしては希望に沿ったものだったのですが、何せタイミングが悪い。もちろん自分以外のメンバーを同じく仕事をしている訳で、各人各様に忙しいわけですが、そのような事情もあり、最後の2回の詰めの練習に、なんとベーシストである自分が全く参加できないという事態が発生。gのMIKEYとは長い付き合いで、大体のことは呼吸で分かるものの、合わせの最終チェックはまた別問題。スタジオ練習の音源を聞きながら、最後の詰めは個人練習ということに相成りました。


そんなこんなで迎えたライブ当日、追い討ちをかける事態発生。女性vo兼keyのメンバーが楽器搬送の際に、なんとギックリー(ぎっくり腰)に。立つ・歩くの基本動作もままならない状態に。大変申し訳なくも、鎮痛剤投与にてステージに上がってはもらいましたが・・・


とまあ、とにかくいろんなことが起きます。仕事もプライベートも、まあ人生そうそううまくいかないことは分かってるものの、こうもいろいろと重なることはないじゃない、という感じ(涙) トドメは、家を出発するときの「また、好き勝手なことばかりして」の家族の一言(汗) いろいろと書き綴りましたが、まとめると、こんな感じでしょうか。


①練習不足に起因する拭い去れない不安感を抱えながらのステージ。
②最強の相棒であるドラマー不在による、ベーシストならではの空虚感。
③体調不良メンバーを気遣いながらのステージ(無理させてごめんね、MIKAちゃん・・・)


やはり、我々のような社会人バンドにとっては、3ヶ月のインターバルと言うのは、ちょっと厳しかったような気がします。ライブというのは、音楽を趣味にする者にとって、最高のハレの舞台であり、じっくりと仕上げて、自信が相応にある、つまりライブを楽しめる状態でないと、なかなか難しい。今回はライブを楽しむと言うよりは、いかに大過なくやり過ごすか、というような方向に個人的には行ってしまって、楽しめなかった。ライブそのものは、演奏もそうそう失敗しなかったし、それなりにソツなくまとまっていたとは思うのですが。一番申し訳ないなと思うのは、上記の不安感とか楽しめていない、という感覚が多分客側にも伝わっていたのではないか、ということ。少なくとも、ステージ上にいる自分はそう感じてしまい、余計楽しめなかったという状況があります。


音楽は楽しんでナンボ、楽しんでもらってナンボだと思ってますから。ということで、次回の目標は年末辺りに設定し、じっくりと詰めて行きたいと思う次第です。

6月28日 ライブ・・・ さて、どうする?

なんとも、公私共に首が回らない忙しさで、ブログの更新もままなりませんが、そんな状況下、思いっきり練習不足のまま、次のライブの日が今週末に迫ってまいりました。


本来、このライブはvo + g + b + drのトラディショナルな4ピースロックバンドとして出演の予定でしたが、メンバーの家庭事情によりdrを除くメンバーに女性voを加えた変則4ピースアコースティックでの出演と相成りました。


さて、編成はまあ良いのですが、一番の問題は圧倒的な練習量不足。他のメンバーはちゃんと練習できているのですが、自分がぜんぜん練習に参加できておらず。そんな多忙の折、先週末、ついにdownして寝込んでいましたが、これ幸いと練習に勤しみ、何とか個人レベルでは形になってきました。後はアンサンブル。まあ、いまさらジタバタしてもしょうがないので、逆手を取って、セッション的なインタラィティブ性を楽しむしかない、との境地に至っています(汗)


ということで、またまた自信のない状態のままステージに上がりますが、さらに個人的なチャレンジとしては、


①ステージで初めてSTATUS GRAPHITE STEALTH headless 6stを使用。

②1曲の中で、STEALTH+GR20とアップライトベースを同時使用。

③BOSS GT-10Bメインのエフェクトシステムを投入。


こんなこともやってみたいと思います。新しいことばかりで、ひょっとすると、ボロボロになるかも(汗) ということで、またREPORTいたします。

■Roland CUBE BASSにSWRスピーカー搭載


Roland T110_2

先日一度ご紹介を差し上げました、'80s Roland CUBE BASS 40のキャビネット部分のみのモジュール。w33×h37×d30cmの密閉型・ノンバスレフ構造が奏功し、オリジナルスピーカーのまま、自動車用ピエゾツイーターを追加しただけで、まずまず満足できるキャビに仕上げました。先のライブでも早速このキャビを実戦投入し、きっちりと役割期待を果たしてくれました。epifani T210ULでは大仰過ぎる場合のサブとして、十分に満足してました。でも、いじり出すと切りがない、改造スピーカーキャビ・・・ これで一応最終形と思ってますが(笑)


