「発達障害の部下」
今日のお題
〇 病気じゃねぇのか?!
〇 上司の苦悩
〇 職場にでると言う事
〇 学生時代
〇 違和感を感じたら
の5本です。
クルーNO.1003 TAICYOです。
独立・企業・法人化を目指す僕たちの挑戦を書いています。
僕は、発達障害だから社会が受け入れがたい
「社会不適合者」
として長い間苦しんできた。
だから自分の居場所を自分で作ることにしたんだ。
それが『社長になる』ということ。
そして、障害をもつ子供を育てる親御さんへ
子供の自立を考えてあげて欲しい
残すべきは『お金』ではなくて
『知恵』
生きていくための力です。
(◯億円あるなら大丈夫ですけど)
「寝たきり大黒柱」や「年金ミイラ」
で不幸にならない様に、
僕と一緒に自立を目指そう。
前回のお話
僕は、就労継続支援事業所を退所して先輩の紹介で老人ホームに就職した。正確には、老人ホームの清掃委託を受けている会社だ。
僕は、ADHD(注意欠如・多動性障害)という特性を持っていて非常にもの忘れがひどい。頭の中の引き出しのどこに何をしまったのかが思い出せない。
父さんも、自分自身を「ニワトリ頭だから」と言う様に
3歩歩いて振り向きざまに「コケ!」って鳴いたら、何をしていたのか忘れてしまうんだ
そんな、父さんや僕が仕事をする上で気を付けているのが
メモとること
発達障害の僕たちが、メモを取る事の良い点を3つだけあげるとすると
- メモを出すことで相手に真剣さが伝わる。
- 話の全体像を掴みやすくなる
- 思考を言語化するスキルが伸びる。
でも、備忘録(メモ)を書いておくことの一番の利点は、休み明けにやらなければいけない事を忘れても、月曜の朝にメモを見ればつまずくことなく週のスタートを決められるから、安心してゆっくり休日を過ごせることなんだよ。
※メモの場所は忘れないように
必ず定位置に置くようにね
前回の記事はこちら↓
さて今日のお話は『発達障害の部下』についての話だよ。
今日の結論
『その違和感は正しい』
では、よろしくお願いします。
病気じゃねぇのか!!
毎回、同じミスを繰り返して
やる気あんのか!
発達障害じゃないのか?
一度病院で診てもらって来い』
芸能人がカミングアウトしたりする事もあり、最近は『発達障害』という言葉がとても身近になったと思う。でも決して良い環境になったわけじゃあない。
冒頭の言葉の様に、仕事のパフォーマンスを何でも病気に結びつけて言葉にしてしまう傾向があって
『発達障害』という言葉が安易に使われる様になったと思う。
安易にこの言葉を使うのは、例えそれが事実だったとしても
相手の自尊心を酷く傷つけ
うつ病などの二次的傷病へ
追い込むことになりかねない。こうなると上司はパワハラに該当し、場合によっては労災認定されることさえあるんだ。
でも、当事者だけでは無くて上司や同僚も疲れ果てていて、それはもう社会問題だと言える。
僕は、確定診断を受けた事で気持ち的には楽になった。
今まで上手く行かなかった事が腑に落ちて心がスーと軽くなったんだ。でも、失敗を病気のせいにしてはいけないと思っている。
病気の有無は関係なく、人には
好き/嫌い
得手/不得手
色んな特徴や能力があるんだから、それを知ることでより良い人生を歩む事ができると信じているんだ。
上司の苦悩
発達障害の人を部下に持つと、上司も非常に苦労することは僕自身も理解している。
ただ、サボっている訳でも怠けようとしてる訳でもないんだ。
- 仕事が遅い、遅れる
- 遅刻、欠勤が多い
- こだわりが多い
- 融通がきかない
- トラブル、苦情が多い
こんな部下の状態を視認したら、上司が相手のことを慮って考えるのは大きく二つだと思う。
- 精神疾患(うつ)の可能性
- 発達障害の可能性
特に、過去に上司とトラブルを起こしていたり、上司をパワハラで告発したことのある部下なら尚更。
(上司との人間関係の悪化からパワハラ告発する事例は多いんだよ。)
僕の様に障害者雇用で働いているなら、最初からフォロー体制を構築することができるけど
世の中には未診断の人や発達障害グレーゾーンの人が沢山いて、このグレーゾーンの人達が一般社会の中で一番苦しんでいると思う。
他にも境界知能(知能指数IQ84〜70)グレーゾーンの人は、14%もいると言われているから上司のマネージメントも楽じゃない。
じゃあ、学生時代に問題は起きなかったのに
社会にでると顕在化してしまうのは何故だと思う?
