皆さま、こんにちは！
前回のブログで
大正２年に竣工した駅舎を持つ
予讃線・本山駅の訪問記をUPしました。
前回のブログもチェックくださいませ。
本山駅の駅舎は
駅舎内に店舗を入居させるために魔改造されてましたが、
オリジナルはどんな仕様だったかというと…
すごいことに、
大正２年開業した頃のから
大きく姿を変えぬままでいる駅舎が
世の中に存在するのです。
一見した感じは近代的な本山駅の駅舎も
国鉄時代はこんなんだったということで。
今日は、レトロな佇まいが人気の
こちらの駅の訪問記です。
長良川鉄道越美南線・大矢（おおや）駅です。
もうね、ここに着いた瞬間から
ドキドキが止まりませんでしたよ。
まるで映画のロケセットのような駅舎が
現役なのですから。
大矢駅は先にも書きました通り大正２年に開業。
開業当時の駅名は「美濃下川駅」で
昭和61年に第三セクター化された際に
「大矢駅」に改称されました。
現在は郡上市にある大矢駅ですが、
開業した当時、この地は下川村だったことが
「美濃下川駅」の由来かと。
当の下川村は昭和29年に合併して消滅。
「下川」を冠する学校も
昭和40年代に廃校になったことから
駅名にだけ残る「地名」だったみたいですね。
駅舎の上屋に「昭和３年４月竣工」を示す
建物財産表がありましたが、
越美南線は同年に
大矢駅以北の区間が延伸しているので、
上屋の財産標はその年を示したモノと思われます。
大矢駅は週末になると
大勢の鉄道ファンが押し寄せるらしい。
そんな駅を独り占め出来ちゃうのですから、
平日の訪問も悪くありませんわね。
引き続き誰もいない構内を堪能しました。
まずは駅舎内からです。
かつての終着駅も無人化された時期は早く
50年近く前の昭和49年から無人駅だそうな。
出札窓口が潰されずに残っている点が
ポイント高いです。
白壁が美しい待合スペースでした。
第三セクターの駅にありがちな
たくさんのポスターは貼られてません。
長良川鉄道さん、駅舎の貴重性をよくわかってらっしゃる！
続いてはホームに入ります。
大矢駅は列車の行き違いが可能な
相対式ホーム２面２線構造でした。
２本のホームを結ぶ構内踏切は
ホームの中央に設けられてましたよ。
今ある構内踏切は第三セクター化の際に設けられたモノで、
国鉄時代は向かい側のホーム南端にありました。
JRの駅の場合、
ホームのど真ん中に構内踏切があると
到着した列車が踏切を塞いじゃうので
構内踏切をホーム端に移したケースが多いですが、
長良川鉄道は気動車の単行、ないし重連運転が基本。
国鉄時代みたいに長大な編成が組まれないので
あえて中央に移設したようです。
これはこれで寂しい気がしますが。
構内の北端に保線車両の留置線がありますけど、
第三セクター化後に整備された元の貨物側線か？
こちらは転轍機小屋を転用した倉庫です。
勝手に覗いちゃいましたが…
「井戸のポンプ」と書かれたチョーク書きとか
「指差確認」のパネル等々を
宝探しのハンター気分で見てましたよ。
構内には他にも
鉄道模型のジオラマに置かれてそうな
ストラクチャー的な施設がたくさんありました。
訪問した後日に知りましたが、
駅舎の事務スペースには
国鉄時代の備品を揃えた鉄道館があり、
観光列車の運行日のみ開館するそうです。
鉄道館はいつか訪れたいですけど、
週末はいつも仕事なのよね…
鉄道館以上に
構内北側にあるこの小屋の中が気になっていたのは
自分だけかな？
なにはともあれ、
貴重な駅舎がいつまでも現役であることを願ってます。
開業100周年を迎える４年後にイベントを催す際は
小屋の開放をご検討くださいませ。
訪問駅リスト（第三セクター線 私鉄線 ほか）
長良川鉄道越美南線
↑（美濃太田駅）
富加駅
せきてらす前駅
美濃市駅
湯の洞温泉口駅
木尾駅（平成28年12月29日）
八坂駅（平成28年12月29日）
大矢駅（平成28年12月29日）
美並苅安駅
赤池駅
深戸駅
相生駅
郡上八幡駅
徳永駅
郡上大和駅
万場駅（平成28年12月29日）
美濃白鳥駅
北濃駅
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