■Roland CUBE BASSにSWRスピーカー搭載 | ベーシストとエフェクター

■Roland CUBE BASSにSWRスピーカー搭載


Roland T110_2

先日一度ご紹介を差し上げました、'80s Roland CUBE BASS 40のキャビネット部分のみのモジュール。w33×h37×d30cmの密閉型・ノンバスレフ構造が奏功し、オリジナルスピーカーのまま、自動車用ピエゾツイーターを追加しただけで、まずまず満足できるキャビに仕上げました。先のライブでも早速このキャビを実戦投入し、きっちりと役割期待を果たしてくれました。epifani T210ULでは大仰過ぎる場合のサブとして、十分に満足してました。でも、いじり出すと切りがない、改造スピーカーキャビ・・・ これで一応最終形と思ってますが(笑)


今回、更に磨きをかけたかったのは、ある程度の大きな入力を想定した際の安定感。オリジナルのRoland純正スピーカーは、ちゃんと手をかけて作り込まれた、非常に良質なもの。元々はCUBE BASSのフルレンジ・ツイーター無し仕様でも十分に機能するスピーカーです。ただ、50w RMS/100w peak入力の仕様であるため、体感で60w前後までなら十分なスタビリティを発揮しますが、80wくらいになってくると、やはりオーバーキャパが否めません。ということで、100w RMS前後の、タイトでしっかりなるスピーカーを物色。epifaniの純正スピーカーも良いかなとは思ったのですが、そこまで突っ込む気はないですし、どうせならメインのepifaniとは異なるキャラクターのスピーカーを選択したいということで、AMPEG、HARTKE、SWRを候補に。結局、縁あってGOLIATH用のSWR'10に決めました。


このGOLIATH用SWR'10、実はものすごく重量があります。かなり重い強力な磁石とコイルが使われています。以前、自分はSWR Electric Blueヘッドと組み合わせてGORIATH JrⅢ('10×2+T)を使っていたことがありますが、あの重量に閉口した記憶が蘇ります。1発でこれだけ重いんじゃ、2発なら推して知るべし。でも1発ならそもそもの絶対重量が軽いですし、むしろその重量感が安心感と安定感の期待につながります。ということで、最初に行ったのは比較。ツイーター配線を一度外して、Roland純正スピーカーをキャビか外して音色をチェック。次に、Rolandスピーカーの配線を外し、いよいよSWRスピーカーに結線。やはり、体感的にものすごく音圧感が上がった気がします。改めて音の素性を比較してみると、Rolandスピーカーが上から下までとてもリニアでナチュラル、オーディオ用のスピーカー然とした印象です。一方のSWRは、ロー~ローミッドにかかる部分がやや強調されて聴こえることに加え、ツイーター無しでも結構上が出ている印象。昨今のアンプの性能向上を考えると、さすがにツイーター無しでは難しいかも知れませんが、アップライトベースであれば、このスピーカー1発でも、結構いいセン行くのではないかと思った次第。いずれにしても、出力は十分以上に確保でき安定感が増したことに加え、明らかにメインのepifaniとは異なるキャラ。これで行こうと決め、ツイーターを配線。


早速取り付け、と思ったら、なんとスピーカーがハマりません。経は同じ'10で規格物なので、口径もネジ位置も問題ありません。ただ、SWRスピーカーの構造がかなり重厚で、コイル部からまるでクルマのホイールのように4本の極太スポークが伸びていて、口径ギリギリのところをかすってスピーカーエッジまで来るデザインです。見るからに重厚感があるのですが、このスポークがキャビ内部で干渉してしまい、ピタっとはまらない。しょうがないので、キャビの内部を一部削り、何とか無事にインストール成功。そのせいで、一部密閉キャビでなくなってしまった部分があったので、吸音材を目張り。また、今回出力アップに伴い、低域に不要な膨張感が出るのを抑えるため、キャビ内部全体にも薄手の吸音材を張りました。ついでに、ツイーターを固定化し、保護のためにちゃんとネットも張るようにしました。


若干、ニュートラル路線からハズれてしまいましたが、ベースキャビらしいタイト&クリアな鳴り方をする仕上がり。本来目的は小規模アコースティックライブ用ですが、なんとなく、排気量1000cc以下の4速(5速ではない)マニュアルのイタ車を常にレッドゾーンギリギリでブン回したいのに似た衝動に駆られます。とはいっても、ドライブさせるのはアンプで、キャビをドライブさせちゃマズイですが(汗)これはこれで、なかなか楽しいキャビに仕上がりました・・・ と、そんなことより、GT-10Bを使いこなさないと・・・