今回、更に磨きをかけたかったのは、ある程度の大きな入力を想定した際の安定感。オリジナルのRoland純正スピーカーは、ちゃんと手をかけて作り込まれた、非常に良質なもの。元々はCUBE BASSのフルレンジ・ツイーター無し仕様でも十分に機能するスピーカーです。ただ、50w RMS/100w peak入力の仕様であるため、体感で60w前後までなら十分なスタビリティを発揮しますが、80wくらいになってくると、やはりオーバーキャパが否めません。ということで、100w RMS前後の、タイトでしっかりなるスピーカーを物色。epifaniの純正スピーカーも良いかなとは思ったのですが、そこまで突っ込む気はないですし、どうせならメインのepifaniとは異なるキャラクターのスピーカーを選択したいということで、AMPEG、HARTKE、SWRを候補に。結局、縁あってGOLIATH用のSWR'10に決めました。


このGOLIATH用SWR'10、実はものすごく重量があります。かなり重い強力な磁石とコイルが使われています。以前、自分はSWR Electric Blueヘッドと組み合わせてGORIATH JrⅢ('10×2+T)を使っていたことがありますが、あの重量に閉口した記憶が蘇ります。1発でこれだけ重いんじゃ、2発なら推して知るべし。でも1発ならそもそもの絶対重量が軽いですし、むしろその重量感が安心感と安定感の期待につながります。ということで、最初に行ったのは比較。ツイーター配線を一度外して、Roland純正スピーカーをキャビか外して音色をチェック。次に、Rolandスピーカーの配線を外し、いよいよSWRスピーカーに結線。やはり、体感的にものすごく音圧感が上がった気がします。改めて音の素性を比較してみると、Rolandスピーカーが上から下までとてもリニアでナチュラル、オーディオ用のスピーカー然とした印象です。一方のSWRは、ロー~ローミッドにかかる部分がやや強調されて聴こえることに加え、ツイーター無しでも結構上が出ている印象。昨今のアンプの性能向上を考えると、さすがにツイーター無しでは難しいかも知れませんが、アップライトベースであれば、このスピーカー1発でも、結構いいセン行くのではないかと思った次第。いずれにしても、出力は十分以上に確保でき安定感が増したことに加え、明らかにメインのepifaniとは異なるキャラ。これで行こうと決め、ツイーターを配線。


早速取り付け、と思ったら、なんとスピーカーがハマりません。経は同じ'10で規格物なので、口径もネジ位置も問題ありません。ただ、SWRスピーカーの構造がかなり重厚で、コイル部からまるでクルマのホイールのように4本の極太スポークが伸びていて、口径ギリギリのところをかすってスピーカーエッジまで来るデザインです。見るからに重厚感があるのですが、このスポークがキャビ内部で干渉してしまい、ピタっとはまらない。しょうがないので、キャビの内部を一部削り、何とか無事にインストール成功。そのせいで、一部密閉キャビでなくなってしまった部分があったので、吸音材を目張り。また、今回出力アップに伴い、低域に不要な膨張感が出るのを抑えるため、キャビ内部全体にも薄手の吸音材を張りました。ついでに、ツイーターを固定化し、保護のためにちゃんとネットも張るようにしました。


若干、ニュートラル路線からハズれてしまいましたが、ベースキャビらしいタイト&クリアな鳴り方をする仕上がり。本来目的は小規模アコースティックライブ用ですが、なんとなく、排気量1000cc以下の4速(5速ではない)マニュアルのイタ車を常にレッドゾーンギリギリでブン回したいのに似た衝動に駆られます。とはいっても、ドライブさせるのはアンプで、キャビをドライブさせちゃマズイですが(汗)これはこれで、なかなか楽しいキャビに仕上がりました・・・ と、そんなことより、GT-10Bを使いこなさないと・・・

■BOSS GT-10Bは、すごい

gt-10b_1

EZ-TONE機能など、直感的なインターフェースの採用による操作性の良さが大きく取り上げられていますが、今回の10Bのポイントは以下の3点に尽きると思います。個人的な結論から言えば、特定部分を除けば、リーサル・ウェポンといっても差し支えないほぼパーフェクトな仕上がりと思います。


①兎にも角にも、基本性能がしっかりしている。


まだ、隅から隅まで使い込んだわけではないので、基本性能を「バイパス」「コンプ/リミッター」「ドライブ系」に限定して言いますが、謳い文句に違わず、本当にしっかりしています。


