前回レビューしたアマゾンの格安ミニPC、TRIGKEY S5。
CPUのRyzen5 5560Uは、「Radeon Graphics」という
ある程度の内蔵グラフィック機能が備わっているらしいです。
しょせんモバイル向けの省電力CPU、期待は禁物と思いながら・・・
3Dベンチマークソフトや3Dゲームを試してみました。
※大量の画像を貼るので、適当に流して見てください。
①【ドラクエ10ベンチ】
まずは処理の軽い物から。
2013年リリース、ドラクエ10ベンチマーク。
推奨グラフィックボードはGeForce 650GTXとのこと。
おお、楽々動いています。
タスクマネージャーを見ると、
CPUはスカスカ、GPU(内蔵グラフィック機能)はほぼ100%に貼りついていました。
結果=「とても快適」。
古い3Dゲームならば、余裕で動きそうです。
②【ファイナルファンタジー15ベンチ】
もう少し新しい物を試してみましょう。
2018年リリース、FF15ベンチ。
推奨グラフィックボードはGeForce GTX1060だそうです。
動きますが、カクカクとコマ落ちします。10フレーム/秒くらい?
しかしこれほどの3D映像を内蔵GPUで表示できること自体、すごいと思いました。
タスクマネージャーを見ると、やはりCPUは全然余裕ですが
GPUが100%に貼りついています。
結果=「動作困難」。
うん、まあ、仕方ないですね・・・。
画質を「軽量品質」に落としてみました。
軽量でも十分綺麗です。コマ落ちは減りましたが、まだ若干カクつきます。
結果=「重い」。
【審議中】みたいな絵面、やめてほしい。
今度は、画質を「軽量品質」のまま
画面解像度を「1920×1080」→「1280×720」に落としてみました。
少し粗くなりましたが、支障なくスムーズに動きます。
結果=「普通」。
というわけで、これくらい妥協した設定がRyzen5 5560Uの実用域と思われます。
③【Totally Accurate Battle Simulator】
2019年リリース、TABS。以前から遊んでみたかった3D戦闘シミュレーターです。
Ryzen5で動くかわからないまま、Steamにて2050円で購入。
推奨グラフィックボードはGeForce GTX970。
標準設定では画面が重く、マウスカーソルすら動きませんでした。
何とか見つけた軽量設定は、「解像度=1280×720@60」「フレームレート=30」。
動きました!
設定を下げていますが、内蔵GPUだけで普通に3Dゲームができます。
味方キャラを100人ほど置いて、負荷を見てみました。
コマ落ちせずスムーズ。
タスクマネージャーを見ると、
CPU負荷は4割、GPUは7割弱で、意外と余裕がありました。
もっと派手な戦闘シーンでも耐えられそうです。
結論。
Ryzen5 5560UのCPU内蔵グラフィック機能でも
画質設定を緩くすれば、3Dゲームがいくらか遊べそうです。
専用のグラボのようにガチガチに精細な表示をしたり
重めのゲームをすることはできませんが、
自分のように「ちょっと遊んでみたい」人には、条件次第で楽しめるのではないでしょうか。
過度の期待はせず、動いたらラッキーくらいで試されることをお勧めします。
「TABS」が面白くて、当分の間ミニPCがゲーム機化しそうです。
おしまい。