「合理的配慮義務」
今日のお題
〇 改正障害者差別解消法の施行
〇 発達障害者への配慮(会社)
〇 子どもがコップを割った時
〇 ビリーフシステム
〇 上書き保存
の5本です。
クルーNO.1003 TAICYOです。
独立・企業・法人化を目指す僕たちの挑戦を書いています。
僕は、発達障害だから社会が受け入れがたい
「社会不適合者」
として長い間苦しんできた。
だから自分の居場所を自分で作ることにしたんだ。
それが『社長になる』ということ。
そして、障害をもつ子供を育てる親御さんへ
子供の自立を考えてあげて欲しい
残すべきは『お金』ではなくて
『知恵』
生きていくための力です。
(◯億円あるなら大丈夫ですけど)
「寝たきり大黒柱」や「年金ミイラ」
で不幸にならない様に、
僕と一緒に自立を目指そう。
前回のお話
定型発達(普通)の人が、僕のような発達障害をもつ人がいる環境で仕事をする事はとても大変だと思う。
そしてどうしようもない感情は、怒り(パワハラ)として表現されてしまう。
「お前は病気じゃないのか?」
言葉にしないとしても、その違和感は正しいと言う話をしました。
- 仕事が遅い、遅れる
- 遅刻、欠勤が多い
- こだわりが多い
- 融通がきかない
- トラブル、苦情が多い
前回の記事はこちら↓
さて今日のお話は『部下への合理的配慮』についての話だよ。
今日の結論
『ビリーフシステム』
を上書きする
では、よろしくお願いします。
改正障害者差別解消法の施行
改正障害者差別解消法が施行されるんだ。
改正されたのは3年前だから、3年間の準備期間があったって事なんだけど。
知らない人(企業)の方が多いと思う。
改正された内容は
合理的配慮が
努力義務→義務
になったんだよ
合理的配慮義務っていうのは、障害を持っている人と持っていない人が同じように平等な社会生活を送れるように、社会的障壁を排除することを言うんだ。
対象になっているのは、教育や就業を始めとする社会生活全般にわたっている。
その中から、発達障害を持つ人への仕事上の配慮を説明するよ。
発達障害者への配慮(会社)
発達障害を持つ人の特性は人それぞれだから、僕が話す配慮事項が全ての人に有効じゃないかも知れないけど、
部下の困っていることと会社の状況も考えて
雇用管理をお願いしたいと思うんだ。
1.業務指示
- スケジュールの急な変更に対応するのが難しく、パニックになってしまうのでスケジュールはなるべく早く教えて欲しい
- 口頭での指示は忘れてしまうことが多いので、紙に書いたり掲示板(ホワイトボード)なんかに書いて欲しい
- 複数の人からの命令指示に混乱してしまうので、指揮系統が二重にならない様にして欲しい。
- マルチタスクは困難だから、作業指示は1つ終わるごとにして欲しい
- 「だいたい」「おおよそ」「適当に」という指示から必要なことを推察することがとても苦手だから、具体的な数字で示して欲しい
2 作業環境
- 五感が敏感なので、デスクがパーティションとかで仕切られていると集中しやすい(気が散りにくい)
- 手書きが好き ⇔ 入力が得意(事務能力に特異性がある)
3 コミュニケーション
- 困っていることを言い出すことが苦手なので、声をかけて欲しい
- 僕が話したことを復唱してほしい(「〇〇」という事かい?というふうに)
- コミュニケーションスキルやマナー、会社のルールは研修(教育)として全職員を対象にして実施して欲しい
4 休暇時間
- 一度集中してしまうと休憩も食事も忘れてしまうので声をかけて欲しい
- 昼食時の雑談が苦手なので、空いている部屋で静かに食事をしたい
- とても疲れやすいので、昼休みに横になれる場所があるとうれしい
5 通院の為の休暇
- 僕の場合は、月一の通院が決まっているので、休暇をとれるシフトを組んで欲しい
6 同僚への配慮
- 同僚(ほかの従業員)には、僕の障害について説明してほしい(これは、あくまでの僕の話)
- 僕への対応でストレスを抱える同僚の話を聞いて欲しい(僕も変わらなけらばいけない事があるのは理解している)
子どもがコップを割ったとき
ごはんを食べているとき、子どもがミルクカップを落としたり、食器をひっくり返してしまったり
子どもの頃は何度も体験する失敗なんだけど
今にも泣き出しそうな子どもを見て
あなたは、何で泣き出しそうだと思うかな?
