佐高信さん、年金問題を語る。65歳のお誕生日おめでとうございます。
佐高信さん、1月19日で65回目の誕生日を迎えられることになりました。少し遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます。
さて、65といえば年金支給開始年齢ということで佐高さんが年金問題について語られたことをチェックしてみました。
面白いことに、KKベストセラーズから出版されているザ・ベストの連載「『異議あり』の思想」から引用できます。
まず、単行本化されたものの第一弾「小泉よ、日本を潰す気か。」から。
雑誌に掲載されたのは2004年12月「年金について話そう」でしょう。
若者には次の世代にバトンタッチする思想がない。
若い世代の年金離れが多いといわれる。彼らは自分たちが年金を貰えなくなることを想像して離れるんだろうけど、これは世代間の問題なんだよ。自分だけの問題じゃない。次の世代に年金をバトンタッチすることを考えなくてはいけないんだよ。
例えば私の場合でいえば、学生時代に授業料値上げ反対闘争に参加したんだ。でも、実は自分たちの授業料は上がらないんだよ。これから入学してくる学生の授業料が上がるの。言ってみれば、私らの学年には関係ないわけ。でもそれに対して「学校側はおかしい」と、ストライキをやったわけだよ。私はその一員に過ぎなかったわけだけれど、年金の関心についてもそういう話だと思うんだな。つまり、年金という考え方そのものが、ある種の世代のバトンタッチの考え方でしょ。基本的にバトンタッチの思想が理解されてないと問題の本質が分からないだろうな。自分たちが学校とか社会とか、どう次の世代にバトンタッチするのか。そういう責任があるはずだ。自分たちだってバトンをもらってるんだから。
小泉よ日本を潰す気か!佐高信の「異議あり!」の思想Ⅰ167pより
佐高信さんの当時の年金についての考え方がわかります。全文を読んでもらえばわかりますが、当時流行っていた個人年金と当時から崩壊報道が出ていた一般の公的年金の比較論から灰ってこういう論評となったものです。
ところが、ところが。
2007年10月号掲載第34回 年金問題の本当の原因について語ろう!単行本「国畜」に収録、においての記載では。
国家ぐるみの振り込め詐欺
美しい国とか国に一生尽くせみたいなことを安倍内閣は主張するが、そもそも日本は国民に尽くされる国になっていない。あるいは有り難みのない国になっていない。国民の思いが届かない。すごく一方通行の国なんだ。安倍に問いたいね。美しい国って一体何ですかと。このバラバラの不公平感がある国を美しい国といえるのか。あえて言ってしまえば、かなり醜い国でしょ。
国民が年金を払いたくないと思うのは当然だよ。若い人の年金支払い率が低下しているって言うじゃない。これだけ不祥事を次々と起こしておきながら、それを立て直してこれから払いますからって言っても、そりゃあ無理だろう。
今後は少子化問題も絡んで、建て直しはさらに難しくなってくる。それを考えると一元化して、税金でまかなうという手段をとるほうが現実的だと思うけどね。
もし私が今20代だったら払ってるか?まず払わないだろうね。(笑)年金を払うってことは安倍の術中にはまるということだしな。ほとんど返ってこないものを払いつづけるということだろ?そんなバカな話があるかよ。それでみんなが年金を払わなくなったら、それはそれでいいんじゃないの。そこで美しい国の現実が良くみえる。そうでもしなければ正体が見えないだろう。戻ってこないものを払いつづけるほどね、お人好しじゃ生きてゆけない。
愛国心とは無償の愛じゃないでしょ。愛されるに値する国だから愛するんだよ。愛されるに値しない詐欺まがいのことをする国を愛する方がおかしい。
国畜 ナショナルペットピープル 柵の中の「いい人」が日本を蝕む、99-100pより引用。
ふざけるな!読者を舐めるのも大概にしろ!
いや、今のは冗談です。しかし同じ雑誌の連載でこれだけ考え方が変わるとは。ウーム。当時の時代背景や年金不祥事の報道なども読み比べてみなければなりませんね。
佐高信さんの国家観、公に対しての見方に大きな変化が生じたということでしょう。
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