核戦争の結果、世界は三つの独裁国家に分割された。ロンドンはオセアニアの支配下に入った。独裁者ビッグ・ブラザーが支配していた。
ウィンストンは独裁者を支持する政党に属していたが、なんとなく反感を持っていた。
ウィンストンは上司のオコーナーが反体制の組織アンダーグラウンドのメンバーと判断し「アンダーグラウンドに入りたい」と告げた。
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製作年;1956、監督:Michael Anderson、脚本:Ralph Gilbert Bettison、William Templeton、原作: Nineteen Eighty-Four(George Orwell)
■ はじめに
◆ 登場人物(キャスト)
ウィンストン・スミス(エドモンド・オブライエン)
ジュリア(ジャン・スターリング)
オコーナー(Michael Redgrave)
セリーナ・パーソンズ(Carol Wolveridge )
ロバート・パーソンズ(Donald Pleasence) セリーナの父親
ジョーンズ(Mervyn Johns)
ラザフォード(?)
◆ 補足
1984年はとっくに過ぎ去ってしまったが、ジョージ・オーウェルの未来物語の「1984年」である。
Big Brother/ビッグ・ブラザー → 独裁者
Inner Party/内部党 → 国家を支配するエリートたちの党
Outer Party/外部党 → 次のレヴェルのメンバーの党
アンダーグラウンド → 反体制の組織
カリドー → アンダーグラウンドの指導者
■ あらすじ
◆ 核戦争で独裁国家が誕生した
1955年の核戦争の結果、世界は、三つの独裁国家が誕生し、世界を分割した。オセアニア、ユーラシア、東アジア。
その後、オセアニアとユーラシアは戦争状態となっている。
オセアニアではビッグ・ブラザーという独裁者がいて、Inner Party/内部党というエリートの組織、Outer Party/外部党という準エリートの組織があって、国家を統治している。
街角にはいたるところにビッグ・ブラザーの写真が飾ってある。
そしてアンダーグラウンドという独裁に反対する組織が活動している。
ロンドンはオセアニアの領土の一部である。
◆ ジュリアとの出会い
ウィンストン・スミスは外部党のメンバーである。だが国家の思想には少しばかり疑問を持っている。
1984年の春。空襲警報のサイレンが鳴り響いた時、ウィンストン・スミスは、ある建物に駆け込んだ。
そこでジュリアという女性に出会った。ウィンストンは自分のアパートにジュリアを連れて行った。
入り口で監視カメラにバッグを開けて見せる。それがルールである。
その時に開かれたジュリアの手帳が見えた。そこには破壊的な考えが書いてあった。その事実を後ほど記録した。
◆ 監視装置を避ける
アパートの隣の部屋にはパーソンズの家族が住んでいる。少女のセリーナは、スパイになる練習をしている。
父親のロバートに「チェスナット・ツリー」というカフェに誘われて出かけた。
そこにジョーンズとラザフォーという、昔はアンダーグラウンドであったが「教育されて更生した」二人の人物がいた。だが突然、二人は再び逮捕された。
その後、ウィンストンは骨董屋に出かけた。ここには監視装置が設置されていない。
◆ 歴史を修正する作業
翌日。ウィンストンは外部党の管理局に呼びだされた。そして「一般大衆と交わっている」ことを注意された。
ウィンストンは真理省記録課の勤務となり「国家の歴史を正しいように修正する作業」をすることになった。
その過程でジョーンズとラザフォードの無実を証明する書類を発見した。上司のコナーに報告すると、その書類を破棄するように指示された。
◆ ジュリアと住み始めた
ユーラシアに対する憎しみを煽る集会に出席すると、ジュリアも来ていた。
ジュリアからウィンストンに好意を示すメモを渡された。
二人は、監視システムがない草原で日曜日に会うことになった。二人は次第に深い関係になった。
さらに二人は監視システムがないジャンク屋に部屋を借りて住み始めた。大家も理解がある。
ウィンストンはジュリアに「オコーナーがアンダーグラウンドのメンバーかも?」と話した。
◆ 「アンダーグラウンドに参加したい」
自分の日記を読み返していたウィンストンは、オコーナーの筆跡のメモを発見した。「down with Big Brother/ビッグ・ブラザーを倒せ」。
職場でオコーナーに「(彼の)アパートに書類を取りにくるように」と指示された。
ジュリアと一緒にオコーナーのアパートに行って「アンダーグラウンドに参加したい」と宣言した。
オコーナーは「常に空のブリーフケースを持っているように」と指示した。
◆ 二人は逮捕された
独裁体制を支持し反対勢力を批判する「ヘイト・ウィーク」が始まった。
その集会の中で知らない男が近づいてきてブリーフケースを交換した。
その中にはアンダーグラウンドの指導者カリドーの論説が入っていた。
アパートに戻った。ジュリアは「愛だけがビッグ・ブラザーを倒すことができる」と呟いた。
だが鏡がテレスクリーンに変化し、ジュリアを批判した。
二人は連れ去られた。
◆ ウィンストンは洗脳された
ウィンストンは何日も監禁されビッグ・ブラザーを礼賛する演説を聞かされた。
電気ショックも与えられた。だがウィントンは耐えた。
次にネズミの鳴き声が響き渡る部屋に入れられた。ネズミは子供の頃のトラウマである。
ウィンストンは降参して泣き崩れた。ドアが開けられた。そこにはオコーナーがいた。
◆ ビッグ・ブラザー万歳
ウィンストンは釈放された。放心状態で町を彷徨った。
ユーラシア軍が撃退されたとの放送が流れた。
群衆はビッグ・ブラザー万歳を叫びながら興奮した。
ウィンストンも加わってビッグ・ブラザー万歳を叫んだ。
■ 出演作
◆ エドモンド・オブライエン
(1939)ノートルダムのせむし男/The Hunchback of Notre Dame
(1947)二重生活/ A Double Life
(1953)二重結婚者/The Bigamist
(1966)ミクロの決死圏/Fantastic Voyage
(1953)ヒッチ・ハイカー/THE HITCH-HIKER
(1949)都会の牙/D.O.A./Dead On Arrival
(1947)罠にかかった弁護士/The Web
(1950)ブックメーカー殺人事件/711 Ocean Drive
(1953)恐怖の町/Man in the Dark
(1952)黒い街:ターニングポイント/The Turning Point
◆ ジャン・スターリング
(1948)ジョニー・ベリンダ/Johnny Belinda
(1950)女囚の掟/CAGED
(1953)ネヴァダ非常線/Split Second
(1953)ミズーリ大平原/Pony Express
(1952)挑戦者/ボクシング映画/Flesh and Fury
(1953)南部魂は消えず、立ち向かう男/THE VANQUISHED
(1958)女優と養女とエキストラ/The Female Animal
(1955)街中の拳銃に狙われる男/Man with the Gun