■WARWICK ワーウィックベース あれこれ | ベーシストとエフェクター

■WARWICK ワーウィックベース あれこれ

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昨日深夜、撮りだめしたサッカービデオを観賞しつつネットをみていたところ、あまりに盛り上がりに欠けるワーウィック関連のスレを発見しました。自分は掲示板の類があまり好きではないので、書き込むことはしませんでしたが、盛り上がりに欠ける理由が、質問がたくさん出てるのに回答する人がいない、という点であることに、WARWICK大好き人間として、とても心が痛みました。ということで、掲示板に書き込む代わりに、自分のブログで独断と偏見に基づき勝手に回答することにしました。これで1人でもWARWICKオーナーが増えてくれたら、サムベースオタク冥利につきます(笑)


尚、念のために申し上げておきますが、自分はモリダイラさんの関係者ではありません! ただのWARWICK好きアマチュアベーシストです(汗) ということで・・・


■ワーウィック弦、BLACK LABELとRED LABELの違い

素材まで正確にはわかりませんが、BLACKはハンドメイド(手巻き)で、REDはマシン巻きのようです。一般論として、手巻きの方が芯線に合わせて均一に同じ力を加えながら巻かれるため良い、といわれますが、真実は定かではありません。少なくとも、実体験を通じて言えることは、BLACKは張った瞬間既に死んでいて使い物にならなかったことがある、ということ、REDは鮮度維持パックに封入されていて鮮度た保たれており、よく言われる捩れもそれほど感じなかった(ローアクションの6弦でも)ということ。スキルフルな職人さんが巻いてくれるなら良いですが、ヘタな人間よりはマシンにやらせた方が・・・ ということでしょうか。


■サムベース、89年と91年の仕様の違い

基本的に95年までは工場は同じはずです。全てのサムベースをつぶさに観察した訳ではないので、今までの見聞と自身が所有するサムの観察に基づく偏った見解ではありますが、気付くものとしては以下の点。

・ポジションマーク、89はドットあり、91はなし。
・ヘッド部分のWマーク、89は貝、91は樹脂。
・ストラップピン台座:89はブラス埋め込み台座、91はダイレクト取付。
・バックパネル:89はネジ取付けでバッテリーケース別、91はワンタッチ式でバッテリー同体。
・チューニングマシン:89はshaller、91はオリジナル(OEM元は不明)

89は4弦で91は6弦ですので、単純比較はできませんが、プリアンプ・PU、コンストラクション、ブリッジ・ナット等の仕様に大きな違いはなく、サウンド傾向も変わっていません。80年代製造ということ自体にこだわらないのであれば、91でも実質的な差はないと思われます。(4弦はまだ'80sでも玉数がありますが、多弦になると皆無に等しいです。)


■ボリュームノブのプルはパッシブかEQスルーか

89年、91年、96年、01年、03年、07年製のサムを実際に所有しての見解ですが、一貫して「EQスルー」です。ただ、たまたま91年製のサム6弦はアクティブ仕様のBartoliniソープバーをあえてパッシブ仕様で取り付けているため、EQスルーが結果としてパッシブになっている、というような例もあります。統一的な表現で言えば「EQスルー」が正解でしょう。


■いまでもハンドメイド?

何をもってハンドメイドとするか、なかなか難しいところですが、自分の見解でいえば、今でも、ROCK BASSを除くワーウィックは「ハンドメイド」だと理解しています。もちろん加工は機械を多用していますが(量産ブランド最高峰と言われる所以と思っています)、最後の仕上げと調整は全て職人の手になります。BOモデルはそれほど手を加えない模様ですが、ネックスルーモデルに至っては、かなり手作業の部分が多く残されているようです。96年の工場移転を機にCAD/CAM導入が進んだと言われますので、95年までをハンドメイドと定義される方もいますが、加工精度を勘案すると、マシンと人間は「適材適所」と思います。弦と同様、です。


■TAKE 12はどんなアンプ?

テイク12。一言で言うと、非常に優秀なアンプです。ちょっとドンシャリ傾向がありますが、EBS的なサウンドが好きな方なら、文句なしでgood soundと感じるかと思います。スピーカー部だけをとっても、とても素直で良い造りと思います。ただ、スイッチ類が弱く、自分は2年で2回基板交換をしました(メーカーがちゃんと対応してくれます)。スタックアンプの購入と共に手放してしまいましたが、今でも手元に置いといても良かったな、と思える優秀なコンボです。


■ワーウィックの弦ピッチ

BOモデルについてはナローとブロード、いずれもスタンバイされてますが、ネックスルーについては一部にしかブロードネックが用意されていません。ただ、どうしてもということであれば、カスタムショップがありますので、結構リーズナブルな価格での対応が可能と思われますが、ナローネックのデザインを含めて、WARWICKの美しさだと自分は思っているので、難しいところです。自分は手が大きくないので、断然ナロー、です。元々弦間ピッチ15mmのYAMAHA BB5000でスラップやってたので、16.5mmもあるサム多弦でも最初からナローと思いませんでしたが(汗)


■ワックスの塗布範囲

最近はあまり書かれていませんが昔の英文マニュアルのFAQを参照する限り、「ハードウェアとヘッド面以外は、全部塗ってOK」と書いてあります。ただ、自分の場合は指板だけはjim dunlopのメンテ剤を塗布しています。


■ワックス塗布でサウンドに影響はあるか

これは、感覚的な問題で難しいと思うのですが、自分はあると思います。重い・軽いと言うよりは、wet・dryの感覚に近いです。塗っていくうちにwet感が増すような印象があります。ただ、これも時間と共に変わってきます。5年も経つと、塗り込んだワックス自体が硬化してくるからか、再びdry方向にリバウンドしてきます。ただ、新品時のような軽さを伴うdryではなく、重心低く、且つハイレスポンス&スピード感あふれるものに変わってきます。そういう意味でオイルフィニッシュのWARWICKは、「育てていくベース」というイメージがあります。


■ネックが弱い?

6本のサムと1本のストリーマーを所有して、妙な捩れが発生したのは2本のみ。統計的に語れるほどの標本数ではありませんが、このデータから察するに、ネックの弱い・強いは個体差であるように思います。あとは、自分がどう扱っていくか。ちゃんとメンテして、弾いてあげれば、悲劇は防げると思います。大事にしてくれ、というメッセージなんだと自分は理解しています(笑)