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90歳代、あるいはそれ以上といった

 

超高齢者の患者さんが

 

「どうも調子が良くないんです。」と

 

ご家族や施設の方が付き添って来院されることがあります。

 

 

 

「なんだか元気がない。」 「食欲が落ちた…。」とか

 

「ウトウトすることが多くなった。」などなど。

 

そんなフンワリした主訴ではあるのですが

 

このような患者さんたちを診療するときは

 

私は非常に緊張します。

 

 

 

 

 

 

若い患者さんは、大体見た目と重症感が一致しているので

 

患者さんの様子で緊急性があるかどうかが判断できますが

 

超高齢者は、それが当てはまりません。

 

 

 

 

 

 

風邪症状で受診した患者さんの心筋梗塞だったり

 

食欲不振の患者さんの大腸穿孔からの腹膜炎など

 

パッと見は、大したこと無いような症状なのに

 

そんなことがが起こりうるんです。というか珍しくありません。

 

 

 

 

 

 

頭部CT

ボーっとした感じないか

 

言葉が出なくなっていないかなどチェックし

 

該当すれば

 

脳出血、特に慢性硬膜下血腫、脳梗塞などがないかを確認するために

 

頭部CTを撮影します。

 

 

 

 

 

 

心電図

 

完全房室ブロックなど

 

心停止につながる不整脈や心筋梗塞の可能性を考え

 

心電図はチェックします。

 

 

 

 

 

胸腹部CT

 

大した症状はなくても、大動脈解離や腸の穿孔などが

 

本当に?!という感じで、紛れ込んでいることがありますので

 

撮影することも多いです。

 

 

 

 

 

 

血液検査

 

超高齢者の場合、ナトリウム、カリウム、カルシウムなどが

 

急に異常値となる事があります。

 

甲状腺機能が亢進、低下どちらも珍しくないので

 

電解質異常、甲状腺機能も含めての血液検査となります。

 

 

 

 

 

 

こう書くと、検査だらけになってしまいますね。

 

たいていの場合は、問診と診察で

 

ある程度絞り込む事できるのですが

 

超高齢者は、これが当てにならないのです。

 

 

 

 

 

 

大したことないと思って受診しても

 

検査が大掛かりになって

 

その結果、思ってもみなかった診断になることがあるので

 

身近に超高齢者の方がいらっしゃる場合の参考になればなと思います。

 

 

 

 

 

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掲載時時点の内容です。ご了承ください。

 

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マダニ媒介感染症は

 

SFTSや、つつが虫病などありますが

 

今回とりあげるのは日本紅斑熱です。

 

 

 

こんな情報見つけましたよ。

 

富山県は11/4に、県内の男女3人が

 

マダニが媒介する「日本紅斑熱(こうはんねつ)」に感染したと発表しました。

 

 

 

 

 

 

 

全国的に日本後半熱の患者さんは増加傾向にあり

 

2023年は500名、2024年は523名、2025年700名近く診断されていて

 

今年も、愛媛県、鳥取県など各地で確認されています。

 

 

 

 

 

 

日本紅斑熱は

 

病原体「リケッチア」を持つマダニにかまれることで感染します。

 

潜伏期間は2~8日で、発熱や発疹などの症状が出ます。

 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に比べると

 

命に関わるリスクは比較的低いとされますが

 

治療が遅れると重篤化・死亡することもあるので要注意です。

 

 

 

 

 

 

冬の寒さが到来する前の11月も

 

ダニ媒介感染症が増加する時期なので注意が必要です。

 

マダニが多く生息する場所に入る場合(農作業・ガーデニング・登山・ハイキング、草むらでの散歩など)

 

これらの野外活動の際には

 

長袖・長ズボン、帽子、手袋を着用し

 

首にタオルを巻くなどで肌の露出を少なくする

 

マダニ用の虫よけ剤を使用する

 

また、屋外活動後は入浴し

 

