飢餓やストレスがあるとFoxO1という転写因子やAMPKというリン酸化酵素が活性化
して、低栄養状態に備えると同時に皮脂分泌を抑える性質を人は持っています。
ビタミンAはFoxO1という転写因子を活性化して皮脂分泌を抑え、
ビタミンABCとグルタチオンはAMPKというリン酸化酵素を活性化して皮脂分泌を抑えると報告しました。
FoxO1は、血糖値のセンサーであるインスリンの影響下にある転写因子です。
食事をとって血糖値が増加するとインスリンが増加します。
その結果FoxO1は不活性化します。
一方、血糖値が低下するとFoxO1は活性化して、エネルギーを無駄に使用しない方向に代謝を変化させます。
エネルギーを無駄に使用する皮脂の合成は抑えられます。
実際には皮脂腺細胞の増殖と分化を減らすという方向で皮脂分泌を抑制します。
さらに皮脂分泌を活性化するSREBP1という転写因子を抑制して、
AMPK同様にアセチル CoAカルボキシラーゼ(ACC)という皮脂の中心となる中性脂肪の合成をする酵素を抑制します。
AMPKは体内のエネルギーのセンサーで、食事制限などでATPという高エネルギ―物質が枯渇すると
活性化して、FoxO1同様にエネルギーを無駄使いしない方向に代謝を持っていきます。
皮脂分泌を抑える作用を発揮するのですが、その方法が微妙にFoxO1と異なるのです。
皮脂合成の中心となる酵素はアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)という酵素なのですが
AMPKが活性化するとACCが抑制され、中性脂肪の合成が抑制され、皮脂分泌が低下するのです。
上の図に示すように、飢餓ストレスがあると、FoxO1とAMPKというセンサーが活性化して、
皮脂分泌を抑制して、エネルギーセイブモードになると理解していました。
そしてABCとグルタチオンはAMPKを活性化するのですが、
ビタミンAのみがFoxO1を活性化して、皮脂腺細胞の数と増殖を抑制する特別な作用を持っていると理解していたのです。
ところが、最近論文を詮索していると、大変意外な事実が判明したのです。
それは、AMPKがFoxO1を直接活性化するという報告です。
ストレスとか飢餓でAMPKと、FoxO1という二つのセンサーが活性化するのであれば
独立して活性化するのでなく、お互いを活性化して、相互作用をもたせたほうが
より強いストレスに対する備えが完成するはずです。
上の図にいろいろな論文から僕が読み取ったデータを模式的にしめしました。
ビタミンABCやグルタチオンで活性化したAMPKは直接FoxO1を活性化します。
活性化されたFoxO1はサーチュインという長寿遺伝子を活性化します。
実はサーチュインとAMPKは以前から相互作用をもって、抗炎症、ミトコンドリアの活性化を行うとされていたのです。
FoxO1はサーチュインを活性化して、サーチュインはAMPKを活性化するのです。
すなわちAMPK、FoxO1、サーチュインが互いを活性化しながら、飢餓やストレスに対抗しているという構図が
浮かび上がってくるのです。
ビタミンABCとグルタチオンを外用したり導入すると妙に皮脂分泌が強く抑えられ、アンチエイジングが実現する
そのような感覚をずっと持っていました。
それもそのはず、ABCGはAMPKを介してFoxO1を活性化して、パルミチン酸レチノール、レチノールからの
レチノイン酸への変換を促進していたのです。
上に示すようにFoxO1は多彩な作用をもっています。
上の図に示すように、ビタミンB3はNAD+を増加してサーチュイン1(SIRT1)という長寿遺伝子を活性化します。
サーチュイン1はLKB1というリン酸化酵素を介してAMPKを活性化します。
AMPKはNAMPTという酵素を活性化してNAD+合成を促進してサーチュインを活性化します。
そしてAMPKやサーチュインはFoxO1を活性化して皮脂分泌の抑制とミトコンドリアの活性化を実現します。
ビタミンABCとグルタチオンを外用あるいは導入するということで、
AMPK、 サーチュイン、FoxO1を共に活性化して
毛穴の引き締まった美しい肌を高いレベルで実現します。
ビタミンBCグルタチオンを配合したのは 毛穴レス美白ローションです。
毛穴レス美白ローションとレチノールセラムを合わせて一つとしたのが
ドクターケイのABCGリペアセラムです。
毛穴レス美白ローションとレチノールセラムの併用
あるいはドクターケイのABCGリペアセラム ぜひお試しください。
非常に高い効果で毛穴の縮小、赤み低下そしてアンチエイジング効果が実感できます。