■ Fantastic Voyage(1966)/脳の治療を行うために、物体の極小化技術を使って、脳の内部に入って、直接治療を行う
製作:1966年、脚本:ハリー・クライナー、監督:リチャード・フライシャー 予告編 予告編
■ はじめに
◆ 乗員
ビル・オーウェンス海軍大佐(ウィリアム・レッドフィールド)-艦長で操縦士
チャールズ・グラント(スティーヴン・ボイド)-通信・護衛担当。情報部員
ピーター・デュヴァル博士(アーサー・ケネディ)-執刀医、米国きっての優秀な外科医
コーラ・ピーターソン(ラクエル・ウェルチ)-デュヴァルの助手
マイケルズ博士(ドナルド・プレザンス)-医療部長
◆ その他の登場人物
ヤン・ベネシュ博士(ジーン・デル・ヴァル)-東側の科学者、ミクロ化の限界を越える技術を開発した、治療の対象者
カーター将軍(エドモンド・オブライエン)-作戦の総責任者
■ あらすじ
物体をミクロ化する技術が開発された。この技術は大きな可能性を秘めている。だがしかし1時間すれば元のサイズに戻ってしまうという欠点があった。
東側でも同様の研究が行われており、ヤン・ベネシュ博士がこれを克服する技術を開発した。アメリカ政府はベネシュを亡命させたが、妨害にあってベネシュは脳内出血を起こした。意識不明状態である。
外部からの手術は不可能という判断になり、当の技術でミクロ化した潜水艇を患者の頸動脈に送り込み、患部の治療をするという計画になる。
当然ながらタイムリミットは一時間である。
またデュヴァルは「スパイではないか?」と疑われている。なぜそのような人物を参加させるのか?それはデュヴァル以外に適任がいないからである。デュヴァルの監視のためにマイケルズも乗艇している。
艇は頸動脈からベネシュの体内に入り脳内の患部に向かう予定である。
実際に入ってみると、じつにいろいろな障害が発生した。
動脈に入ったはずであるが、いつの間にか静脈に入ってしまったので、心臓を一時停止し心臓を通り抜ける。
肺を通過するときに浮力タンクの異常が発見され、肺の空気を取り込んで切り抜ける。
治療に使うレーザーの故障が発見される。無線機の部品を使って修理する。以後は外部と連絡が取れなくなる。レーザーはカーラが最初にきちん設置したはずなのに、誰かが壊した。
抗体が艇を異物とみなして攻撃してくる。攻撃を避けるために内耳に入る。しかしここでは外部の小さな音も障害になり、艇に大きな被害を与える。
患部に到達したが、時間がないので、レーザーを持ち出して艇を捨てて、患部を治療する。
間にあわないので正規の回収ポイントではなく、涙腺から外部に脱出する。
■ 蛇足
省略したが、デュヴァルはスパイでなく、実はマイケルズがスパイ。
ドナルド・プレザンス。「悪魔の植物人間/The Mutations(1974)」。植物と人間を併合させる科学者。
◆ アーサー・ケネディ
(1941)ハイ・シェラ/High Sierra
(1941)壮烈第七騎兵隊/They Died with Their Boots On
(1966)ミクロの決死圏/Fantastic Voyage
(1949)窓/The Window
(1949)ウォーキング・ヒルズの黄金伝説/The Walking Hills
(1946)まごころ/Devotion
(1947)影なき殺人/Boomerang
(1952)無頼の谷/Rancho Notorious
◆ ラクエル・ウェルチ
(1966)ミクロの決死圏/Fantastic Voyage
(1970)マイラ Myra Breckinridge
(1968)バンドレロ/Bandolero
(1973)三銃士/The Three Musketeers
(1977)王子と乞食/Crossed Swords
(1968)セメントの女 Lady in Cement
(1968)百挺のライフル/100 Rifles
(1971)女ガンマン 皆殺しのメロディ/Hannie Caulder
(1972)カンサスシティの爆弾娘/Kansas City Bomber
(1976)走れ走れ救急車/MOTHER, JUGS & SPEED
(1966)恐竜百万年/One Million Years B.C.