『DUNE/デューン 砂の惑星』IMAX | アディクトリポート

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『DUNE/デューン 砂の惑星』IMAX

2021/10/15 池袋グランドシネマサンシャイン シアター12 f-29

 

公開初日の早朝7:25からの上映で鑑賞。

 

『ワンダーウーマン1984』

当初、アメリカでの劇場公開は2020年6月5日の予定だったが、

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、

8月14日に延期された。

これを受けて、日本での公開も6月12日の予定から延期されることが決まった。

しかし、アメリカでは新型コロナウイルスの影響が続いているため、改めて公開延期となり、

新たな公開日として10月2日に設定された。

アメリカでの新たな公開日に合わせて、

日本での公開日も10月9日に決定したが、

それに伴い、9月14日に日本公開日をアメリカと同じ12月25日に変更するとワーナー・ブラザース映画が発表した。

その後、ワーナーはアメリカとカナダでは予定通り、2020年12月25日に劇場公開すると共にHBO Maxでも加入者限定で配信することを決定した。HBO Maxのサービスが行われていない国や地域ではアメリカより先行する形で同年12月16日から順次劇場公開することが決定し、日本では当初の予定より1週間前倒しとなる12月18日に公開することになった。

 

『ブラック・ウィドウ』

『ブラック・ウィドウ』は、当初2020年5月1日に日米同時公開の予定だった。

しかし新型コロナウイルスの影響により封切りの無期限延期となり、

4月4日、新たに米国公開が(2020年)11月6日と発表された。

しかし、更に延期となり、9月23日に米国公開が2021年5月7日と発表された。

9月29日に日本公開が2021年4月29日と発表された。

 

『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』

 

当初は2020年2月14日に全世界公開とアナウンスされていた。

その後、イギリスでは同年4月3日、アメリカでは4月8日、日本では4月10日に公開予定とされていたが、

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全世界で11月まで延期されることが決まり、さらに後日新たな公開予定日がイギリスは11月12日、日本は11月20日、アメリカは11月25日に決まっていた。

しかし、同年10月には翌2021年4月まで再度延期されることが発表され、更に2021年1月には10月まで3度目の延期が発表された。

最終的にイギリスでは2021年9月30日、日本では10月1日、アメリカでは10月8日に公開された。

 

等々、映画館で散々予告を見たのにコロナ騒動で一向に公開されず、

延期また延期の連続だったのと比べれば、

本作は「ふぅ〜ん、『砂の惑星』、またやるのかあ」と、公開日まで出し抜けだった気もする。

 

もっとも、最近は入院やなんやかやで、

映画どころではなかったから、

たまたま私自身だけが、映画館で『DUNE』の予告を見る機会がなかっただけかも知れないが。

 

当初、『DUNE/デューン 砂の惑星』は2020年11月20日公開の予定だったが12月18日に変更された。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い公開が延期され、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の公開延期により空白となった2021年10月1日にIMAX及び3D上映されることに決まった。

2021年6月下旬にワーナー・ブラザースは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』との競合を避けるため、アメリカ公開日を10月22日に延期した。

 

一方、HBO Maxが進出していない海外市場(フランス、イタリア、スウェーデン、スイスなど)では9月15日以降順次公開された。その後、9月3日に第78回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映が行われ、この他に第46回トロント国際映画祭でも上映され、シネスフィアではIMAXプレミア上映も行われた。

ワーナー・ブラザースは映画計画の一環として、2021年公開の17本の映画を劇場公開と同時にHBO Maxでストリーミング配信する方針を発表した

 

ネットでのグランドシネマサンシャインの座席予約はいつもながらぎっしり埋まり、

はからずも前から5列目のfで、

くしくも10月2日鑑賞の、

『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』と同じ席に座った。

 

若干右寄りだが、なにしろIMAX画面はデカイので、

これぐらいスクリーンに近いと、多少の左右よりなんぞ、

見事に補正されてしまう。

 

『DUNE』の上映時間は、『ノー・タイム〜』の2時間43分=163分に匹敵する、

2時間35分=155分。

 

『ノー・タイム』は半分くらい寝てしまったが、『DUNE』は大丈夫だったのか?

 

早朝上映にタイミングを合わせ、前夜はたっぷり睡眠を取ったので、

前半で数カ所アブナイ瞬間があったものの、

無事に鑑賞を終えた。

 

とはいえ、ゆっくりしたテンポで重厚な作り、

クライマックスにもドラマ的な盛り上がりはあっても、

映像的なテンポやインパクトが希薄で緩慢、

スケールも尻すぼみ気味なため、

ここらへんはハンス・ジマーの音楽に、

たっぷりじゅうぶん強化ドーピングされている。

 

 

実はこの10/15、

せっかく都内に出たのだからと、

この後、妙典のイオンシネマで、

2回目の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』を通常スクリーンで鑑賞したが、

イオンシネマ市川妙典 2021/10/15 スクリーン8 D列9番

 

その時にも感じた、

音楽で過剰に粉飾されている同傾向に、

どちらも担当はハンス・ジマーで、

 

 

立て続けの連投ぶりに、

アメリカの名音楽作曲家は、

もはやハンス・ジマーしかいないのか、

と錯覚したが、

2作はたまたま公開日が近かったに過ぎず、

『ノー・タイム〜』はホントは2020年2月公開予定だった作品、

『DUNE』の本来の公開予定は同年11月と、9ヶ月も間が開いていたので、

ジマーの作曲は各作品にじっくり没頭したんだろうから、

そこらへんは皆様も誤解なきよう。
 

 

さてさて、デビッド・リンチ監督作『デューン/砂の惑星』(1984)以来、

 

 

 

37年ぶりの『DUNE』本編の感想は?

