ファンタスティックコレクションについて | 北条明の世界

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テーマ:
  
ファンタスティックコレクション


特撮本の中でも、断トツで、思い入れが深いのは、ファンタスティックコレクションである。

以前も書いたが、ファンコレとの出会いは、No.11の「ウルトラセブン」である。

新宿伊勢丹の本屋で見つけたのだが、本当にすごいと思ったし、何の迷いもなく買ってしまった。


それ以前は、ウルトラの本というのは、絵本か怪獣図鑑のようなものしかなかった。

昭和53年8月に発行されたケイブンシャの「ウルトラマン大百科」もすごいと思ったが、ファンコレは、内容が体系的に網羅され、企画段階や制作面にまで触れられていて、初の大人向けの特撮本ということで、本当に斬新だった。

ファンコレで初めて知ったことも多く、現在まで続く特撮本は、ファンコレから始まったといっても過言ではない。

その後、たくさんの特撮本を買ったが、基本的に単行本よりムックの方が好きなのは、ファンコレの影響である。

ムックには、特別な思いを持っている。


「ウルトラセブン」の裏表紙に、バックナンバーが載っているのを見て、朝日ソノラマに現金書留でお金を送って、5冊購入した。

こういう買い物は、自分にとって、初めてのことだった。

ただ、その頃は電話で送料を問い合わせるのが嫌で、各冊の送料の合計を送ったのだが、結果多くて、返金してもらうことになり、迷惑をかけたことは、申し訳なく思っている。


No.2の「ウルトラマン」は、ページ数も少なく、誤植も多かったが、No.10の「ウルトラマンⅡ」は、本当に読み応えがあった。

ただ、現在ではよく言われているように、第2期ウルトラシリーズを必要以上に低く評価していたのは確かである。

No.12の「メカ 怪獣大図解集」は、初期のまだいろんな方向性を考えていた感が感じられる。

No.14では、「怪奇大作戦」について初めて詳しく知り、どうしても見たくて、その後LDボックスを買った。

「ミラーマン」には思い入れがあったから、No.16はとても面白かった。

ただ、「ミラーマン」で一冊出して欲しかったと思った。


その後は、「ウルトラマン白書」と「スーパーギャルズ・コレクション」を朝日ソノラマから直接買った以外は、本屋で買っていった。

No.17の「ピー・プロ」は、府中の啓文堂書店で見つけたんだけど、迷った結果、買わなかった。

今でも買っておけばよかったと思う本の一冊である。

No.20の「ウルトラマン」も啓文堂で買った。

価格が高い分、カラー写真も多く、集大成という感じであった。


自分が「宇宙船」を買い始めたのは、Vol.16からなので、昭和58年だった。

その頃から、ファンコレは、「グラフィティ」のように記事よりも写真重視になったり、「ダイナマン・バイオマン」のように、全話を網羅していなかったり、「永久保存版!!」という感じではなくなってしまった。

「イナズマンF」も3話分しか載っていなかった。

ただ、、「イナズマンF」って、こんなにすごい世界観だったんだと知ることは確かにできた。


そして、「これってファンコレじゃないの」って本が、宇宙船別冊として出ることが多くなった。

それでもファンコレは、No.はなくなったが(レオのMACの後期メンバーみたい)、続いていった。

平成ウルトラシリーズや、2000年代の戦隊シリーズで、またファンコレの名にふさわしい「永久保存版」が出るようになった。

そして、No.∞と番号が振られ、最後に「メビウス」が発行され、まもなく朝日ソノラマもなくなった。

宇宙船は、ホビージャパンから復刊したけど、ファンコレは復活していない。

(後日訂正 2008.8.9に、「仮面ライダーキバ Fang01」が発行されている。その後、宇宙船別冊は発行されているが、ファンタスティックコレクションは出ていないようだ。よって、現在最後のファンコレは、「キバ」ということになる。 2014.7.5記)


ファンコレについては知らないことも多い。

全貌を知りたいと思い、前回書いた通り、ウィキペディアに「ファンタスティックコレクション」という項目を作った。

まだ、全然入力していないけれど、時間をかけてでも全貌を明らかにできたらと思っている。


今、本棚にたくさんの特撮本がある。

その中でも、ファンコレには、特別の思い入れがある。

懐かしさが大半なのかもしれないけれど、この本が、自分に本当に大きな影響を与えたのは間違いない。