今回は庇について書いていきます。
そして関連の記事はこちら
庇を使って日射遮蔽、取得すると言うのをよく聞きますよね?
そして東西面は庇で日射遮蔽しても意味がないのですだれなど外部で遮蔽してください。庇は南面のみになります。
もちろん室内のカーテンなどで遮蔽できますが
室内に熱が入ってから遮蔽しても家の中が暑くなるのでできる限り外で遮蔽してください!!
それではここからが本題
今回調べた内容はこちら前回と同じ条件で調べていきます。
多分、東京の位置で調べました
窓の情報はこちら
窓の高さ2700mm
窓の幅 1800mm
窓の上から庇の下まで 300mm
窓の下から庇の下まで 3000mm
庇の長さ 900mm
庇の黄金比
そして庇は10:3が黄金比ってよく聞きますよね?
これは庇の下から窓の下までが10
そして庇の長さが3です
このような感じで日射遮蔽してくれます。
単純に長すぎれば夏は遮蔽しますが、冬に無料でもらえる暖房エネルギーがもらえなくなるだけなんです。
それと長くすればするほど庇も高くなります💦
ですので冬はできる限り日射取得してください。
庇の10:3ってどの時期に最適!?
そこで重要なのが10:3はいつのことなのか?
それは夏至です。
夏至でも南中高度(真南の時の太陽高度)は遮蔽されます、時間で言えば11時〜12時30分です。
それ以外の時間は多少なりとも取得してしまいます。
これは過去にも紹介した3Dプリンターで作成したものです
簡単日射説明装置〜笑
南中高度時の庇がある時(右)、ない時(左)を表現したものです。
右側は庇が影を作って室内側に日射が入っていないのが分かると思います。
日射遮蔽するのは夏だけ?
夏に日射遮蔽する意味は分かると思いますが。
それ以外の時期は?
冬は日射取得して暖かくなりたいですよね?そーすれば暖房費も抑えれるはずです。
↑
太陽光は暑いし、日焼けするから嫌だ!って言われると元も子もないですが笑
冬→春、秋→冬
昼が暖かくて、夜が寒くなってくる時期ですよね?
この時期は日射取得になります。
春→夏、夏→秋
昼が暑くて、夜が寒い時期ですよね?
この時期は日射遮蔽になります。
庇の長さは夏至に合わせるだけではダメ?
夏至ってだいたい6月22日ぐらいらしいです。1日で太陽の出ている時間が長いのかもしれないですがそこまで気温高くないですよね?もしくは梅雨だから太陽もそこまで出ていないかもしれないです💦
暑い時期ってイメージでは8〜9月ぐらいと思います。
気象庁で過去の大阪の最高気温を比較すると
6月29.1度
7月29.6度
8月35.7度
9月30.0度
平均気温
6月24.9度
7月26.0度
8月30.7度
9月25.8度
ですので日射遮蔽しないといけないのは8月頃になります。
仮に日射遮蔽がキチンとされていないと直射日光当たって体は暑いけど、室内温度を調べてみると適温って状態になってしまいます。その場合は無駄に設定温度を下げることになってしまいます。
ですので適切な日射遮蔽、日射取得をやりましょう♫
秋分の日はいつ?
夏至から約3ヶ月後の9月22日
多少前後しますが
夏至 6月22日
秋分 9月22日
冬至 12月22日
春分 3月22日
って感じで、大体ですが3ヶ月単位で覚えれば良いかな?って思います。
秋分の日(9月22日)に10:3の庇を合わせてみると?
9月22日の南中高度(太陽が南面で太陽高度が高い時)に合わせてみると約1.3m庇が足りない計算になります。
このように太陽高度が夏至より低くなるので日射取得してしまいます。
じゃあ秋分の日で日射遮蔽しようとすれば、窓の下から庇までが3000mmのままで庇を伸ばしてみると!?
庇の長が2100mm!?笑
全然現実的でないやん!!
まだまだ続きます
細かい計算は最後で説明します。
必要な断熱性能
┌壁の断熱性能、窓の性能は?
├屋根に必要な断熱性能は壁の3倍?
└床に必要な断熱性能は壁と同じ?
エアコン1台で全館空調するには?
考え方
├全館を空調する方法は?
├必要なエアコンの能力は?光熱費の安い機種を選ぶには?
暖房用エアコン
├暖房に強いメーカーは?選定方法は?
├実際のデータに基づく必要な暖房能力の選び方は?
├暖房時の熱損失は?相対湿度は?
├運転は1台?2台? 家の中を均一な温度にするには?
└細かい計算方式は?
通風
├風の向きは?窓の種類の使い分けは?