 

『DUNE』といえば映画よりも優先されるのは、

何と言ってもフランク・ハーバートの原作小説で、

私も中学生時代に、石森章太郎(※当時表記)がカバーを担当した、

ハヤカワSF文庫の存在を知ってはいたが、

4巻組の長大さに遠慮して、

現在まで未読のまま。

 

このたび、映画鑑賞後に書店をあたるも、

どうやら早川書房って機を逃すのに平気な出版社らしく、

新訳版が上・中・下巻で出てるはずなのに、

どこにも見かけない。

 

 

 

 

 

けっこう穴場の、

木場のイトーヨーカドーの紀伊國屋書店でも見かけず、

109シネマズのIMAXが、2021/10/1からレーザーになった模様。

 

書店にお目当ての「砂の惑星」のハヤカワ原作本が置いてないんで、

ふと書棚で目にとまった、

「安彦良和 マイ・バック・ページズ」と言う本を購入。

帰宅して電子版もあると知り、

紙の本は誤植も多く、

電子版の方が値段も安いので、ちょっとだけ「しまった」感はあるにせよ、

この本はメチャクチャ面白い。

 

 

 

まあ、これについては読了後にまた語るとして、

話を『砂の惑星』に戻すと、

原作小説があまりに幅をきかせ過ぎて、

映画化はその完璧再現にはなりそうもない、

デジタル以前のアナログ特撮では、

正直映像化は不可能な、仮のあてがい物に過ぎなかった。

 

今回、2020〜21年版を観て思ったのは、

ジョージ・ルーカスは1974年頃の当初、『フラッシュ・ゴードン』を映画化しようとして果たせず、

自分オリジナル企画の『スター・ウォーズ』に気持ちを向けたが、

その過程でも決して『砂の惑星』を映画化しようとはせず、

ところがその反面、

『砂の惑星』から娯楽作『スター・ウォーズ』に貸し出しやすい形で、

多くの要素を拝借していたこと。

 

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当初のSW三部作最終エピソード『ジェダイの復讐』(当時表記・1983)の監督候補に挙がったものの、

実現しなかったデビッド・リンチは、

「借景・借り物の『SW』なんかより、本家の『砂の惑星』を監督すべし」

と思ったのだろうか、

翌1984年に映画化したが、

でゅーん

シネファンタスティーク誌の通算14号。1984年11月号(9月発売)

 

伯爵の顔の吹き出物を従者が褒めたり、

星間航法に欠かせないナビゲーターの奇形生物ぶりと、

その航法の珍妙ぶり等、

突出したリンチ趣味炸裂場面の奇異さしか記憶、印象に残らぬ怪作だった。

 

それと、原作表記の踏襲だろうが、

「アトレイデス」は、実際は「アトレイディ(ー)ス」だと知った。

 

 

『メッセージ』(2016)で一躍名を馳せ、

 

翌2017年には、『ブレードランナー 2049』を無難に仕上げた、

フランス語名でカナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、

1年ごとに新作を繰り出していたのに、

この3〜4年ぶりの『DUNE』こそが、『ブレラン2049』の次回作という熱の入れよう。

 

今回の2020年ヴィルヌーヴ版では、

上記の怪奇趣味の場面は全く無く、

はたしてリンチ版のあの描写が原作小説にあったのかも怪しいが、

反対に原作尊重主義者には、

ほぼ満足の行く仕上がりになっているのではないか。

まさにそれこそが本作の成否の鍵を握るので、原作未読の私がこれ以上述べ立てることもないんだが、異世界のドラマを紡ぐ場合、俳優も他作品で見知った顔ぶれでなく、作品の世界観同様に無名の新人で固めた方が良くはないかと、少しだけは感じたかも。
 
主人公、ポール・アトレイデス役は、子役時代に『インターステラー』(2014)で、主人公クーパー(演:マシュー・マコノヒー)の息子トムの若い頃を演じていたそうな、
私にとっては初見同然のティモシー(フランス語読みなら「ティモテ」)・シャラメ。
ビックリするぐらいの細身で華奢な姿がすばらしい。
ポールの母親レディ・ジェシカ役は、
初見どころか、つくづく見知った顔のレベッカ・ファーガソン。
 
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)
 
『ライフ』(2017)

 

 
 
——等々、彼女の場合は名優だから出番の画面が締まるのでかまわないし、
私が男性で男優に興味がないので、
ダンカン・アイダホ役がアクアマンだったことなどどうでもいいが、
先住民族フレメンのヒロイン女性が、
『○×△□#……』(既出演作タイトル)の「◎☆」役の●■▲★▼(俳優名)だった既視感にはちょっとシラけた。
ドリー尾崎さんが、
本作のIMAX上映に的を絞った記事を書いておられるので、
本ブログのようなにわか聞きかじり情報ではなく、
同氏の芳醇な記事内容こそをお楽しみください。