まずは一番大事にしたい「バイパス」。前モデルの6Bでは、通すと細くなるという言われ方をしていましたが、自分的にはハイエンドがカットさされる傾向があったので、通しただけでダイナミックレンジが狭くなる印象がありました。確かトゥルーバイパスを謳っていた気がしますが、明らかに音は違いました(機械式のループを使って、同じspecのBELDENケーブルを使って、更に、A/Bチャンネルを入れ替えてまでチェック)。この10Bはどこにもトゥルーバイパスとは書いてありませんが、シールド直結と比して、少なくとも聴感上は音質変化は感じません。バイパスだけで、ちゃんと作りこんでいることを感じました。


次は「コンプ/リミッター」。dbx、fmr audio、SUMMIT AUDIO、UREI(LA4)、keeley、demeter、CAE、guyatone、EBS・・・ これ以外にも自分は数多のコンプ/リミッターを使って参りましたが、10Bがあれば、もう単体コンプはいらないくらいのクオリティです。完全にknock out、良くぞここまで仕上げたと感嘆してしまいました。7種のコンプ(multicomp、UREI1178、boss dbx等)あり、これをcosm技術で忠実にモデリングしています。音のつぶれ感やオーバーシュートしたときのザラツキ感や質感、艶感までもしっかりと再現されています。それだけでも、十分評価に値するのですが、10Bの凄いところはその先にあります。それぞれのモードで、通常はモデリング対象となったコンプと同様のコントロール、例えばmulticompの場合は、level・comp・low threshold・high threshold(EBSは裏ブタを外してミニトリムで調整できます)をコントロールできるようになっているのですが、10Bの場合は、さらにドリルダウンして、より詳細なコントロールをできるようになっいます。例えばこのmulticompの場合はlevel・attack・ratio・low band crossover・low threshold・mid band crossover・mid threshold・high band crossover・high thresholdが操作でき、オリジナルのmilticompでは設定されていない、入力信号を3つの任意の周波数帯域に自由に分割し、attackタイムは共通ながら、それぞれの帯域別にthresholdを設定することが可能です。一番うれしかったのは、名機urei1178も同様で、本物ではコントロールできない細かいattackタイムやratioの設定、さらにコンプレッションのセッティングが決まった後に、圧縮して引っ込んでしまった音に輪郭を与えるためのプレゼンスコントロールまで付いています。聴感上、限りなくオリジナルに近いモデリングをするだけでなく、さらにそのオリジナルを超えてやろうという、開発者の熱意が伝わってきます。モデリングだけなら、本物と同じにはなれてもそれ以上ではなく、マネでしかありませんが、10Bのオリジナリティが加わっていることを確認した瞬間、10Bのコンプはベストコンプと相成った次第です。コンプだけでも、49800円の価値があるように自分は感じます。


次は「ドライブ系」ですが、これも秀逸です。自分は元々クリーントーンが主体ですので、ドライブは8ビート系の曲でアクセント的に用いる使途がほとんどですが、とにかくいろんなニュアンスが出せる。特にこの歪み系のコントロールの場合はEZ-TONEなんかの操作性が便利です。粗いザラザラした歪みと、細かくクリーミーな歪みの間を無段階で直感的に操作してスィートスポットを探せるメリットは大きいです。モデリング対象を見てみると、結構ギター系のエフェクトが多いように見受けましたが、これはたぶんGT-10の心臓部である歪みを若干アレンジして10Bに移植したためではないかと推察しますが、10Bのコンプと同様の情熱を持って手を抜かずにしっかりと作り込まれた印象を受けます。自分のお気に入りはプリアンプのセクションでAmpeg SVTを軽くドライブさせてそれにboss系の歪みをかぶせ、ミッドをやや強調した細かめのクリーミーな歪み(表現が難しいでしょうか?汗)です。fulltone bass-driveのような決して埋もれることのない芯のあるドライブサウンドが簡単に作れてしまいます。


②ベーシックなモジュレーション系はほぼパーフェクト。


何を持ってベーシックと言うかという議論はありますが、コーラス、ディレイ、リバーブ、フランジャー、フェイザー等、デジタル然としたものから、アナログシミュレートのものまであります。この辺は自分的には更に使用頻度が低いものばかりですが、さすがにBOSS/Rolandのお家芸の領域であり、文句の付けようがありません。コントロール類の操作性を含め、パーフェクトです。


