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その男の声も どこかで 聞いたことが あるような 声だった。


( あれっ?  ひょっとしたら 同僚の上田の声なのか? それとも 上司の 課長の声なのだろうか? )



元々の記憶全てが はっきりしない上に 色々と 恐ろしい状況が 重なり 俺は 訳が分からなくなっていた。


しかし 楽しそうに 穏やかに 会話している声が 身体中で感じる快適な響きとして 今の俺には 本当に 心地よかった。


今の俺には 鼓動や 会話の振動も 少しタイトな感覚も その全てが 心地よかった。


しばらくして 俺は そのまま また 深い眠りに 入ったような気がした。


それは 少し 長い 眠りだったような気がした。


それからしばらくの間の 記憶は 全く なかった。


次に 目覚めた時に 俺は 再び ベッドの上の 寝かされていた。


そこは 小さなベッドの上だった。


何か 透明な ドームのような 小さな 空間(?)のような 所だった。


相変わらず 意識は はっきりしなかった。


今回は 身体が 全く動かせなかった。


何故か 俺の身体中 至る所に 細い管や 多数の色違いのコードや 色々な ものが 繋がれていた。


俺の 喉や 口も 塞がれているようだった。


目もテープのようなもので 閉じられているようだった。


でも 何故か 俺には 周りの景色が はっきり 見えていた。


どうやら 俺は 透明な カプセルのような ドームのような 入れ物の中に 寝かされているようだった。


周りには 恐ろしいほど 大量の機械が 置かれていた。







( つづく )





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