皆さま、こんにちは!
香川県の多度津駅と高知県の久保川駅を結ぶ土讃線の人気駅といえば、
スイッチバック構造でも知られる秘境駅の坪尻駅ですが、
ユニークな駅構造ために、人気を二分する駅があるのですよ。
土讃線・土佐北川(とさきたがわ)駅。
駅がどこにあるかって?
驚くなかれ、この駅はなんと鉄橋のど真ん中にある駅なのでした!
今回は、一昨年10月に訪れた土佐北川駅の訪問記です。
まずは土佐北川駅の入口から。
交通量がそこそこ多い国道32号線から橋を渡った地点に広場があり、
そこから駅に入ることが出来ます。
辺りにある民家は数軒だけ。
国鉄時代から利用者が少ない駅だったみたいですね。
こちらが駅に繋がる通路でした。
車両が進入出来るのはここまで。
ここから先、ホームまでは歩いてゆきますよ。
駅の下を流れるのは吉野川の支流である穴内川でした。
この通路が意外に長いんす。
通路を進んで最初に小屋が見えてきましたが…
駅便(駅の便所)だ!
プライバシーもへったくりもない仕様の駅便。
最近はこんな便所もなかなか見れなくなりましたよね。
通路はまだまだ続きますよ。
この辺りは穴内川の真上に通路があるために
マイナスイオンを浴びまくることが出来るゾーン。
日頃、ストレスを溜め込んでる方は土佐北川駅にぜひ。
来た道を振り返る。
矢印の先にあるのが先程までいた駅入口広場です。
ねっ、結構歩いてきたでしょ?
ようやく土佐北川駅の入口に辿り着けました。
ここで通路が二つに分かれてますが、
直進が穴内川の対岸、国道32号線側に出られる通路で
駅ホームには右側の通路から入ることが出来ます。
対岸に出る通路はのちほど歩くことにしまして…
通路を折れると待合室がありましたよ。
この待合室、外から川のせせらぎが結構な音量で聞こえてきました。
癒しの空間というよりは、ちょっぴり怖め?
夜とか、独りでいるにはきつそうな空間ですね(色んな意味で)。
再び通路を伝って階段に進入。
階段を上がったところに土佐北川駅のホームがあります。
やっとホームに着いた。
この道のり、かなり遠いでしょうよ!
土佐北川駅のホームです。
列車の行き違いが可能な島式ホーム1面2線構造でした。
ホームの北側、多度津駅寄りに見えるのは大豊トンネルです。
全長約2キロの大豊トンネル、昭和61年に竣工したトンネルだそうですよ。
見ての通り、とってもユニークな造りの土佐北川駅でしたが、
ではなぜ、こんな構造になったかというと…
土佐北川駅は昭和35年に開設された駅で、
元々は、現在地よりも200メートルほど南側にあったそうです。
昭和51年撮影の航空写真です。国土地理院のサイトより転載。
開設当時は気動車列車のみが停車する短い単式ホームがあるだけの駅で、
当時から駅周辺は秘境感が漂っていたとか。
一番最初に訪れた広場のすぐそばに駅があったそうですよ。
昭和61年に、それまで穴内川沿いに伸びてた線路を
より水害に強い大豊トンネル経由の新線ルートに変更したために、
現在地に移転したそうで。
旧駅は簡素な造りの駅だったために、
現在は跡形なく撤去されてしまったみたいですね。
それにしても、土佐北川駅のホームの細さときたら…
突然、特急列車が通過してビビりましたが、
危険回避のため?駅構内はスピードを落としてくれてるみたいですよ。
足元を覗くと川底が見えます。
高所恐怖症の方は足が竦みますので、くれぐれもご注意のほど。
ホームのチェックを終えた後は再び通路に戻り、
対岸に出られる通路(歩道)を歩いてみることにしました。
ここもめっちゃ怖いわ!
高所恐怖症の自分、チン〇ンが縮みまくりなんですけど。
長い通路を渡ってようやく対岸側に到着~!
最後は駅を国道32号線から見上げてみました。
土佐北川駅、すっごく面白かった!
橋の上にある駅は、他にもたくさんありますけど、
これほど、高さや自然を
リアルに感じられる駅はないのではないでしょうかね?
以上、自然豊かな山間の中にある土佐北川駅でした。
大自然を間近で楽しめますし、
ここでしたら鉄道ファン以外の方も絶対に満足できるはずです。
ただし、高所恐怖症の方は除く!
☆追 記☆ (令和2年2月1日)
土佐北川駅を再訪して旧駅跡を眺めてきました。
その様子もぜひチェックくださいませ。
移転のため昭和61年に廃止された土讃線・旧土佐北川駅跡を眺めてみた。
↑(多度津駅方面)
金蔵寺駅
善通寺駅
琴平駅
箸蔵駅
阿波池田駅
阿波川口駅(平成27年10月6日) ・改装後(令和2年2月1日)
大歩危駅
豊永駅
土佐北川駅(平成27年10月6日)
新改駅
土佐山田駅
山田西町駅
土佐大津駅
布師田駅
土佐一宮駅
薊野駅
高知駅
↓(窪川駅方面)
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