マダニにさされていないかを確認しましょう。

 

 

 

 

 

また野外活動後に発熱や倦怠感など

 

体調に変化があった場合は早めに医療機関を受診してくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

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「運動神経」と聞くと、一般的には早く走ったり

 

球技が上手であったりと「運動能力」のことを思い浮かべるかもしれません。

 

 

 

運動神経のこと

医学的に言う「運動神経」は

 

純粋に「手や足を動かすための神経」という意味になります。

 

例えばヒトは物を取りたい時、脳が「手を動かそう」と指令を出し

 

その指令が神経を通じて筋肉に届くことで

 

実際に腕を動かして物を取ることができます。

 

 

 

 

 

運動神経の病気…ALS

運動神経の病気では

 

脳や脊髄に異常がおきてしまい、指令がうまく伝わらないことで症状が起きます。

 

 

 

 

 

運動神経の病気の中で

 

最も多いものが筋萎縮性側索硬化症 (ALS)です。

 

 ALSの症状は手足の脱力や筋肉の痩せから始まり

 

その後、飲み込みが難しい

 

呼吸がしにくいといった症状も出現します。

 

 

 

 

一般的には発症から

 

約3~4年で自力での呼吸が難しくなると言われていますが

 

この数字はあくまで目安で

 

患者さんによって経過は大きく異なるとされています。

 

 

 

 

 

ALSは60-70歳代での発症が最も多いため

 

加齢による衰えと判断しないよう注意が必要です。

 

 

 

 

また、ALSはMRIやCTといった検査に異常は出ないので

 

脳神経内科以外で診断をつけることは困難とされています。

 

 

 

 

ALSを疑うポイントとしては

 

数ヶ月かけて徐々に悪くなる脱力や筋肉の痩せがあるが

 

痺れや痛みはないことです。

 

 

 

 

症状の例としては物をつまみにくい

 

腕を上げにくい、爪先が上がらない、呂律がまわらない等となります。

 

 

 

 

 

現在あるALSの薬は症状の進行を遅らせる効果に留まっていますが

 

今後必ずよりよい治療が増えていくものと考えます。

 

また治療以外にも症状への対応や

 

病気になったことによる生活や環境の変化への対応など

 

医療機関がお手伝いできることは多くあります。

 

気になる症状がある場合は、かかりつけや、脳神経内科にご相談くださいね。

 

 

 

 

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自律神経をより深く知ることで、ストレスと向き合いたい。

 

この思いからたどり着いた考え方が

 

ご紹介しているポリヴェーガル理論。

 

前回の記事はこちら。

右矢印自律神経は自律する神経…ポリヴェーガル理論⑤

 

始まりの記事はこちら。

右矢印自律神経は交感、副交感の2種類だけじゃない…ポリヴェーガル理論①

 

 

 

 

 

 

ストレスによる反応について、実際の疾患に

 

ポリヴェーガル理論を当てはめてみるとどうなるのでしょうか。

 

PTSDで現れるストレス反応について、ご紹介していきます。

 

 

人は、その人らしく生きたいのだけど…

 

ポリヴェーガル理論の視点から見ると

 

人が人らしく創造的に活躍できる時とは

 

腹側迷走神経複合体が活性化し

 

社会交流モードが主導している時であるといえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

これまでお伝えした通り、人の自律神経系は

 

背側迷走神経系(リラックスと休息モード:危機状況では絶体絶命の休止・不活動モード)

 

交感神経系(闘争・逃走モード)

 

腹側迷走神経複合体(社会交流モード)

 

の3階層があり

 

哺乳類以降に進化した最新バージョンが腹側迷走神経複合体だからです。

 

 

 

 

 

背側迷走神経系は

 

神経系が「安心」と認識している時には

 

リラックス・休息モードで働きます。

 

危機状態では

 

腹側迷走神経系がうまく働かない場合

 

最終手段として背側迷走神経系の

 

