《今日の主な登場人物紹介》


土志田(どしだ)よね…この物語の主人公。土志田家次女。朝美台(あさみだい)尋常小学校5年生。まだ自分にもわからない未知の能力を秘めている切れ長の目を持つ10歳の女の子。


山村 サチ …よねの同級生。インテリ眼鏡で冷静沈着。いつも低音で論理的に喋る。


土志田 健司(けんじ) …土志田家三男。17歳。お喋りでオッチョコチョイだが憎めない存在。


品川神社の神主さん…髪を七三に分けた真面目そうな人。




「……失礼致しました。それでは、続きを……と申しましても、相変わらず破れてしまったこの後がどうしても見つからず、ご不明な点はお許し下さい」


   神主さんは一礼をして、残った巻物を再び押し頂いて読み始めた。


「即ち、念動波、コレ物に触れずして、あらゆる物ヲ自在ニ動かし。念送……」


「ええっ!」

   神主さんが、さっきの続きを読み始めた途端、よねは大声を上げてしまった。それもその筈、いつかの夢でお爺さんから聞いた言葉、「念動波!」が神主さんの口から出たのだから。それもナント、巻物に書かれているではないか。


「どうした、よね!  何かあったか?」

   右端にいる健司が、よねの声に驚いて身を乗り出した。神主さんも、読むのをやめ、よねをジッと見ながら、「どうしたのかな?  何か気がついたことでもありますか?」と聞いた。


「い、いえ、何でもありません。すみません」

   よねは、ドキドキとしてきた胸の鼓動を抑えるように、しかし、こう言うのがやっとだった。


「では、続きを読みますよ。……念送波、コレ語らずして、あらゆる者ノ思いヲ察し。  時風波(じふうは)、コレ心風となりて、時ヲ過ぎ往き。  時空波(じくうは)、コレ心無にして、己が体ノ所在ヲ移し。  飛翔波(ひしょうは)、コレ地ヲ睨みて天ヲ仰ぎ、己が体、宙ヲ飛行し。  神速波(しんそくは)、コレ……。」


(ヒショウ……ハ?  ……シンソクハ?)

   よねは、「念動波」や「念送波」「時風波」という能力だけでもまだ半信半疑でいるのに、それにプラスしていろいろな「ナニナニ波」と読み上げる神主さんの顔を、髭を押さえつつ、あんぐりと口を開いたまま聞き入った。


「……以上、四十四の力、神通力也。神力也。依って、これらあらゆる霊妙なる力、神童体得シ時、天狗の烈しき災禍ヨリ、総ての闇ヲ取払うであらう。右儀神託也。

   文政三年庚(かのえ)辰(たつ)四月   於品川徒歩(かち)新宿  阿須裟巳清麻呂(あずさみのきよまろ)」



   よねは少なからず動揺していた。所々わからない言葉があったものの、「念送波」などの能力の説明、自分の力を知らない神童の能力を目覚めさせるということ、その神童が災いを取り払うということ……。


   もし、この言い伝えを自分に置き換えたとしたならば、すべて夢に出てきた髭のお爺さんが言っていた話と合致する。

   しかし、自分が「神童」とはどうしても思えないし、思いたくもない。


(もしかして、髭はこのことについて何かを私に教えようとしているの?)

(今日は、ただ「流星の言い伝え」を聞きに来ただけだったのに……)


   よねは、ドクンドクンと鳴り響く心臓の鼓動が、みんなにも聞こえるんじゃないかしらと思い、そっと胸を左手で押さえた。もちろん、髭を右手で押さえつつ。


「今日はせっかくですから、拝聴してくださった若い方々のご質問にお答えしようと思います」

    神主さんは、巻物を紐できれいに結わえながら、よねたちに声をかけた。

   すると、真っ先に手を挙げたのは……もちろんサチだ。


「ハイ!  たくさんあります!」

「ハハハハ……、それは頼もしいね。いいですよ、何でも聞いてご覧なさい」

   神主さんは、サチを見ながら優しい笑みを浮かべた。


「これは、預言ですか?  もしそうだとしたら、流星はすべて出現したんですか?  酉より出て卯へ下るってどういうことですか?  品川の玉とは何ですか?  神童は現れたんですか?  どうして巻物が破れているんですか?  

   え~と……、それから……。何だったかしら?  すみません、聞きたいことがたくさんあり過ぎてわからなくなったわ……」


   サチがあまりにも興奮しながら……、眼鏡がずり落ちそうになるのも直さないで質問するものだから、神主さんは苦笑いをしてその後の言葉を制した。


「よっぽど、この言い伝えが気に入ったみたいですね。それにしてもたくさんの質問だ。今までは読む一方で終ってましたから……。どうお答えしてよいものやら……?」と神主さんは、思案投げ首の様子。

   それに助け舟を出したのは、後ろにいる鉢巻きをした禿頭のお爺さんだった。




ワカバのよもやま話コーナー

(182)

   野球のルール…よく分からないけど、大谷選手の試合はよく観るワカバです⚾️
   ジャイアンツの漫画は、お正月に「巨人の星」をご紹介しましたが、ついに全巻揃っている「侍ジャイアンツ」という漫画を見つけましたぁ!

   って、子供の頃に読んだことあるけどあまり覚えてない〜笑
   みなさん、ご存知ですかぁ?

   番場蛮という選手が主人公なんですけど、出てくる魔球がハチャメチャ過ぎる〜 爆笑

ジャンプして投げるハイジャンプ魔球でしょ⚾️


回転して投げる大回転魔球でしょ⚾️


少しまともかな…ハラキリシュートでしょ⚾️


硬球を握り潰して投げる分身魔球でしょ⚾️


   あとの2つはいいとしても、ハイジャンプ魔球と大回転魔球は野球ルールに引っかかるんじゃないの〜?


   それにさぁ、ランナーがいる時にジャンプしたり回転してたら、盗塁され放題じゃない…爆笑

   よく分からないけど、ボークっていうのもあるみたいだし〜…

   そこでAIにいろいろ質問したよ⚾️


   マウンドからジャンプして投げていいの?


   回転してたら、マウンドで投げる位置がズレるやん!笑


   侍ジャイアンツを調べていて、アニメがあることを初めて知りましたぁ👏✨

   これを見ると、ハイジャンプ魔球は空中で輝くのね✨️  そして、大回転魔球は番場蛮が宙に浮いてるよ!爆笑


   主題歌は、水木一郎さん! スゴいやん! ワカバでも知ってる!



   番場蛮が回転してると宙に浮くんですけど…


   こんなん、考えられへんやん…笑




   この「侍ジャイアンツ」の原作者は「巨人の星」と同じ梶原一騎先生なのね〜!😲












※ SNSからお借りした画像があります

※ およねさん/虹の迷宮 第38章「阿須裟巳清麻呂(あずさみのきよまろ)の預言 」③ は、10月7日(日)の更新予定です