③シンセのピッチ検出が異常と思えるほど早く、使える。


GRシリーズのような専用ピックアップを使うタイプのシンセではなく、AKAI Deep ImpactやBOSS SYBのような、ベースサウンドのピッチを検出して、その信号を元に音源を鳴らすタイプのシンセと思われます。この「思われます」というのが、このインプレのキモです。取説を読めば書いてあるのかも知れませんが、普通に弾いていると、あまりにその追随性がパーフェクトなので、原音加工系のシンセと思ってしまうのですが、音が明らかにベース音を加工したものではなく、内部音源を起動しているとしか思えない、シンセそのもののサウンドなのです。まあ、ノコギリ波・スクエア波から音源タイプを選択するので、音源駆動タイプであるとみて間違いないと思うのですが・・・ そんな疑いというか、本当に内部音源鳴らしてるの?って疑問に感じてしまうほどの完璧な追随性、16ビートの細かい刻みもまったく問題ありません。さすがに音色の種類は少ないのですが、それでもシンセベースで使う音色は音はノコギリ波・スクエア波等、ある程度限られていますし(あとパルス波があればカンペキ)、その範囲に於いては、この分野で1つのマイルストーンを築いたAKAI Deep Impactと比肩するサウンドと追随性です。「使えるシンセ」という意味では、このマルチにこのシンセが搭載されている意味は非常に大きいと思います。


ということで、5万円前後で秀逸でオールマイティーなコンプ・ドライブ・シンセ・モジュレーションを買う、というだけでも十分に価値があると思いますし、それ以外にも、BOSS RC-2 loop stationの簡易版が付いているので、演奏を重ねながら独演会もできますし、まだ使ってませんが、ワウやリングモジュレーター、ピッチシフターなどもあるので、コストパフォーマンスは高いと思います。


唯一残念なのは、前にも説明しました通り、ピッチベンドがダメダメです(涙)マルチだからといってBOSSが手を抜いているとは考えられないのですが、まさにクルマのシフトと同様、変速というかシフトショックがあり、まるで階段を昇降するような非連続なペダルベンドです。初代~2代目ワーミーのごとく、CVTのような無断変速の連続的で音楽的なペダルベンドはできないものでしょうか。これは非常に残念。外部エフェクト用のsend-returnがあり、これを10B本体のエフェクト群と一緒にエフェクトループに組み込んでプログラムできるのが唯一の救いです(しかも接続順まで指定できるマニアックさ)。


と言うことで、足元は Roland GR-20→BOSS GT-10B→send→digitech WHAMMY WH-1→return to 10Bと、10Bをコアに据えたシステムに大幅刷新いたしました。今はまだこのシステムで試行中ですが、ある程度音作りが追い込めた段階で、このシステムに本格移行の予定です。


でも、まだまだ自分の知らない隠れた機能がたくさんありそうです。やっぱり取説を読まないと行けないんでしょうか・・・ あと、USB経由でパソコンに接続してコントロールすることも可能なので、昔のYMO(というか松武秀樹さん?)のように機材の上にパソコンを置いて、意味もなく曲間にイジる、というパフォーマンスにもあこがれます。ディスプレイはもちろん、客席側に向けますよ(笑)

■BOSS GT-10B 到着!


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待ちに待ったBOSS GT-10Bが我が家に到着しました! 仕事で忙しく先ほど帰ってきたばかりなので、音だしは出来ません(涙) ちょっとヘッドホンでこれから、ちょっとだけイジってみたいと思います。どれほどのものか、楽しみです!

■WARWICK ワーウィックベース あれこれ

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昨日深夜、撮りだめしたサッカービデオを観賞しつつネットをみていたところ、あまりに盛り上がりに欠けるワーウィック関連のスレを発見しました。自分は掲示板の類があまり好きではないので、書き込むことはしませんでしたが、盛り上がりに欠ける理由が、質問がたくさん出てるのに回答する人がいない、という点であることに、WARWICK大好き人間として、とても心が痛みました。ということで、掲示板に書き込む代わりに、自分のブログで独断と偏見に基づき勝手に回答することにしました。これで1人でもWARWICKオーナーが増えてくれたら、サムベースオタク冥利につきます(笑)


尚、念のために申し上げておきますが、自分はモリダイラさんの関係者ではありません! ただのWARWICK好きアマチュアベーシストです(汗) ということで・・・


■ワーウィック弦、BLACK LABELとRED LABELの違い

素材まで正確にはわかりませんが、BLACKはハンドメイド(手巻き)で、REDはマシン巻きのようです。一般論として、手巻きの方が芯線に合わせて均一に同じ力を加えながら巻かれるため良い、といわれますが、真実は定かではありません。少なくとも、実体験を通じて言えることは、BLACKは張った瞬間既に死んでいて使い物にならなかったことがある、ということ、REDは鮮度維持パックに封入されていて鮮度た保たれており、よく言われる捩れもそれほど感じなかった(ローアクションの6弦でも)ということ。スキルフルな職人さんが巻いてくれるなら良いですが、ヘタな人間よりはマシンにやらせた方が・・・ ということでしょうか。


