第九話
「ADHDは、障害年金をもらえるの?」
今日のお題
〇 どこに相談するのか?
〇 受給要件と請求時期
〇 申請書類の種類
〇 診断書の作成依頼
〇 手続きの流れ
の5本です。
クルーNO.1003 TAICYOです。
独立・企業・法人化を目指す僕たちの挑戦を書いています。
僕は、発達障害だから社会が受け入れがたい
「社会不適合者」
として長い間苦しんできた。
だから自分の居場所を自分で作ることにしたんだ。
それが『社長になる』ということ。
そして、障害をもつ子供を育てる親御さんへ
子供の自立を考えてあげて欲しい
残すべきは『お金』ではなくて
『知恵』
生きていくための力です。
(◯億円あるなら大丈夫ですけど)
「寝たきり大黒柱」や「年金ミイラ」で不幸にならない様に、
僕と一緒に自立を目指そう。
前回のお話
僕は、毎月の給料7万円のうち半分ほどを
積立NISAでインデックスファンドへの積立を開始した。それでも、経済的に自立するには40年の長い年月が必要でそれでは間に合わない。僕が必要なのは老後資金ではなく今生活するためのお金だからだ。
もしかしたら障害年金がもらえるかも?
そう考えた僕は、障害年金を申請する事にしたんだ。
今回は、僕の障害年金申請のお話
障害年金とは、病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金制度で
「障害基礎年金」「障害厚生年金」があり、病気やけがで初めて医師または歯科医師(以下「医師等」といいます)の診療を受けたときに国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、厚生年金保険に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できるよ。
なお、障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害が残ったときは、障害手当金(一時金)を受け取ることができる制度もあるんだ。
ただし、障害年金をもらうには年金の保険料納付状況などの条件が設けられているから要注意
今日の結論
僕は現在、働きながら
精神障害者手帳3級で
障害厚生年金(2級)
障害基礎年金(2級)
を受給している。
障害年金の対象となる精神障害には、
統合失調症、うつ病気、認知障害、てんかん
知的障害、発達障害などがあるよ。
では、よろしくお願いします。
どこに相談するの
障害年金を受け取る為には、年金の請求手続が必要だよ
書類の提出先には種類がある。
それは、障害になった時(初診日)に加入していた年金制度等によって違うんだ。
僕は、ADHD(注意欠陥多動性障害)だから傷病の発生日は生来性(生まれた時から)なんだけど、鑑定診断を受けるきっかけとなった抑うつ状態での初診日が申請の初診日となる。
相談する窓口は
・20歳前に初診日がある。又は国民年金加入者は、
市(区)役所
・厚生年金加入時に初診日がある場合は、
年金事務所
・公務員時に初診日ある場合は、
勤めていた官庁
それぞれの提出先に相談して
提出書類(様式)をもらって添付書類を準備する。
日本年金機構のYouTubeを貼っておくね
受給要件と請求時期
障害があると無条件で障害年金がもらえるわけでは無くて、申請がら必要で更に
受給には、大きく3要件と言われるものがある。ここでは日本年金機構 障害年金ガイドをもとに説明するよ。
3要件とは、以下の3つの事項で
- 初診日要件
- 保険料納付要件
- 障害状態該当要件
2 保険料の納付用件
これは、少し難解で年金の学生免除申請をしなかったり、年金自体の未納期間があると申請すらできない場合もある。
計算の基準日は、初診日で
初診日以降に年金を納付しても、納付したとカウントされない。
初診日がわかっていたら年金事務所で教えてもらえるよ。
僕は、専門学校の2年間免除申請をしていたんだけど
卒業した3月に肺水腫(結核性肺炎疑い)で入院したから内定取消になって年金未納期間が4ヶ月あったんだけど
あと少し未納期間があったら受給要件を満たしていなかったんだ。
若い人には良くある事らしくて
もしかしたら、この要件をクリアできない人もいるかも知れない。病気の時に免除申請するのはかなりハードルが高いと思う。
もし、要件を満たさずに障害年金を申請できない場合は、生活保護などもあるので必ず役所の福祉課と連携してほしいと思うよ。
2 障害状態該当要件
これは、年金の支給を受けるための障害の程度だね。
この等級と障害者手帳の等級はリンクしてないよ。
僕は手帳3級で、年金2級だから
仕事をしていても受給できる場合もある。
仕事ができるのに障害年金をもらえるのはずるい
と言う声は良くあることだけど、
