大台ヶ原ヒルクライム用にバイクを改装中ですが、ついでにホイールのメンテもしておきます

ということで、マヴィックKsyriumキシリウムのフリーの分解掃除です

普段から、12-30Tというまあまあ大っきめのカセットスプロケットを使用していますが、今回は大台ヶ原用に11-32T(ティアグラグレードのCS-HG500)に換装しますので、アルテのカセットは一旦、外してしまっておきます

できればインナーを使わず走りきりたいので、今後、マシンを新調するときはフロントシングル化も検討しています

ユンボもツールで使用していましたけど、SRAMのフロントシングルでリアに巨大なカセット付けてましたね

↑アルテグラCS-6700、いまだに10速です!
カセットはロックリングを緩めれば簡単に外れます
フリーボディを外すには、ハブの軸を5mmの六角レンチで動かないようにしておいてから固定ボルトを緩めますが、17mmの薄型スパナか、オフセットタイプのメガネレンチがあれば便利です
ハブの軸も抜いて綺麗にします
反フリー側のパーツは押し込んであるだけなので手で引っ張れば抜けますが、硬い場合はプライヤーなどを使用します
小さな穴の開いたパーツはベアリングの玉押しになっていて、マヴィックのホイールを購入すると付属する純正のタイヤレバーの反対側が専用ツールになっているので、それを使って外します
組み込みの時は逆に、専用ツールで締め込んでいきますが、締め込みがきついと回転が硬くなるので、一旦締め込んで、回して、緩めて、何度か繰り返して調節します
手で回している時は硬く感じますが、フレームに嵌めてから最終調整すれば問題ありません
外したパーツ類は順番がわかるように並べておいておきましょう

フリーボディを外します

汚れてますね〜茶色

この時、ラチェットの爪(2箇所あります)を飛ばさないように注意してください

小さなスプリングでパタパタ動くようになっていますが、固定はされていないのでフリーを勢いよく抜き去るとぴゅんと飛んでいってしまいます

これが所謂、マヴィックあるあるのラチェットの爪ぴゅんです

フリー側は小ベアリングが2個、反フリー側は大きめが1個です

フロントはもっと構造が単純でハブの両端にシールドベアリングが2個嵌まっているだけなので、回転が悪くなってきたなという場合は、ここのベアリングを交換するだけで解決です(国産のNTN製がおすすめです)
専用ツールがなくてもベアリングのサイズに合わせたワッシャーとボルト、ナットなど使って交換できます
以前、酷道、怖道マニアにはお馴染みの、大阪のユイの壁と言われる蔵王峠から滝畑ダムへ下る府道61号線を下っていて、このキシリウムを買ったばかりの時でしたけど、道が荒れすぎていて、これは逝ったな、と思いベアリングを交換してみましたが、外したベアリングは案外なんともなかったです
シールドベアリングは丈夫ですので、回転が悪いときは他に原因があるかもしれません

さてフリーの内側も外側も綺麗に拭きあげて、マヴィック純正のフリーボディオイルを垂らして、組み込み完了です!

↑この爪、なくさないでね

このオイルも数年に一度、使うか、使わないかというものです

キシリウムが2013年か、2014年モデル?で、1回だけメンテしたので、このオイルを使ったのも5、6年前、もっと前かな

それでこの状態を維持しているというのは、むしろスゴいな〜と思います(2万キロくらい走ってます)

ショップに出して○万円の費用をとられるか(ほとんど店長のお小遣いでしょう)、数千円出して次ぎ何時使うか分からないオイルを買うか、ですね

ちなみにこのオイルはミネラルオイルと言うらしく、サラサラとネトネトの間くらいの粘稠度です

純正品以外のオイルを使用すると、シールを腐食したり焼け付いて損傷したりするから、絶対ダメよ!とよく言われますが、実際、これ以上薄いと油膜切れして焼き付いたり、シマノのデュラエースグリスなど使うと硬すぎて、ラチェットがへばり付いてフリーが回らないとか、駆動力がかからないとか、いろんなトラブルが起こりそうです

なので、おとなしく純正オイルを使用しといた方が無難ですね

さて、完成しました!

次回は、ようやくスプロケ装着とディレーラー交換です

乞うご期待!Stay tuned!!

再見!!See you!!!