今日のお話
○ 予兆 3歳児検診
○ 新一年生、小学校にて
○ 虫歯の影に潜むもの
○ ワークブックとTⅤゲーム
○ いじめについて
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予兆 3歳児検診
この頃の記憶は無いからこの話は親から聞いた話なんだけど、3歳児検診で発達の遅れを指摘されたんだ。
この検診は小学校に入学する前の最後の乳幼児健康診査に位置付けられていて、目的は下記の様に決められてるそう。
・子どもの身体的な発育状況の確認
・子どもの心理的な発育状況の確認
・疾病の早期発見
・保護者に対する育児に関する指導
・家庭との関わりの場を形成
個人差はあるものの3歳の子どもは自分で話したり、日常生活でも自分でできることが増えたりする頃だから、3歳児健診は子どもの障害や疾病を早期に発見し、進行を未然に防止したり、適切な治療を開始したりすることが目的とされているんだ。
母親はかなり心配したそうだけど、父は「おれもそうだったよ」と軽く流して気にしてなかったそう。
理由がわかりますか? 父も発達が遅れていた ってこと。これ、遺伝ってことです。
父からの遺伝で、もう一つちょっと困ったことがある。
僕は左利きなんだ。
幼稚園に上がる様になり、普通のハサミが上手に使えない。自分専用の左利き用の道具が必要で、世の中の道具は基本右利き用として作られてるから、僕の不器用さはここにも原因がある。
僕は4人兄弟で、利き腕も血液型もキチンと二組に分かれてる。遺伝って不思議ですよね。
新一年生、小学校にて
小学校に入学して、最初の健康診断診断で「色盲」と「虫歯」を指摘されたんだ。
先天性色覚異常は、半性劣勢遺伝で
祖父の異常なX染色体(XY)
↓
母親(XX)
祖母の正常なX染色体がカバーしてくれるので発症はしない
↓
息子(XY) 発症する
母は医師の説明を聞いて、自分のせいだと言って号泣してたけど、ちょっと不便な程度で生活には余り支障は無いかな。
色のついた箸の見分け難しいから色違いの箸を使ってしまったり、まだ焼けてない肉を食べようとしたり。
問題は「ちょっとアホで食いしん坊」に見えるってこと。これは遺伝子疾患だから一生のお付き合いだし、現代医学でも治療法は無いんだ。
もう一つは虫歯だね。
虫歯の影に潜むもの
チョコレートとアイスクリームとか、子供だから甘いお菓子は大好きで、まぁ虫歯にはなってたんだけど。病院で医師に言われたことは、全く意図しないものだったらしい(記憶は無いけど)。
それは、「アレルギー」があるってこと
アレルギーが原因で鼻の奥に腫瘍ができている。
↓
それが鼻腔を塞いでしまい口呼吸になる。
↓
口呼吸が原因でいつも口が開いている。
↓
口唇の圧力が前歯にかからないから出っ歯になる、
想像してみて
不器用で、箸の色の見分けがつかなくて、
僕の印象はお察しのとおりだ。
この後、10年間大学病院に通う事になるんだけどその話はまた今度
ワークブックとTⅤゲーム
小学校になり、母さんから与えられた課題がある。
「毎日30分間ワークブックで勉強する」こと
父さんは、仕事であまり家にいない人で、
「
もちろん僕はこう答えたさ
「ちゃんとやってるよ」
母さんも
「毎日30分間ワークブックをさせてるから」
夕食の後に父さんは僕のワークブックを見てこう言ったんだ。
父「毎日30分間宿題を見て考えていたのかい?」って
僕「そうだよ」
そこには白紙の1ページだけめくり跡の残るワークブックがあったって
あまり記憶は無いんだけどね
僕は学校から帰るとすぐに学習机に向かい、
ワークブックを開いて卓上時計を睨んでいたらしい。
そして30分経過したらワークブックを閉じてお姉ちゃん達とスーパーマリオのゲームで遊んでたんだ。
そしてゲームはできなくなった...
連帯責任でお姉ちゃん達もゲームを禁止されてすごく残念そうにしてたのは何となく覚えている。
僕のお姉ちゃん達はいつも母さんの様に僕を守ってくれたから、
申し訳ないと思ってる。
イジメについて
1年生の頃、イジメられてたっていう記憶は無いんだ。
でもね友達(?)のランドセルをいっぱい持たされたり、ドブ川に突き落とされそうになったりしていたらしい。(覚えてないけど)
僕の後ろには、いつも二人のお姉ちゃんが見守ってくれていて、何かあったら僕を助けてくれていたんだ。
母さんは色んなことを学校の先生に相談したけど、
先生の回答は、
「イジメられる側にも問題があります」
っていうお決まりのセリフだったそうです。
小学校2年生の途中で僕たち家族は母さんの実家に引越した。
都会から田舎へ。田舎の学校ではみんなとても優しくて、すぐに友達ができて辛いことはなかったけど
いつも、
先生に守られて
友達に守られて
家族に守られて
僕は
弱い大人へと育っていく
...つづく
今回のお話は、Taicyoが初めて発達の遅れを指摘された3歳児検診から、色覚異常・アレルギー性鼻炎・顎関節の変形などのハンディキャップへの気づきと、
それらの偏見からくる「イジメ」のお話でした。
彼はこれから、どう病気に向き合っていくのか
では、次回をお楽しみに
By SAKUCHIN
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