職場にでると言う事
人間の脳には『見て・聞いて・考えて・話す』というインプットからアウトプットまで色んな機能がある。
ただ僕たちの様な発達障害を持つ人は、ワーキングメモリーが極端に容量不足
ワーキングメモリーというのは、得た情報を一時的に保存しながら処理する脳の機能なんだけど
引き出しが少なすぎて話してる間に忘れてしまうんだ
その機能は、機械ではないから人それぞれ特徴があって、そんな機能が多くの人たちと少し違うのが発達障害なんだと僕は思っている。
発達障害の対義語は、
「定型発達」って言われていて、このくらい年齢ならこんな反応があるでしょう位の曖昧なものなんだ。
(あやしたら笑うなんて事で、僕が3歳児検診で発達の遅れがあると言われたのもこんなこと)
脳機能のアンバランスが発達障害なんだけど
男性の場合、子どもの頃の方がより顕著に現れるんだけど、成長する中である程度は対処方を身につけて生活に適応できる様になる。
ただ、社会に出ると
これまで自分が暮らしてきたコミュニティよりも大きく複雑で、これまで何とか適応できていた事でも、隠れていた特徴が職場や対人関係で顕在化することによってトラブルになってしまうんだよ。
そして僕の様に、そのトラブルでストレスが蓄積されて抑うつ状態になってしまう。
僕は、一人で泣いているところを先輩に見つけてもらえたから受診(カウンセリング)に繋いでもらえたんだけどね。
ただ、アメリカの発達障害の診断基準DSM-5では、発達障害は連続する障害でグラーデーションだって言われる様になって、診断の幅は広かったけど、明確に線引きすることはより困難になった。
引用-日本小児神経医学会
学生時代
ここで我が国の学校教育について少し話そうと思う。
暗記偏重で試験重視
ハイ、ここ試験にでま〜す。
覚えるべき内容も明確で、知的障害を伴っていなければ学習面でのトラブルはなく、嫌なら友達とも付き合わなくても問題ないし、少し変わっていてもキャラとして通用するから大きな問題にはならない。
僕は、意外とおちゃらけたクラスの人気者だったと思う。
ところがどうだろう。
社会に出た途端に仕事のすすめ方を自分で考え、マルチタスク(複数同時)で人間関係を自分で選べず、利害関係のある人も存在している。
キチンと色々なルールが明確な会社なら何とかこなせるかも知れないけど、暗黙のルールやローカルルールなんてあるともう頭がパニックだ。
学生時代は何の問題もなく、成績優秀でエリートコースを進んでいたかの様な人が社会にでた途端につまずいてしまったり。
プレイヤーとしては「NO.1」だったのに、管理職になった途端にズタボロになって自信を喪失してしまったり。
親も友達も同僚も
いったい何が起こっているのか見当もつかないんだよ。
これが発達障害の顕在化なんだ。
子どもの時は、代償的機能(苦手をカバーする機能)が十分に発達していないから問題が顕在化しやすいけど、過去に空気読めずにその場を凍り付かせた様な経験を重ねると、次第に思ったことを口にしないというスキルを身につけて、周りに無口で大人しい人という印象を与えたりする。
でもそれは、本来の自分の特徴を無理やり隠してしまうことだから本人が自覚している以上に疲れるんだ。
毎日、仕事から帰って来たらグッタリ
違和感を感じたら
定型発達の人たちが普通にこなせるタスクも、発達障害を持つ人にとっては努力と時間が必要なんだ。
それは、僕たちにとって骨の折れることで物凄く疲れる。
そしてストレスの蓄積は身体症状に現れ出す。
・頭痛
・吐き気
・食欲不振
・胃腸の不調
・腹痛
・倦怠感
・肩こり
・過食
・睡眠障害
やがて朝起きられなくなり仕事にも行けなくなる。
産業医やカウンセラーに受診を勧められて精神科受診になっても、
本人に発達障害の自覚がなく医師に状態を上手に伝えられない場合は、抑うつ症状に発達障害は隠されてしまうんだ。
本人は、うつ病が中々治らない事に焦り、自信を喪失して医師への不信感を募らせてしまうこともある。
もし、あなたが
部下が他の人と少し違うんじゃないか?
という感覚を覚えたなら、
「その違和感は正しくて」
とても重要なことなんだ。
そして伝えてほしい
精神的ストレスから
- 自律神経が乱れて前述の症状がでる
- 無理が続くと抑うつ状態になる可能性がある
- パフォーマンスの低下は、組織全体へ影響する
事実を伝えて
カウセリングや心療内科への受診を『命じて』欲しいです。
僕たちの様に発達障害を持つ人は、時間をかけてタスクを処理するために残業しがちになるんだけど
労働安全基準法では、月間80時間を超える残業で疲労の蓄積のある人は、医師による面接指導が義務付けられているんだよ。
参考文献↓
そして信頼関係が築けているのなら
子どもの頃のことを聞いてあげて欲しいと思う。
周りの子どもとの
違和感を感じていたことはないかい?
もし、受診に結びつけてあげることができて
本人が拒絶しないなら産業医を通じて、職場での様子を精神科医(心療内科医)に伝えてあげてほしいです。
そして、もし君が
子どもの頃から自分は他の子どもと少し違うかもという違和感を感じていたら、自分に発達障害がある可能性を考えて見てほしい。
君が子どもの頃から努力を重ね、他の人よりも時間をかけて頑張ってきたのだとしたら、障害を認める事をプライドが許さないかも知れない。
でも、それを受け入れる事で、自分の得意な事をより伸ばす事ができると信じているよ。
じゃ今日はこの辺で
今回は、学生時代は優秀でエリートコースを歩んでいたかの様な人が、社会に出た直後や昇進によって障害が顕在化してしまう事があるというお話でした。
TAICYOは、自ら自分の違和感を発達障害かも知れないと言う疑問につなげることができたから診断に結びつきましたが、それはとても難しい事だと思います。
自分の障害を認めたくない人は多いですし、他人に言われても羞恥心や怒りの感情で正常な判断ができなくなる人もいるでしょう。
次回は、会社が社員に対して負わなければならない。
『合理的配慮義務』についてのお話です。
by SAKUCHIN
最後まで読んでいただき
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🚩 VOL.2 発症