休止・不活動モードが発動されますが

 

腹側迷走神経複合体によって適切に調節されることにより

 

「不動」、「シャットダウン」や「解離」といった状況に

 

不必要に陥ることがないよう、コントロールされます。

 

 

 

 

 

 

 

また、交感神経系では

 

闘争・逃走モードを発動されますが

 

腹側迷走神経複合体によって適切に調節されると

 

心拍がゆっくり下がり、 神経系が落ち着き

 

怒りや不安などではなく、あそびや情熱などの

 

働きを示すとされています。

 

 

 

 

 

 

このように、腹側迷走神経複合体が適切に働いていて

 

調整力のある神経系であれば

 

何らかのストレス刺激があったとしても

 

なだらかに行き来することができます。


 

 

 

 

 

 

このことから、人が人として生活している時には

 

腹側迷走神経複合体(社会交流モード)が主導して

 

背側迷走神経系や交感神経系を上手く調節している状態が

 

普通と言えるのですが

 

必ずしも、その普通のことが普通にできるわけではありません。

 

つまり、調整不全となってしまうと

 

交感神経系が過度に働いて、過緊張・過覚醒が持続したり

 

あるいは、背側迷走神経系が優位になってしまい

 

エネルギー枯渇したような状態が続いたり

 

あるいは、その両極を激しく揺れ動いたりすることになるのです。

 

 

 

 

 

 

ストレスが高じると

 

意識せずとも、いつのまにかモードシフトが起こり

 

交感神経系の闘争・逃走モード

 

背側迷走神経系の絶体絶命モードとなってしまうのです。

 

 

 

 

 

PTSDの場合

PTSDは災害や犯罪被害、事故などの

 

生命がおびやかされるような危険(トラウマ体験)の目撃や

 

体験が原因で起こるとされています。

 

強いショックによって脳の一部が委縮したり

 

脳の血流が低下したりすることで

 

さまざまな精神的・身体的な症状が引き起こされ

 

その状態が回復しないまま長く続くのです。

 

 

PTSDの主な症状

 

PTSDには主に4つの症状があり

 

それが1ヶ月上続きます。

 

 

 

①トラウマになった出来事を繰り返し思い出してしまう(再体験)

 

つらい記憶を無意識に何度も思い出してしまう状態が続きます。

 

もっとも激しい症状は「フラッシュバック」と呼ばれ

 

頭の中で当時の状況が再現されて

 

あたかも目の前で起こっているかのような感覚に陥ります。

 

現実を認識できず

 

周囲からの呼びかけに反応しなくなることもあります。

 

 

 

 

 

 

②トラウマに関連する事柄を避ける(回避)

 

犯罪被害に遭った現場に近づけなくなる

 

つらい出来事に関する話をしたがらないなどの症状が

 

よく見られます。

 

これによって行動や人との交流が制限されると

 

社会生活にも支障が出ます。

 

また体験そのものの記憶が抜け落ちる人もいます。

 

 

 
 

③否定的な考えやネガティブな感情が浮かぶ(否定的感情と認知)

 

「私が悪いんだ」「信用できる人はいない」など

 

自分や他人に対する否定的な考えが持続的に浮かぶ症状です。

 

恐怖、怒り、罪悪感などのネガティブな感情が続き

 

ものごとへの興味が失せ

 

世界から孤立しているような感覚を持つことがあります。

 

 

 
 

④神経が過敏になり、常に精神が緊張した状態になる(覚醒亢進)

ささいな物音や人の動きにも過剰に驚く

 

警戒心が強くなるなどの特徴もあります。

 

いつもイライラ・ピリピリしていて気が休まらず

 

集中しにくくなったり心身ともに疲れやすくなったりします。

 

 

 

 

 

 

その他にも現実感がなくなり

 

夢の中にいるような感覚が続く「解離」と呼ばれる症状や

 

不眠や動悸、めまいなどの

 

