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フランケンシュタインのような 怪物よりも はるかに 恐ろしい 顔貌 形相だった。



レイコの 美しい 顔貌は 全く 消失して 完全に 化け物に なっていた。




と いうよりは レイコは 元々 本物の 化け物なのかもしれない。



恐ろしい妖怪なのかもしれない。



凶暴な異星人なのかもしれない。



俺は レイコに 食べられながら(?) そんなことを 考えていた。



レイコは 俺を食べているというよりは 俺を その恐ろしいほどに 大きくて 鋭い 牙で 引き裂いているといった方が 正しいだろう。



俺の肉体は レイコの 鋭い牙で バラバラに 引きちぎられているのだ。



もちろん 痛みなどは 全く感じない。



濃紺の血を 大量に 出血していたが 意識は はっきりしていた。



俺の肉体は あっという間に バラバラに引きちぎられて 最後に 頭部だけが 残った。



最後に残った頭部を レイコは 大きな口で 飲み込んだのだ。



俺の頭部は 俺の意識と共に レイコの体内へと 飲み込まれていったのだ。



そこは 本当の暗黒だった。



そして レイコの 心臓の 鼓動が 伝わってきた。



それは 何故か 心地よい 響きと 振動だった。



そのまま 俺は 心地良い気分のまま 意識を なくしたようだった。



長い間 意識がなかったようだ。



心地よい レイコの 鼓動を 聞きながら 長い間 俺は 眠っていたのだろうか?







( つづく )





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