BOSSボスのOD-2 TURBO OverDrive ターボオーバードライブ
ヴィンテージ系エフェクターの中では比較的安価に入手できるモデルの1つではないでしょうか
Japan Vintageジャパンヴィンテージとして高騰するギターほどではないにしても、エフェクターも古いモデルほど高値が付く傾向にあります
特にオリジナルのTS9やTS10は法外に高く、銀ネジのOD-1などもエッ?と思うほど高い場合があります
一方、SD-1などは日本製でも1万円台、OD-2は1万円以下とお求め易い相場となっており、旧式エフェクター(オーバードライブ系)を探しているなら、穴です
むしろ、現代のギタリストに人気のBD-2ブルースドライバーなどは、発売時が1995年で販売当初より台湾製MADE IN TAIWANなので日本製という範疇のモデルがなく、そうなると収集家のターゲットは90年代〜2000年代前半のモノが初期台湾製、中期モデル、などといって珍重され高値で取引されているケースがあります
コンデンサーが変更になったとか、オペアンプが三菱製からJRCに変わったとか、いうことで年代毎の差別化がされるようです
面白いのは、Ibanez TS9の1stリイシューはオペアンプにオリジナル後期の東芝製TA7555BPを搭載しており、2nd Reissueリイシュー途中まで同様の仕様ですが、オリジナル前期のJRC4558Dに憧れを抱くギタリストが多く、アイバニーズ製現行モデル(以前のリイシューはMAXONマクソン製らしい)はJRC4558Dに変更されたそうです
なので、中途半端に古い1stリイシューとか2ndリイシューを買うより、現行のアイバニーズモデルを買う方がオリジナルっぽい???ということになりますよね
余談はさておき、本題ですが
古いBOSSボスコンパクトエフェクターはACAモデルといって、電源部の規格が現行のPSAモデルとは異なっています、というのは有名な話です
それを敬遠して、興味はあるけど手を出しにくいというギタリストの方もいるのではないでしょうか
実際のところ、そんなに気にしなくでも大概の場合、ぜんぜん大丈夫です
普段、ACAモデルのSD-1を普通にFree The ToneフリーザトーンのパワーサプライPT-3Dからの電源供給で使えているのでOD-2も大丈夫かと思ったら思いの外、出力が安定せず(鳴るには鳴るが、使えない)
なので、アレレ…ということで、古いからもうアカンのか?コンデンサーか?とか思いながらACA電源問題の検証をしてみることにしました
1日目は、一旦とにかく基本的な接続方法を試します
Roland-BOSS公式では、TU-2、TU-3、NS-2など、DCアウトを備えた機種を使って、電源を供給する方法がアナウンスされています
ここで重要なのは、DCケーブルだけでなく、パッチケーブルでもエフェクター同士が繋がっていないとイケないことです
(チューナーがボリュームペダルのチューナーアウトなどに繋がっていってインライン上にない場合など、チューナーから電源だけ受ける、というはできないということです)
もしOD-2が使えないと練習がツマらなくなるので予備の?CRUNCH BOXクランチボックスも持参
またBOSS以外のチューナー、tc electronicのpolytuneも用意
ボス公式通り、TU-3→OD-2、これはなんも問題もなく動作良好です
ちなみにTU-3から、polytuneポリチューンに差し替えてみましたが、全く問題なしです(自宅では、KORGコルグのPitch Blackでも全く問題なし)
polytuneポリチューンに挿し替えてもOK
なので、別にボス製品でなくても、DCアウトがある機種(チューナーでなくても)から電源を取って並べて使用すれば問題無く使えそうです
それなら、べつに隣同士でなくてもいいのか?
ということで、
間にワウ、mister crybabyミスタークライベイビーをかましてみましたが、別に問題なし
ということは、
(この時は、チューナーの)DCアウトから電源を取って使えれば、どこに置いても問題なしということですね、OK!
(クランチボックスは単独でACアダプター使用)
で、2日目(予定はしていなかったけど、追加で確認したいことができたので)
ネットで調べると、いろんな有用な情報がありまして
なんなら別に、エフェクター(チューナーなど)から電源を取らなくてもACアダプターでも使用できますよ、と
それを確認してみます
まず、前段部分のSD-1は、ボス公式の確実な方法でチューナーと繋いで使用しています
というのも、フットスイッチのロゴのところに黄色いマスキングテープを貼ってSUPER Over Driveの文字が透けて見えていますが、自分なりの調子の悪いエフェクターの目印です(SD-1だけでも沢山あるので、見分けるため)
パワーサプライ(フリーザトーンPT-3D)からの電源供給で使えていましたが、何時かの練習時に音量が安定せず、お陀仏か?とお祓い箱にするところでしたが、ひょっとして電源の取り方ミスってたのかな??と思い当たりましたので、そうなのか、そうでなかったのか、確認のため持参
(ワウより前段に置いて、ブースター的使用の配置)
ワウの後段には、OD-2(ACA JAPAN)→OD-3(PSA TAIWAN)→BD-2(PSA TAIWAN)と繋いでいます
そして、電源は普通のAC/DCアダプターに4分岐の分配ケーブルを使用
ここにアダプターの適合シールが貼ってあるのはボスコンのお馴染み
今時、まだ使えるACAアダプターなんか持っているひと、います?
こちら、PSAモデル
安心できますね
ということでACAタイプの古いボスコンでも、電源に関して余り心配することは無さそうです
むしろ、他のパーツが古くて劣化していることがある、電解コンデンサーとか、の方が問題じゃないでしょうか
とりあえず、こういう使い方がいちばん無難なようです
そして、SD-1をブースターに、OD-2で歪みを造ると凄くイイということが分かりました
OD-3は電源問題解決の為だけで、音作りには無関係
BD-2も同様、自分サウンドでは不要
大発見は、SD-1とOD-2は相性抜群
SD-1はノイズが大きいのが難点でしたが、OD-2はオペアンプを使用しないディスクリート回路なのでノイズが少ないです
2000年代、排ガス規制、税制変更などで、大パワーターボ車は廃れましたが、ターボオーバードライブはまだまだ現役で使えそうですよ
OD-3とBD-2に関しては、筐体カラーも山吹き色に群青色?ノブのトッププレートがゴールドとなり、ACAモデルとははっきりとキャラクターの違うデザインとなっていますね
どちらも、最近の?ギタリストには人気のドライブペダルですが、今回試奏した限りでは(歪みの質以前に、ゲインが高く、音量もデカい)、なかなか身体に馴染みませんでした
OD-2に関してはバンドメンバーの友人が持っていたので非常に懐かしく、半地下にあった軽音の部室、コンクリートの壁をペンキで塗り直したことや、放課後の練習で定時制の先生にもう少しアンプの音量を下げてくれと頼まれたり、いろいろ思い出しましたよ
ロマン…
実は、OD-2R ターボRも仕入れたんですよ〜