■サムベース、89年と91年の仕様の違い

基本的に95年までは工場は同じはずです。全てのサムベースをつぶさに観察した訳ではないので、今までの見聞と自身が所有するサムの観察に基づく偏った見解ではありますが、気付くものとしては以下の点。

・ポジションマーク、89はドットあり、91はなし。
・ヘッド部分のWマーク、89は貝、91は樹脂。
・ストラップピン台座:89はブラス埋め込み台座、91はダイレクト取付。
・バックパネル:89はネジ取付けでバッテリーケース別、91はワンタッチ式でバッテリー同体。
・チューニングマシン:89はshaller、91はオリジナル(OEM元は不明)

89は4弦で91は6弦ですので、単純比較はできませんが、プリアンプ・PU、コンストラクション、ブリッジ・ナット等の仕様に大きな違いはなく、サウンド傾向も変わっていません。80年代製造ということ自体にこだわらないのであれば、91でも実質的な差はないと思われます。(4弦はまだ'80sでも玉数がありますが、多弦になると皆無に等しいです。)


■ボリュームノブのプルはパッシブかEQスルーか

89年、91年、96年、01年、03年、07年製のサムを実際に所有しての見解ですが、一貫して「EQスルー」です。ただ、たまたま91年製のサム6弦はアクティブ仕様のBartoliniソープバーをあえてパッシブ仕様で取り付けているため、EQスルーが結果としてパッシブになっている、というような例もあります。統一的な表現で言えば「EQスルー」が正解でしょう。


■いまでもハンドメイド?

何をもってハンドメイドとするか、なかなか難しいところですが、自分の見解でいえば、今でも、ROCK BASSを除くワーウィックは「ハンドメイド」だと理解しています。もちろん加工は機械を多用していますが(量産ブランド最高峰と言われる所以と思っています)、最後の仕上げと調整は全て職人の手になります。BOモデルはそれほど手を加えない模様ですが、ネックスルーモデルに至っては、かなり手作業の部分が多く残されているようです。96年の工場移転を機にCAD/CAM導入が進んだと言われますので、95年までをハンドメイドと定義される方もいますが、加工精度を勘案すると、マシンと人間は「適材適所」と思います。弦と同様、です。


■TAKE 12はどんなアンプ?

テイク12。一言で言うと、非常に優秀なアンプです。ちょっとドンシャリ傾向がありますが、EBS的なサウンドが好きな方なら、文句なしでgood soundと感じるかと思います。スピーカー部だけをとっても、とても素直で良い造りと思います。ただ、スイッチ類が弱く、自分は2年で2回基板交換をしました(メーカーがちゃんと対応してくれます)。スタックアンプの購入と共に手放してしまいましたが、今でも手元に置いといても良かったな、と思える優秀なコンボです。


■ワーウィックの弦ピッチ

BOモデルについてはナローとブロード、いずれもスタンバイされてますが、ネックスルーについては一部にしかブロードネックが用意されていません。ただ、どうしてもということであれば、カスタムショップがありますので、結構リーズナブルな価格での対応が可能と思われますが、ナローネックのデザインを含めて、WARWICKの美しさだと自分は思っているので、難しいところです。自分は手が大きくないので、断然ナロー、です。元々弦間ピッチ15mmのYAMAHA BB5000でスラップやってたので、16.5mmもあるサム多弦でも最初からナローと思いませんでしたが(汗)


■ワックスの塗布範囲

最近はあまり書かれていませんが昔の英文マニュアルのFAQを参照する限り、「ハードウェアとヘッド面以外は、全部塗ってOK」と書いてあります。ただ、自分の場合は指板だけはjim dunlopのメンテ剤を塗布しています。


■ワックス塗布でサウンドに影響はあるか

これは、感覚的な問題で難しいと思うのですが、自分はあると思います。重い・軽いと言うよりは、wet・dryの感覚に近いです。塗っていくうちにwet感が増すような印象があります。ただ、これも時間と共に変わってきます。5年も経つと、塗り込んだワックス自体が硬化してくるからか、再びdry方向にリバウンドしてきます。ただ、新品時のような軽さを伴うdryではなく、重心低く、且つハイレスポンス&スピード感あふれるものに変わってきます。そういう意味でオイルフィニッシュのWARWICKは、「育てていくベース」というイメージがあります。


■ネックが弱い?

