あなたは何を積み残していますか？　ー【新春】ヴィジョンスパイラルセッションー

ヴィジョン・スパイラル講座を学んだ時に印象に残ったのが
発達心理学者E・H・エリクソンの発達理論のお話しでした。

発達心理学は
人の加齢に伴う発達的変化を研究する心理学の一分野。
かつては、子どもが大人になるまでの過程が
発達であると考えられていたが、
現在では老年期までも含め、
人は生涯を通して変化・成長を続けるものと
捉えられるようになったため、
発達心理学の研究対象も、
加齢による人の一生涯の変化過程となった。
ー引用元：Wikipediaー

エリクソンの発達理論では

（1）乳児期（０歳〜１歳半）

（2）幼児前期（１歳半〜３歳）

（3）遊戯期（3歳〜5歳）
（4）学童期（５歳〜１２歳）
（5）青年期（１２歳〜１８歳）
（6）成人前期（１8歳〜４０歳）
（7）成人（壮年）期（４０歳〜６５歳）
（8）老年期（６５歳以上）

この８つの発達段階が示されます。

人間が人格を形成し、社会的に順応するうえで
上記のそれぞれの段階で達成すべき課題のことを
「発達課題」と呼びます。

達成できなかった課題は心の問題が生じると言われています。

乳児期　信頼感 VS 不信感

幼児前期　自主性 VS 羞恥心
遊戯期　自発性 VS 罪悪感
学童期　勤勉さ VS 劣等感

青年期　アイデンティティー VS アイデンティティーの混乱
成人前期　親密 VS 孤立

成人（壮年）期　ジェネラティビティー VS 停滞
老年期　自己統合 VS 絶望

例えば

乳児期…赤ちゃんはひとりでは生きていくことができないので、周りの人にお世話してもらいます。

適切にケアしてもらうと赤ちゃんには「信頼感」が構築されますが、ケアしてもらえないと「誰も助けてくれない」と「不信感」を抱きます。

保育園や幼稚園など社会と関わるようになる遊戯期は…
好奇心も旺盛で色んな遊びを覚えたり、「なんでなんで」と質問したり、「自発性」が見られます。

このときに、大人がめんどくさがって邪険にしたり、厳しくしつけし過ぎたりすると、「罪悪感」を覚えると言われます。

生まれた家庭を離れ、多くの人との関係を築いていく

成人前期…この時期に結婚する人も多いと思います。

他者と積極的に関わったり、長期的な人間関係を築くことを通して「愛情」を感じることができますが、関わりや構築を怠ると「孤独」を感じます。

成人（壮年）期のジェネラティビティー（次世代育成能力）は、

子育てや仕事で後進育成など、次の世代に貢献するという「世話をする」力をつけていきますが