皆さま、こんにちは！
今日は土讃線・讃岐財田（さぬきさいだ）駅の訪問記です。
四国を旅する際、LCCであるスプリングジャパンの
成田空港-高松空港便が安くて（セール価格は片道737円でした）
重宝してたのですが、利用者の少なさから
平成27年秋に運休に突入してしまいました。
運休前は３カ月に１度くらいの頻度で四国旅が楽しめたのですけどねぇ。
またの復活をお待ちしております。
飛行機の運休直前の四国旅で
最初に立ち寄ったのが讃岐財田駅でしたよ。
この駅の駅舎のスゴイところは正面に見えるこのゲート。
所々がシースルーになっていて、とにかくオシャレなの。
都心にあるブティックの店構えとなんら変わりません（言い過ぎ？）
横から見るとこんな感じでした。
こんなオシャレな駅舎、
いつの時代に造られたモノなのかを確かめてみようと、
駅舎に貼られていた建物財産票を見たのですが…
大正12年３月なの!?
おったまげましたよ。
讃岐財田駅が開業した当時から使われていた駅舎だったのですよね。
駅舎全体が見えるこの位置から見ても、
壁面に出窓や飾り窓があったりして
古い駅舎であることは想像出来ませんでした。
遠くから見れば古い駅舎であることがわかるかと思い、
引いた位置で見たのですが…
大木が邪魔して駅舎そのものが見えませんでした。
それにしても見事な大木だこと。
この木（財田駅前のタブの木）については説明が添えられてましたよ。
このタブの木は讃岐財田駅が開業する以前からここにあったそうです。
樹齢800年？ちょっとビックリなにですけど。
地元では「御神木」として祀られてた巨木ですが、
駅がこの地に出来ることから伐採されることが決まったそうで。
ところが、工事関係者が次々と不慮の事故に遭遇したために
「祟りが起きた」と広まり、
結果、伐採されずに今日まで残ったらしいです。
この大木が祟りですか…。
駅前でカメラを持ちながらはしゃいでましたが、
その話を知って、ちょっとだけ背筋が伸びちゃいましたわ。
駅舎の中はこんな感じでしたよ。
昭和60年に無人駅化されましたが、
今でも当時使われていた出札窓口が残されてました。
窓口は古るそうに見えませんが、
簡易委託駅として出札業務を行っていた時代があったのかしら？
続いてはホームです。
讃岐財田駅は相対式＆島式ホームによる複合２面３線構造。
広い構内は、土讃線（当時は讃予線）の終着駅が
当駅だった時代の名残りだそう。
大正12年から昭和４年までの６年間はここが終着駅だったようですね。
構内にはぜひとも見てほしいアイテムがありまして…
一見、古そうに見えなさそうなホームの待合所、
実は昭和29年に建てられたモノなのですけど、
よく見ると支柱にレールが使われているのでした。
このレールを近づいて見ると…
UNION D 1890 K.T.K.
ドイツ、ウニオン社の古レールじゃないですか！
1890年（明治23年）製のレールっていう点もスゴイですけど、
注目はケツに刻まれている「K.T.K.」の文字です。
これは国有化される以前の関西鉄道や九州鉄道が
レールの発注者であることを示すモノなのですよ。
となると関西や九州から運ばれてきたレールってことですけど…
レールとおしゃべり出来る手段があれば、ぜひ出生元を聞きたいです。
製造年は違いますが、こちらにもK.T.K.の刻印がありましたよ。
…以上、ごく一部のファンだけが絶賛しそうな
古レールが残る素敵な待合所を有した讃岐財田駅でした。
この日は駅前にパイロンが並んでましたが、
タブの木周辺を公園にするための工事が行われていた模様。
警備員さんが写真を撮る自分をじっと見つめてましたけど、
不審者みたいな動きをしていて本当に申し訳なかったです。
↑（多度津駅方面）
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讃岐財田駅（平成27年９月１日）
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