6本のサムと1本のストリーマーを所有して、妙な捩れが発生したのは2本のみ。統計的に語れるほどの標本数ではありませんが、このデータから察するに、ネックの弱い・強いは個体差であるように思います。あとは、自分がどう扱っていくか。ちゃんとメンテして、弾いてあげれば、悲劇は防げると思います。大事にしてくれ、というメッセージなんだと自分は理解しています(笑)

■ライブレポート  その3 【完結編】

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さて、いよいよshow time開始。最初はカバー曲、Bill Withersのスタンダードで、STING、Paul Mccartney、Al Jarreauなどがカバーした名曲「ain't no sunshine」。vocalのピンでスタートし、アコースティックギター、babyegoを重ねていく。ギターとのシンクロが僅かにズレた気もしたが、まあ許容範囲、順調。実は、前回のロックバンドでのライブの時、1つ失敗したことがあった。ステージではサングラスをかけることが多いのですが、前回は可視光線透過率が10%程度でしかもpolarized(偏光)レンズをつけたものをかけたもんですから、手元もさることながら、足元がまるっきり見えない。今回のライブはシンセ以外は完全ノーエフェクトだったので、それでも問題はないのですが、前回のライブは、1曲目でワーミー・ベースシンセのon/offを繰り返すようなペダル操作があり、暗いのと偏光のせいで、まるっきり見えない。勘で踏んでなんとかhit、事なきを得たが、2曲目でサングラスをはずすハメに。今回は、その学習効果で透過率56%のレンズにしたため、視界はハッキリクッキリでしたが、逆にステージがそんなに暗くなかったので、サングラスとしての効用(表情を見せない)は薄かったように思う。次回からは、3パタンくらいのレンズを用意してライブに臨むことにしようと思った次第です(毎度の事ながら、演奏しながらこんなバカなことばかり考えてる)。


2曲目は、Holly Coleの歌唱で有名な「Calling you」。数が極めて少なく、ペンタトニックの範囲で動き回るもので、技術的には何ら問題はないのですが、この手の曲は、実は大変難しい。理由はカンタン、2小節で4音と、音数が極端に少ないため、ごまかしが利かず、入りをハズすと目立つし、音程がズレると白玉音符が消えるまで、脂汗をかくことになる。vocalも「聴かせる」というミッションを負っており、実は今回のライブ中、最も仕上げに苦労し、最後まで仕上がったという達成感が得られなかった曲。なんとか形にはしたものの、我々の技量を超えた難易度の高い曲だった。次回以降は、慎重な選曲をしようと反省してます。


3曲目はオリジナル曲。ギタリスト作であり、当初は♂vocalを想定した曲であったため、当初は結構ラクに弾けたのですが、♀vocalに合わせるべくキーをB♭、Fに変えた瞬間、体力勝負の曲に変貌。slapベースパートは当初から元アイデアがあったものの、他のベースパートは全てスクラッチでアレンジ。ラテン系のリズムを基調にして、ルートを尊重するものの、統一のベースパターンをローテーションさせることにより、結果的にテンションコードにかぶるベースラインに仕上げた。個人的には一定の完成度を見たものと勝手に思っています。


4曲目もオリジナル。vocal作であったため、当初から弦楽器に手厳しいキー設定。ただ音数が少ないため、それほど体力的には厳しくない。ただ、コード進行極めてストレート&シンプルであったため、極力単調にならないようにということで、ベーシストとしては苦労した曲。基本的にはintro、Aメロ、Bメロの組み合わせであったが、8ビートの刻み、スラップ、ランニング、コード弾き+シンセストリングス、単音+SE音と、自分なりにバリエーションを増やそうと努めた。元来アレンジャーを志望していた自分としては、メインメロディーを変えずに、ベースラインによってコード進行を全面的に変えるalternativeを提示したかったが、time's up。社会人バンドの弱いところです。(フットサルとランニングの時間を削れば、できた?・・・汗)