仕事と言っても障害者雇用や就労支援事業所などの仕事なので、賃金は生活保護の金額にも遠く及ばない。
賃金と年金を合わせて生活保護費くらいになる。
精神的にも肉体的にも疲れやすく、
間違いも多いので職場で指導される事や
同僚に嫌味を言われる事も多い
落ち込む事もしばしばで
健常な人に羨ましいと思われる様な快適な生活はできないけど、社会はそれを理解できるほど優しくはない。
僕の場合は、申請時は就労支援施設で働いていたんだけど
これは、自治体が就労には特別な支援が必要だと判断していると言う事だから、障害年金の請求のためには有利なんだ。
しかし、受給に該当するどうかは、主に医師に作成してもらう診断書によって審査されるからね。
次に請求時期だけど
これには、2つあって
初診日にから1年6ヶ月後の障害認定日か、それ以降の請求日のいずれかを選ぶ。
障害認定日での請求のメリットは、初診日まで遡って翌月分から障害年金が支給されるんだけど、初診病院から診断書をとる必要があるんだよ。
申請書類の種類について
一例を説明するね。
1 様式が決まっている書類
- 年金請求書(国民年金・厚生年金障害給付)
- 受診状況等証明書
- 診断書
- 病歴・就労状況等申立書
年金請求書では、まず年金を振り込んでもらう口座情報、職歴、請求日の種類、傷病名や扶養親族などを記載して申請する。
受給状況等証明書は、初診を受けた病院で作成してもらう書類で、次で説明する診断書の傷病(障害)が初診の時点で確認できていれば、初診日まで遡って年金が給付されるよ。
診断書は、傷病(障害)の状態が障害年金の受給に該当するかどうかの審査員のためもっとも重要な書類になる。
精神疾患や発達障害は、障害の程度を目で見て判断できない。数値的ではないし具体的でもない。だから、年金請求に慣れていない医師の場合、障害の程度を軽く記載してしまうと審査落ちする。いわゆる医者ガチャ
僕たちのように発達障害がある人はコミュニケーションが苦手だから、文書・手紙・メールなどあらかじめ伝えたい事の文字起こしをしておいた方がいいよ。
医師の問診に答えながら作成してもらう事になるけど
可能なら、診断書の質問内容を読んで自分の生きづらさの程度を考えておくといい。
見栄を張ったり、
安易にできます
大丈夫だと思います
と答えてはいけないよ
この診断書は、質問形式の段階を問う回答になっていて
例えば
日常生活の程度
- 自発的にできる
- 自発的にできるが時には助言や援助が必要
- 助言や指導があればできる
- 助言や指導があってもできない
『自発的にできる』という項目が多いと当然受給対象にはならない。
この診断書は、どの程度生活や就労にサポートが必要なのかを判断する資料なんだ。
簡単な日常生活動作は自身で可能である。生活リズム、時間に合わせた行動、金銭管理を含め複雑な日常生活動作には適宜支援を要する。就労には手厚いサポートが必要である。
これは、僕の診断書に記載された日常生活と労働能力の評価だよ
診断書には何箇所かに医師の自由意見欄があり、ここに書かれる内容が重要だ。
他にも多くの項目があるんだけど
僕は家族と相談して、客観的に状態を評価してもらって
紙に書いて用意して問診を受けたんだ。
2 自分で準備する書類
- 戸籍謄本
- 通帳のコピー
- 基礎年金番号のわかるもののコピー
マイナンバーカード保有や各種登録によって省略できるものもあるよ
診断書の作成依頼
通院中の病院へ(診断書)
の作成を依頼する。
注意事項は2つある。
1つ目は、様式が決められていること
2つ目は、年金請求書の提出時に出す書類は30日以内のものであること
ある程度、年金請求書を書き進めて診断書を依頼して、診断書の内容に合わせて年金請求書を修正・加筆する必要がある。
僕は、間延びしてしまって受診状況証明書を取り直す羽目になったんだ。
①年金請求書
②診断書等の依頼
③役所等で取得する書類
この順番で用意するのが無難かな
手続きの流れ
後は待つだけ
審査結果が出るまで3ヶ月くらいかかるから、この期間はドキドキしていた。
ちなみに
障害基礎年金の2級なら月額で6.6万円くらいが支給されるよ。
結果、僕は審査に通り障害年金(2級)を受給できる様になったんだけど、PAPPYさんにかなり教えてもらったんだ。
特に診断書の中身がとても大切だから
診断書についてはもう少し詳しく話すね
じゃ、今日はこの辺で
今回は、TAICYOが障害年金を請求したお話でした。
障害年金を受給するためには医師とのコミュニケーションが大切ですが、発生障害のある人にとっては自分の状態を伝えること自体がかなり高いハードルだと思います。
次回
『年金診断書の裏ワザ』
をお待ちして下さい。
by SAKUCHIN
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