週刊金曜日でワタミ批判、ノロウィルス食中毒事故を隠蔽工作。
いや、ちょっと驚きました。週刊金曜日を発行する㈱金曜日の前社長の佐高信さんが兄貴分と慕う高杉良さんの実名小説「青年社長」や続編の「新・青年社長」の主人公の渡邉美樹さんが会長のワタミグループの中核企業ワタミフードサービスの不祥事を週刊金曜日が報道されました。
我がameba盟友のまさささんがワタミを週刊金曜日が批判するべきだとコメントされたのに対し、私はその可能性は低いだろうと答えましたが、完全に外れました。
これはまさささんと週刊金曜日に脱帽、謝罪しなくてはなりませんね。失礼致しました。
この批判記事は週刊金曜日822号の「金曜アンテナ」に記載され、ウェブ上でも閲覧することが出来ます。ずいぶん思い切ったことをされたようです。週刊金曜日にはタブーなしとするには少し異論も在りますが、今回は面目躍如と言えるかもしれません。
記事はジャーナリストの村上力さんによってかかれたもので、ワタミフードサービスの一店舗が20名以上の発症者が出たノロウィルス食中毒事故を起こし、営業停止処分の処置を取られておりながらある隠蔽工作を行っていたというものです。ワタミは再三の取材依頼も断っているそうです。
詳しくは記事をさっそく見てください。
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=1504
そこでのワタミへの批判の衝撃的なところでは
ノロウイルス事故を連発しているワタミグループは、外食産業における非正規化・合理化の最先端を突っ走ってきた企業だ。現在ワタミフードサービスの全従業員約一万七〇〇〇名のうち、正社員はおよそ二五〇〇名。事故を起こした店舗でも全従業員四二名のうち、正社員は数名ほどだったという。一九九六年に提出した有価証券報告書によれば、当時から全従業員の八割以上はアルバイト・パートで構成されていた。非正規依存率は、高まる一方のようだ。
そして従業員に低賃金かつ不安定な労働を要求しながら、一方で労使関係を利用して渡邉会長を崇拝する思想注入を行なっていることも、複数の従業員への取材で明らかになってきた。それによれば、従業員は全員、毎月一回本社から送られてくる渡邉会長の自慢話やワタミ社株の購入などを勧める内容の「メッセージビデオ」なる三〇分程度の映像を観させられ、後に感想を提出しなければならないとのこと。正社員は渡邉氏の思想が記述された「理念集」を所持させられるなどしているという。ある従業員は「宗教的だ」と揶揄するほどだ。
佐高信さんはこのようなワタミという会社の総帥である渡邉美樹会長をことあるごとに誉めそやして
きたと言うのは少し前に指摘した通りです。
村上力さんのこの批判を見て気がつくことはないでしょうか?
そうです。会社哲学を徹底的に叩き込むと言うことが宗教的というところで京セラの稲盛和夫さんを思い出さないでしょうか。
渡邉さんが稲盛さんに言及したのはアメーバ経営に関したものが見られるぐらいではあるのですが。
http://www.watanabemiki.net/journal/jal.html
佐高さんの渡邉会長評価と言うのはワタミ創業のものだけに片寄っており、その事業を拡大していった中で何が問題になっているかにはほとんど言及がないのにもかかわらず、渡邉社長に関する賛辞は留まるところなしです。
そして2004年に日本経団連理事に就任した渡邉会長、一昨年年末のリーマンショックによる不況によって企業の派遣労働者が多く切られて「派遣村」の出現などを余儀なくされたことの対策から、「労働者派遣法」を抜本改正して製造業の派遣労働を禁止すべきと言うことが議論されていることに対し、強硬に反対論を唱えておられることはよく知られていることです。
しかるに佐高信さんはその派遣村の村長として知られる湯浅誠さんとWまことちゃん対談を何回も行って意気投合して派遣法改正論にはもちろん大賛成しておられます。
労働者派遣法の抜本改正を求める有識者声明
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10370711552.html
それなのに渡邉さんのべた褒めは止めずに、ワタミ株主通信での高杉良さんと渡邉会長の対談の司会を嬉々として引き受けているのは一体どのような理由なのでしょうか。非常に不思議なのです。
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