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皆さま、こんにちは!

 

今日は四国の土讃線から、今年の2月に訪れたばかりの

土佐大津(とさおおつ)駅の訪問記です。

土佐大津駅は大津村(昭和47年に高知市に編入)の玄関口として

大正14年に開業した駅でした。

 

この日も「駅巡り」の参考書として、

昭和58年~59年に刊行された「国鉄全線各駅停車」シリーズを

眺めながら歩いていた自分。

国鉄時代の駅の様子が克明に記されているので、

現在の様子との対比が楽しめるのですよ。

 

著者の宮脇俊三先生は、土佐大津駅の様子を

「あたりに集落はなく、水田の中にある駅」と表現されてましたが…

水田どこにありますの?

 

それどころか土佐大津駅、めっちゃ利用者がいる駅じゃないですか!

見てくださいよ、駅前に並ぶチャリンコの数を!

ここ40年間、まるで別世界のように変わってしまった土佐大津駅。

駅に何が起こったのかが気にりましたが、

その原因は付近を伸びる県道にあったようです。

 

昭和51年に高知市内と南国市を結ぶ県道374号(大津バイパス)が開通。

それに伴い県道沿いに住宅が建ち並んだみたいですね。

昭和50年撮影の航空写真に

敷設工事真っ只中の大津バイパスが写り込んでましたよ。

 

土佐大津駅のすぐそばを伸びる大津バイパスですが、

開通当時は高知県道で唯一の片側2車線道路だったとのこと。

この道幅を持つ道路は、

県内ではここと国道32号線(南国バイパス)だけだったんですって。

そんなどえらい道路が出来たら街も発展しますがな。

 

話を駅に戻しまして…

今ある駅舎は、開業当時から使われていた木造駅舎に代わり

昭和40年代初頭に建て替えられたモノです。

土讃線は昭和42年にCTC化を含む近代化されているので、

建立年はその辺りか?

 

それでは構内を覗いてみましょう。

まずは駅舎の様子からです。

Wikipediaによれば、土佐大津駅は昭和46年に無人駅化されたそうな。

駅舎が建て替えられたのは昭和40年代初頭だから…

出札窓口が使わた期間はほんのわずかなようです。

 

駅舎はコンクリートブロック積み込んだモノ。

全国的には珍しくありませんが、

木造駅舎王国のJR四国では稀少な存在ではないでしょうかね?

 

開放式の駅舎を抜けホームに入ります。

 

土佐大津駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造でした。

 

2本のホームは跨線橋で結ばれてましたよ。

手前側に、跨線橋が設置される以前に使われていた構内踏切が

残っているのがイイ感じです。

 

構内配線が「一線スルー」で近代的な様相ですが、

土佐大津駅は開業からしばらくの間は

単式ホームがあるだけの棒線構造の駅だったとのこと。

昭和40年代半ばに交換設備が設けられたようです。

 

下の画像は国土地理院のサイトから転載した

昭和23年撮影の航空写真ですが、

この頃の土佐大津駅は棒線駅であることがわかります。

土讃線のCTC化に合わせ

昭和40年代初頭に交換設備が設けられたと推測しましたけど…

実情をご存知の方がいらっしゃればご教示ください。

 

2本のホームそれぞれに設けられた待合所を見ると、

開業当時から存在するはずの

駅舎寄りのホームの方が新しいことに気づきました。

土讃線では1000形以降の新系列気動車の導入に合わせ、

駅ホームの嵩上げを施工。

その際に古い待合所が建て替えられたのでしょう。

 

今も残っていれば、大正時代に建てられた待合所として

駅ファン垂涎モノのスポットになっていたと思いますが…

コンクリートの基礎だけが

今も寂しげにホームの裏側に残されてましたよ。

 

最後は土佐大津駅を出発する土佐くろしお鉄道の気動車の姿で〆ます。

 

保線作業に存力されてる皆さま、いつもありがとうございます!

…以上から、現在の土佐大津駅は多くの通勤通学客で賑わっている模様。

田んぼの中にポツリとある時代は相当昔の話だったみたいですね。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

土讃線(多度津駅-高知駅)

 

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