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これから起きそうなことが 想像できた。



そして それは もの凄く 恐ろしい事だった。




俺は 何とか 自分を止めようとしたが 無駄だった。



俺の意志は 全く 今の肉体には 反映されないのだ。



そして 俺の 両腕は 左右に 力一杯 レイコの身体を 引き裂くように 動いていた・・・。



俺は 何とかして 俺の両腕の動きを 止めて欲しかった。



俺の意志が 働かないのなら 何か 他のものでも何でもいいから 止めて欲しかったのだ。



俺自身が レイコを バラバラにしてしまうなんて・・・・。



このままでは そんな恐ろしい事が 現実になってしまうはずだ。 



それは さっきまでは 全く 想像すら していない 想定外の 本当に残酷な 出来事だった。



しかし 驚くことに いや 幸運なことに レイコの身体は ビクともしなかった。



俺の力が 弱いわけではないはずだ。



どうやら レイコは 俺の力なんかより はるかに強靱な肉体を持っているようだ。



今の俺には そのことの方が 都合が良かった。



俺は レイコを バラバラに 引き裂けなくて 本当に 良かった。



それだけは 本当に うれしかった。



特に 俺は レイコに 何か 良いことをされた思い出は 全くない。 



しかし 何かと 因縁のある レイコを この手で 引き裂くことは さすがに イヤだった。



しかし レイコの肉体の強靱さは それはそれで 何となく 恐ろしい事実だった。



そして まだまだ もっと もっと 恐ろしい事が 続いた。







( つづく )





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