身体面の症状があらわれることがあります。

 

 

 

 

 

このPTSDで見られる症状を

 

ポリヴェーガル理論の視点から考えていきますが、続きはこちら。

右矢印PTSDについて考えてみる…ポリヴェーガル理論⑦

 

 

 

ご興味ある方はこちら。

 

 

 

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ポリヴェーガル理論についてはこちらです。

よろしければご覧くださいニコニコ

右矢印自律神経は交感、副交感の2種類だけじゃない…ポリヴェーガル理論①

右矢印進化の過程で自律神経が3階層に…ポリヴェーガル理論②

右矢印ストレスと自律神経の関わり…ポリヴェーガル理論③

右矢印ストレス反応からの回復過程を考える…ポリヴェーガル理論④

右矢印自律神経は自律する神経…ポリヴェーガル理論⑤

右矢印自律神経を理解してストレスと向き合う…ポリヴェーガル理論⑥

右矢印PTSDについて考えてみる…ポリヴェーガル理論⑦

子育てにも活用できますし

右矢印子育てをポリヴェーガル理論の視点で考える。

右矢印受験期のストレス反応をポリヴェーガル理論の視点で考える。

右矢印受験うつをポリヴェーガル理論の視点で考える。

右矢印不登校をポリヴェーガル理論の視点で考える

右矢印ドッヂボールでの子供の態度をポリヴェーガル理論の視点で考える。

日常生活でも活用できますよ。

右矢印漠然と感じる「生きづらさ」…ポリヴェーガル理論の視点から考える。

右矢印慢性疲労症候群をポリヴェーガル理論の視点で考える。

右矢印人間関係でのコミュニケーションをポリヴェーガル理論の視点で考える。

右矢印職場での態度をポリヴェーガル理論の視点で考える。

右矢印ワーカホリックをポリヴェーガル理論の視点で考える。

右矢印交通事故に遭遇!? ポリヴェーガル理論の視点で考える。

掲載時時点の内容です。ご了承ください。

 
 

 

ご訪問ありがとうございますニコニコ

 

皆さんは周囲とのつながりはありますか?

 

このブログでもご紹介したポリヴェーガル理論の中で

 

私たちが自分らしくいるためには

 

安心、安全に絆が欠かせないとお伝えしていますよね。

右矢印自律神経は交感、副交感の2種類だけじゃない…ポリヴェーガル理論①

右矢印子育てをポリヴェーガル理論の視点で考える。

右矢印受験期のストレス反応をポリヴェーガル理論の視点で考える。

右矢印慢性疲労症候群をポリヴェーガル理論の視点で考える。

右矢印人間関係でのコミュニケーションをポリヴェーガル理論の視点で考える。

 

 

 

 

 

 

便利な世の中ではありますが

 

周囲との絆ってやっぱり大事なんですよ。

 

 

こんな情報見つけましたよ。

 

東京都健康長寿医療センター研究所の研究チームは

 

2023年に埼玉県和光市で実施した調査を利用し

 

40歳以上の約8800人に関する家庭状況や

 

同居家族との交流程度、健康状態のデータを分析しました。

 

 

 

 

その結果

 

同居の家族がいても、家庭内で会話や交流が少ない

 

「家庭内孤立」にある中高年は

 

精神的に不健康である可能性が高いことを明らかにしました。

 

独居者と比べても不健康な傾向がみられたのだとか。
 

 

 

 

 

同居家族がいるから安心とは限らなくて

 

家庭内での交流も大切ということがうかがえます。

 

 

 

 

 

 

 

こちらでもご紹介しているように

右矢印「孤立」といっても、「独居」と「希薄なつながり」とで影響が異なる

右矢印社会的孤独により動脈硬化が悪化!

 

周囲とのつながりを持つことにより

 

健康寿命が延びることが期待されます。

 

周囲とのつながり。を大切になさってくださいね。

 

 

 

詳しくはこちら。