第十話
「年金診断書の裏ワザ」
今日のお題
〇 等級判定ガイドライン
〇 障害等級の目安
〇 診断書のどこ?
〇 日常生活能力を判定して平均する
〇 日常生活能力の程度を判定する
の5本です。
クルーNO.1003 TAICYOです。
独立・企業・法人化を目指す僕たちの挑戦を書いています。
僕は、発達障害だから社会が受け入れがたい
「社会不適合者」
として長い間苦しんできた。
だから自分の居場所を自分で作ることにしたんだ。
それが『社長になる』ということ。
そして、障害をもつ子供を育てる親御さんへ
子供の自立を考えてあげて欲しい
残すべきは『お金』ではなくて
『知恵』
生きていくための力です。
(◯億円あるなら大丈夫ですけど)
「寝たきり大黒柱」や「年金ミイラ」で不幸にならない様に、
僕と一緒に自立を目指そう。
前回のお話
前回は、障害年金の受給申請のための注意事項や手順について説明したよ。
僕は働きながら障害年金を受給している。
年収は300万円程度(年金含む)で、これを聞いたらずるいと思われるかもしれないけど。
もし、君に発達障害があるなら社会に支えてもらうことは恥ずかしい事じゃない。
僕は、社長になることを目指しているわけで、そうなれた時は今度は僕が社会貢献すれば良いのだから
今回は、障害年金申請のための診断書の裏技
本来裏技なんてあってはだめだと思うんだけど、障害年金の申請は9割以上診断書の記載内容で審査される。面談や問診などはないんだ。
今日の結論
診断書の様式を確認して
自分の状態を考える
では、よろしくお願いします。
等級判定ガイドライン
障害基礎年金について新規に申請を受けて決定を行った事例のうち、不支給と決定された件数の割合が都道府県間で異なることから、平成28年に『精神の障害に係る等級判定ガイドライン』が作られたんだよ。
今日は、このガイドラインについて説明していくね。
「等級判定ガイドライン」とは、精神障害・知的障害・発達障害の等級判定が適正に行われるように、従来より運用している「障害認定基準」を補うかたちで策定されたものなんだよ。(簡単に言えば、厳しい判定医さんのいた地域では軒並み申請却下だったってこと)
この等級判定ガイドラインの中で、「障害等級の目安」と「考慮すべき要素の例」が明示されたんだけど
これによって、障害年金の等級判定は診断書や申立書の内容を元に総合的に判定するとされているものの、特に診断書や申立書のどのような部分に注目して判定されているかが明らかになった。
特に、精神の障害年金を申請する際には、等級判定の審査において提出書類のどこを注目されるのかを理解した上で、その部分が実際の生活の困難さを正しく判定して記載してあるかを注意深くチェックすることが大切なんだ。
なんてったって、僕たちのコミュニケーションスキルは決して高いとは言えないからね。
障害等級の目安
障害等級の目安は、診断書の記載項目のうち、
「日常生活能力の程度」の評価及び
「日常生活能力の判定」の評価の平均を組み合わせたものが、どの障害等級に相当するかの目安を示したもので診断書の二つの記載項目の程度(横軸)と判定平均(縦軸)を組み合わせることでどの等級に該当するのかを表した表のことなんだ。
診断書のどこ?
ここでは、日常生活での困難さを調べるんだけど、家族で暮らしている人も一人暮らしの場合を想定して答えるよ。
診断書の2ページ目もしくは裏面の部分なんだけど
7つの質問(4段階評価)と日常生活能力(5段階評価)で判定するんだ。
↑これは、僕の診断書の記載内容だよ。
じゃあ、日常生活能力の判定から説明するね。
日常生活能力を判定して平均する
質問は、7項目で
( )内は、僕の点数
あくまでも
一人暮らしだとしたら
できるか否か
- 適切な食事(2)
- 身辺の清潔保持(2)
- 金銭管理と買い物(3)
- 通院と服薬(3)
- 他人との意思伝達及び対人関係(3)
- 身辺の安全保持及び危機対応(2)
- 社会性(3)
それぞれの質問の答えを下の配点で合計する。
できる → 1点
おおむね(自発的に)できるが時には助言や指導を必要とする → 2点
(自発的かつ適正に行うことはできないが)
助言や指導があればできる → 3点
助言や指導をしてもできない若しくは行わない → 4点
18÷7=2.57
僕の判定平均は、2.57 だね
※疾病による制限が大きいほど点数も大きくなる。
日常生活能力の程度判定
ここでは日常生活能力の程度を判定するんだけど
『精神障害』と『知的障害』のどちらか自分の状態を最も適切に表している方を選んで回答するんだ。
(基本的には、医師が判断すると思うけどね)
僕は、発達障害で判定は(3)だったんだ。
(3)の項目には
精神障害を認め、家庭内での簡単な日常生活はできるが、 時に応じて援助が必要
(たとえば、習慣化した外出はできるが、家事をこなすために助言や指導を必要とする。社会的な対人交流は乏しく、自発的な行動に困難がある。金銭管理が困難な場合など)
と記載されてるよ。
僕の判定平均は、【2.57】だから緑枠
障害の程度は 【 (3) 】だから赤枠
僕の障害等級の
目安は
2級又は3級
って事になる
判定が、二つに跨る場合(1級又は2級、2級又は3級、3級又は非該当)は、他の項目を加味して総合評価される。
この総合評価を行う際に考慮することが妥当と考えられる要素と、その具体的な内容例を示したものが「総合評価の際に考慮すべき要素の例」で細かい内容は、リンクからガイドラインに飛んで確認してみて
要素は5項目で、
僕が加味された事項は赤字で表示してるよ
1 現在の病状又は状態像
抑うつあり
2 療養状況
ADHDの治療薬を服用
3 生活環境
自宅(同居)で家族のサポートを受けている。
4 就労状況
就労継続支援A型で働いている。(申請時)
5 その他
予後不良
結果、僕は審査に通り障害年金(2級)を受給できる様になったんだ。
障害等級の目安が示されたことで、診断書の内容から何級に該当しそうかと言う事はある程度の見当をつけることができるようになったんだけど
目安通りに申請が通るのは9割程度なんだ
障害等級の判定はこの目安だけではなく、
- 診断書の日常生活能力以外の他の記載項目
- 病歴・就労状況等申立書
などの内容も加味されて総合的に評価されていることを示していると考えられるね。
目安の表はもちろん重要だけどあくまでも目安であって、目安とおりに認定されないことが約1割あることを考えると、症状が正しく審査機関に伝わる書類を提出することが重要だと思う。
僕たちのように、発達障害がある人にとって自分の状態を性格に医師に伝えることは以外とハードルが高いからね。
普段の様子や子供の頃のことなんかは、家族に手紙を書いてもらうのも良いと思うよ
診断書の様式を事前に確認して自分の状態を的確に主治医に伝えられる様に準備してして欲しいと思う。
実際に診断書を書くのは、先生だからね
リンクを貼っておくね
僕も不安だったけど
チャンネルSATOSHIさんの動画がとても参考になったから、心配な人は見てみて
書籍もいろいろあるからね。
じゃ、今日はこの辺で
今回は、TAICYOが障害年金を申請時の診断書を作成してもらった時のお話でした。
障害年金を受給するためには医師とのコミュニケーションが大切ですが、発生障害のある人にとっては自分の状態を伝えること自体がかなり高いハードルだと思います。
また、障害年金がもらえる様になっても喜ぶだけで終わらずに、どうやって自立するかを考える事が重要です。
次回
『自立への第一歩』
をお待ちして下さい。
by SAKUCHIN
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