ということで、そろそろ終盤。もともと、今回のライブの基本構成は「洋楽standard→オリジナル→J-POPカバー」と言う線で行くことにしており、J-POPカバーを何にするかは、結構悩んだ。結局、難易度の高いvocal曲としてMISIA「つつみこむように」、小編成ユニットでのアレンジ難易度が高そうなDreams Come True「うれしい!楽しい!大好き!」に落ち着いた。「つつみこむように」は、実は以外にカンタンに仕上がった。原曲のアレンジとコード進行が、小編成での再現にとても向いていたことが、やってみて分かった。J-POPカバーをやるときは、サビ部分をイメージし、再現できそうならやってみようと言うことになるのだが、実はAメロ・Bメロの再現が想像以上に難しく、結局ボツになるケースが多い。ところがこの曲は特にAメロが C→D on C→Fm→C という進行になっているため、ベース+ギターというミニマム構成でありながら、ベースがCのペンタトニックに徹することにより、オリジナルコードのままで空気感が演出できる。これはとてもよい勉強になった。以前カバーしたEvery Little Thingの曲にも、同質のコード進行(sus4展開でベースラインのキーを固定するパターン)があり、これはアコースティックユニットで大きな武器になると感じた次第です。ただ、sus4やD/onCといったコードの響きは、個人的にはちょっとした麻薬性を感じるので、使いすぎに注意をする必要があるように思います。


「うれしい!楽しい!大好き!」は、かねてから一度アコースティックで演ってみたかった曲。テンションがM7や-5、dimやadd9と複雑な上、上記で解説したパタンと類似するFm7/onCのようなコードも含まれた、「響きの総合商社(失礼)」のような曲。どうアレンジするか、いろいろと考えましたが、結局、複雑なテンションを極力取っ払い、4音コードまでをメインにしたストレート&シンプル基調に仕上げました。これと合わせ、当初はシンプルにした分、アップライトベースでランニングラインを弾く事によって味を加えようとしたが、ここもあえてルートを基調にしたスラップパタンに落ち着いた。またアップライトではなくエレキベースを使うことにした結果、サビのリフレインをintroに持ってきて、それを(06年NHK紅白歌合戦の再現ではないが・・・)vocal&ベース和音弾き+シンセストリングスで再現するというアイデアも副産物として出てきて、結果論としては面白い仕上がりになったのではないかと思っています。


そんなこんなで、ライブは無事終了。(shinmeiさん、お聞き苦しい点、多々あったかと思いますが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。)打ち上げと称して、メンバー&その仲間たちと共に、会場近くの居酒屋で終電時刻までのん気に談笑してましたが、heavyな機材を抱えての地獄の自宅帰還が待っていることを意識の外に追いやることができず、心の底から笑えない時間が過ぎた次第です(ウソ)・・・(でも、駅のホームまで、くぼっちさんに助けてもらって、本当に助かりました。この場を借りて深謝申し上げます。)


さて、次のライブに向けて、そろそろ準備開始。苦しくもあり、楽しくもある、苦悩と享楽の日々、ふたたび(笑)

■ライブレポート  その2

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大荷物を抱えて電車に乗車。身軽であれば、乗り換え2回のルートの方が数分だけ所要時間が短いのだが、30kgオーバーの大荷物を抱えているので、迷うことなく乗り換え1回を選択。乗車から20分で乗り換え地点に到着。エレベーターを使うのは初めてである。乗換駅のエレベーターに程近い所に乗ったものの、エレベータの搭乗口には行列。結局、2回見送って3回目に乗った。エライ時間のロス。次は山手線。山手線ホームまでは距離的には400mほどあったが、基本的には平坦であったのでそれほど苦労せずに乗車。でも恵比寿辺りでちょっと混んで来て・・・ 結構白い目で見られた。渋谷に到着し、ひとまずホームにおりて小休止。エレベータがないことはなさそうだが、多分あってもホームの反対の端。諦めてサム6を背負い、その上からalteregoを背負い、キャビ&アンプが乗った台車を両手で抱え、階段で降りた。途中、危うく荷崩れを起こしそうに・・・ walterwoodsの階段落ちなんかしようものなら・・・ 一瞬脂汗が出る思いだったが、何とか持ちこたえ、地上に降りた。ホッと一息である。


でも改札を出ると、土曜の真昼の渋谷。想定外の混雑。天気も良かったし、それに、大手町~虎ノ門~麹町界隈と割と行動範囲が限られた自分にとって、渋谷はとてもコワイ街(汗)。なので、お気に入りのサングラス(oakley penny X-METAL + ruby)をかけ、気合いを入れて雑踏に踏み込んだ。向かうはライブ会場ではなく、最終確認が必要とのことで予約しておいたスタジオ。普段は5分くらいでいけるのが、これまた15分くらいかかった。しかも、途中で荷崩れを起こし、rubyレンズのoakleyをかけた風貌で、しゃがみ込んで再荷造り、途中で壁に立てかけたalteregoが倒れそうになって慌てて押さえに行ったがために、荷造り中のゴムひもがビロロ~ンと戻ってしまうという、絵に描いたようなカッコ悪さである。やっとの思いでスタジオに到着し、メンバーと合流。ホッと一息、lunchを共にする。


