数年前から「チャイナは崩壊する」と言われており、最近は年末になると"来年は崩壊する可能性が高い”ということを聞くのが恒例になっていますが、崩壊せずにしぶとく生き残っています。
行き過ぎた不動産バブル、シャドーバンキングや理財商品など、経済的に破綻する材料が続々と出てきています。また、共産党独裁政権に対する不満や民族虐殺など、政治的にも崩壊する要素は多く抱えています。
しかし、チャイナは中々崩壊しないと考えています。その理由は、チャイナでは歴代王朝が庶民に対して圧政をして苦しめることが当たり前で、そのような環境で生きてきたチャイナ人というのは非常に耐性が強いからです。
チャイナ人は日本人が想像もできないくらい過酷な社会の中で生きてましたので、少しくらい社会がおかしくてもチャイナ人は普通に生きていられます。
チャイナは、日本や他の先進諸国とは違い「何でもアリ」の社会です。ですから、先進国の基準では崩壊するような状態でも、混乱が起きず崩壊しないのだと思います(先進国の基準では十分混乱している状態ですが・・・)。
また、一方では既に崩壊している状態だと考えています。
崩壊国家とは、国家機能を喪失し、内戦や政治の腐敗などによって国民に適切な行政サービスを提供出来ない国家のことです。
国家の機能は、第一に社会の秩序を築いて保つことと言われています。先進国の基準で見れば、現在のチャイナが社会の秩序を保っているとは、とてもではないですが言えないと思います。
本格的な軍事的内戦は起こっていませんが、チベット、ウイグル、内モンゴルなどは、現地の民族が共産党の統治に反発して衝突が絶えませんし、チャイナ全土で暴動が多発しています。
行政サービスについては、国民に提供しているというよりも、行政側が国民からあらゆる手段で搾取している状態です。警察など公権力を持った人間が暴力団のように集ってくるのですから、ある意味では暴力団より性質が悪いと言えます。
そして、以下のようなことが先進国で起きていれば、その国の社会は崩壊していると言ってもいいレベルではないでしょうか。
・暴動が多発(少なくとも毎年約10万件、1日当たりだと274件の暴動事件が発生)
・乗り物の中や公共の場所などで子供が平気で用を足す
・偽札が横行し銀行のATMから偽札が出るのは当たり前
・詐欺師以外は全てに偽物がある(偽ブランド、偽札、偽警官、偽銀行、偽政府など)
・自国製品を自国民が全く信じていない
・大学教員の昇進試験でも替え玉受験が日常茶飯事
・手術すると関係ない臓器が取られて勝手に売買される
・大量の汚職マネーが海外に流出(10年間で約13兆円)
・大卒の就職率は4割程度
・食品事故でよく人が死ぬ(死亡者が出ないと大したニュースではない)
・人身売買が当たり前に行われている(病院の廊下の壁に「赤ちゃん販売広告」など)
・金儲けができるなら犯罪稼業でも憧れの的
・地震もないのにマンション倒壊が相次ぐ
・長距離列車に乗るときは大人用オムツをはく(トイレは混み合うため早く入った人が占拠してしまいトイレを使えないため)
・排水溝の油を使い回す(地溝油)
・投資バブルで巨大ゴーストタウンが全国に出現
これらのことが日本で起きているとしたら、私は日本は崩壊していると感じてしまいます。そういう意味では、チャイナ社会は既に崩壊していると言えるかもしれません。そのような社会で普通に生きていられるチャイナ人には感心してしまいます。
しかし、チャイナという国は簡単には崩壊しないと思いますが、チャイナ共産党は崩壊が近付いているような気がします。そうなれば、かつて軍事進攻により取り込んで力によって強引に押さえつけていた、チベット、ウイグル、内モンゴルなどは独立して、チャイナは幾つかの国に分裂する可能性があります。
分裂することになれば、元の正常な状態に戻ることになるのですが、チャイナ共産党から見れば、それは崩壊したということになるのかもしれません。
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