大好きなミルクやオヤツを落として食べられなくなってしまったから?
こんな時、母親にかけられる言葉で僕たちの心(感情)は育てられていて、
それはビリーフシステムって呼ばれることがあるんだけど。
少年はこぼしたミルクではなくて
どこか別のところに視線を向けて泣きそうになっているわけなんだよ。
彼は、視線の先の誰かの行動を気にしてるってわけ
ビリーフシステム
人はそれぞれに必ず価値観や考え方を持っている。そして、その基準に従って物事の良い悪いを判断しながら行動してる。
それが自分の「評価軸」なんだけど
その中でも最も重要で最大の価値観の軸がビリーフシステムなんだ。
人の価値観は成長や学びによって日々変化するけど
「ビリーフシステム」ほぼ変化しない。これは親からの学び、育った環境などが幼少期に形作られたものだからなんだ。
「三つ子の魂100まで」これは3歳までに人格や性格が形成され、死ぬまでそれは変わらないという意味で使われる「ことわざ」だけど迷信ではなく、今では乳幼児期に人格形成の基本が出来上がることは科学的に証明されていることなんだよ。
子どもの頃、コップをこぼしたり、食器をひっくり返したりした時に、親に酷く怒られ、怒鳴られたり叩かれて育った人は、失敗する事が怖くて新しいことに挑戦する事がとても苦手なんだ。でも
一番厄介な事は
『他人に優しく出来ない』
って事
とても単純な事なんだ。
お母さんに
『大丈夫?』
『あちちだったの?』
『痛いとこなぁい?』
って声をかけられて育った人の性格は、同じ様に誰かの気持ちを考えられる人に育つってこと。
合理的配慮義務って、法律だとか義務だとかそんな難しいものじゃなくて、僕はカップを割って泣きそうな幼子にどんな言葉をかけることが、成長のために必要なのかを考えるって事だって思う。
僕は、ミスが多くて怒られてきたけど
僕を怒鳴ってくる人は
きっと、子供の頃にミルクを倒して、
「親に引っ叩かれた」かわいそうな人なんだと思うようにしている。
傷ついた幼子(部下)にどんな言葉をかけるのか
それは、育児も業務管理も変わらない。
育てることに違いはないんじゃないだろうか
上書き保存
ビリーフシステムの事を「三つ子の魂100まで」(死ぬまで変わらないと言う諺)を使って説明したんだけど、
これは初期設定されたOS(Operating System(オペレーティングシステム))で僕たちの心を制御しているんだ。
でも実は上書きが不可能な訳ではない。
多くの人は上書きしようとしないか、上書きの必要性を感じてないだけだけ。
僕は、上書きに必要なことは
『出会い』
だと思っている。
じゃ今日はこの辺で
今回は、今年の4月に施行される改正障害者差別解消法から「合理的配慮義務」をテーマにしたお話でした。
TAICYOは、障害者か否かの違いではなく、育児・業務管理など等しく人を育てる気持ちを大切にしなければならない事を伝えたいのだと思います。
ミルクカップを割って泣く子どもを躾けだと言って、叱ったり・引っ叩いたりする様な人にはなってはいけないけど
育児って人が思うより大変なんですよね。
合理的配慮義務の制度も難しいのは変わりないかもしれません。
次回は、『ビリーフシステムの上書き』について掘り下げてもらおうと思います。
by SAKUCHIN
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