スタジオ入り。練習の時はなかなか機材を持っていけないので、実はこのスタジオ入りが初めての本番フル機材でのリハ。いつもエレキベースで演っていたフレーズも、alteregoで弾くと、印象がだいぶ変わるらしく、他メンバーに若干の戸惑い。最初は焦ったが、すぐに一同慣れる。それよりも、rolandの改造キャビがアンサンブルの中でも予想以上にシッカリと鳴ってくれることに大満足。ところが、やはり四十路前後が主体のメンバー。毎度のことで、最近は特に驚きもしないが、一週間前の決め事を忘れている。紙に書いて覚えたつもりになってるが、結局その紙を見ないと思い出せない。もう一度、譜面を確認しながら構成やキメのチェック。練習で出来ないことは本番では絶対に出来ないし、練習で出来ても本番で出来るとは限らない、というのが自分の身上。練習でキワドイ(技術的に難しく、自分の許容範囲いっぱいいっぱいで弾いている)部分を何度か繰り返し練習する。満足は出来ないが、まあ、今の時点での精一杯を確認し、time's up。終了時間ギリギリでしたので、ケースにも入れず、楽器をそのままスタジオの外へ、周囲の注目(白い目?)を浴びつつ、そそくさと解体・収納。缶コーヒーを飲みながら、最終打合せを済ませ、メンバー全員で程近くのライブ会場(ハコ)へ。


ハコには予定時間より30分早く到着するも、既にエンジニアが入っており、機材を運び込む。僕らのユニットは1番目ということであったので、逆リハでしばらくやることがない。いずれにしてもアコースティックユニットらしからぬボリュームの機材であるため、早速開梱。こんなに持ち込んじゃって、迷惑かけちゃったかなーと思っていたら、今回のイベント主催者のバンドが到着。ボーカル・ギターは機材が少ないものの、パーカッショニストがおり、その機材ボリュームに圧倒される。なんだー、epifani 210持ってきても全然大丈夫だったなー(ヘタに電車で来てしまったことが、この感情に一層拍車をかける)、などと後悔するも後の祭り。この主催者バンドがトリと務めるとのことで、早速リハの準備。他の出演者はピンでしたので、リハはリバーブの確認くらい。すぐさま我々のリハ。


機材をステージに運ぶ。大荷物と思っていた割には開梱すると、結構すんなりとステージの要所要所にはまっていく。アンプの位置、babyegoの置き場所なども、迷うことなく決められた。早速リハーサル開始。ギターとボーカルはPAから、ベースはアンプのみから音出し、というスタイル。今までも無かったわけではないが、難しいのは、自分の音がモニターから返ってこないので、客席側でどういうバランスで聴こえているかが分からないこと。卓のエンジニアからは「もうちょっとベース上げてください」と言われるんですが、ステージにいる限りは「こんなにベース上げちゃっていいの?」って思うくらい、大きい。エンジニアを信じ、ステージ上でのモニターバランスをとるため、ギターとボーカルの返しを大きくしてもらった。(結局、客席ではどのように聴こえていたのか、分かりません・・・ どなたか、簡単でよいので教えてください・・・) ドラムがいると、リハはもうちょっと時間を要すると思いますが、3ピース構成のため、リハはあっけなく終了。それでは本番、よろしくお願いします、ということで終了。オープンまで1時間以上あったので、近くのスタバで美味しいコーヒーをすする。こういうときは、決まってバンドや音楽の話にならない。「自分の同僚はゲイだった」、「ゲイって、基本オシャレだよね」、「腹筋割れてる人多いしね」、「オマエなんでそんな腹筋のことまで知ってるの?」とか、なぜかそんな話に花が咲く。あっという間に時間が過ぎ、途中で、荷物運びで疲弊したカラダを癒すために(実は電車で来たことを後悔していたのは自分だけではなく、ギタリストもそうだった・・・)栄養ドリンクを購入し、ハコに戻った。


しばらくすると、お客さんが入ってきた。懐かしい顔が集う。ホントは、当blogを通じていろいろと教えていただいているshinmeiさんと是非お話をしたかったのですが、名前とお顔が一致せず(涙)、断念。というところで、いよいよshow time。サングラスをpennyからjulietに換えてステージへ。ちゃんとした(といってよいか分からないが)ステージは実に2年ぶりである。知人ばかりだし緊張するとは思っていなかったが、やはりいささか緊張するものである。babyegoを構え、他メンバーの準備完了を待つ。


また長くなってしまったので、これを第2弾とさせていただき、次回、最終回(そんなに、興味ないか・・・)