フレッシュな日常用から重厚な辛口、そして貴腐ワインやアイスワインなど高貴な甘口にまで至る多彩な味わい。

しかも驚くほど長い年月をかけて熟成という名の美しい変貌を遂げていく(そうじゃないのもあるけれど)。

だが何よりもその見事に研ぎ澄まされた酸と煌めくようなミネラル、そして葡萄本来の果実味との究極の調和。

加えて 生まれ育った地所のテロワールを克明に描出するという点に於いてもこの葡萄の右に出るモノはない。

飲めば飲むほどに リースリングこそ世界最高の葡萄である という思いは確信へと変わっていくのである。

この拙い記録をきっかけに、リースリングという類まれなる葡萄から造られるワインを少しでも知っていただければ幸いである。


2009年9月・醸造所訪問&旅行記

  モーゼル : アンスガー・クリュッセラート     特級畑 トリッテンハイマー・アポテーケ

         エルツ城&トリアー観光       モーゼル銘醸畑巡り

  ザール : シュロス・ザールシュタイン

  ルーヴァー : マキシミン・グリュンハウス(フォン・シューベルト)

  ナーエ : エムリッヒ・シェーンレーバー


2007年5月・醸造所訪問記

  プファルツ : ミュラー・カトワールA・クリストマンゲオルグ・モスバッハビュルクリン・ヴォルフ

  ルーヴァー : カールスミューレマキシミン・グリュンハウス(フォン・シューベルト)

  ザール : シュロス・ザールシュタイン


これまでの記録 → (旧)緑家のリースリング日記

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2017年03月19日

早くも食事酒の趣

テーマ:★ Rudolf May

今夜は鰹のカルパッチョとシーチキンのトマトソースパスタ、という事で軽めのジルヴァーナーを選択。

もちろんフランケン産。ルドルフ・マイ醸造所の2015年産レッツシュタット・ジルヴァーナー・トロッケン。

まぁ赤身白身を問わず「魚」に対する相性という点に於いては

基本的にリースリングよりもジルヴァーナーの方に一日の長があるんだよね、実際。

 

淡白な白身魚を除けば、魚にリースリングをキッチリ合わせるにはある程度熟成させないといけないけれど

その点ジルヴァーナーは融通性が有ると言うか何と言うか、フレッシュな時期でもあまり相手を選ばない。

恐らくジルヴァーナーには、個人的に日本酒との共通性を見出しているからそう感じるのだと思う。

一般的にはどうだか知らないけど。

 

 

スクリューキャップ。僅かに緑がかった明るいレモンイエロー。グラス底には細かい気泡がパラパラと。

大人しめの果実香は洋梨やバナナ系。ジルヴァーナーにしては小ぶりの果実味と

穏やかながらアフターにほんのりと余韻を残す酸との「チョイ緩」なバランス。

ミネラル味はサクッと淡白。4ヶ月前よりニュートラルな感じで、より貝殻石灰土壌らしさを反映した食事酒。

翌日は初日より若干ジルヴァーナーらしさを感じさせるが、軽くて素朴で小難しいところの全然無い味わい。

85/100

 

若いリースリングはフレッシュ感が抜けて来ると、ちょっと冴えない感じに成り下がるものが少なくないけれど

ジルヴァーナーってピチピチな時期が過ぎると急にサッパリとした食事酒の趣が出て来るものなんだよね。

経時的に見てもあまり浮き沈みが無くて、閉じた印象も受けないから

リースリングみたいに「しばらくお蔵入り」させなくて済むぶん経済的?果実味がポイントなんだと思う。

 

2015 Retzstadt Silvaner Qualitaetswein trocken

Weingut Rudolf May (Retzstadt/Franken)

A P Nr 2152-007-16,Alc 12%vol,輸入・販売元「マリーエンベルク」,3180円

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2017年03月18日

今頃開けてるフォム・シーファー

テーマ:★ Ansgar Clüsserath

仕入れの関係で開けるのが随分遅くなってしまった。

モーゼルはアンスガー・クリュッセラート醸造所の2015年産リースリング・トロッケン「フォム・シーファー」。

トリッテンハイマー・アルテルヒェン(Trittenheimer Altaerchen)と

ミュルハイマー・ゾンネンライ(Muelheimer Sonnenlay)という2つの異なる畑からの収穫で造られた

ベーシックな辛口リースリングである。

 

 

スクリューキャップ。僅かに緑色がかったレモンイエロー。グラスに注ぐと少し発泡性。

黄色い果実と土の香りが入り混じって、少し芳香剤っぽいフローラルさもあり。

口当たりは凝縮感のある果実味と後半に伸びる酸、そして重心やや低めのミネラル味。

バランスは悪くないが、裾モノにしてはちょっと本格派過ぎて、裾モノらしい軽快感に欠けるのが玉に瑕。

時間とともに酸に力が増し、シーファー風味は例年に比べると控えめ。これは2015年産の特徴なのだろう。

 

翌日。やや弱くなるも果実味と酸のバランスは崩れず。

残糖は6g/l。相変わらず若干の「抜け」の悪さと

どことなくミネラルウォーターを思わせる、意外に大人しめのミネラル感。85/100

(過去のヴィンテージ→2014年産2013年産2012年産2011年産2010年産2009年産2008年産

 

2015 Riesling Qualitaetswein trocken - vom Schiefer -

Weingut Ansgar Cluesserath (Trittenheim/Mosel)

A P Nr 3 607 269 09 16,Alc 11%vol,9.80€

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2017年03月12日

久しぶりに淡路島へ

テーマ:食べに行く&飲みに行く

約2年ぶりに渡る明石海峡大橋。

快晴とまではいかないが、そこそこ天候に恵まれての久しぶりの家族旅行。

 

 

10日ほど前に慌しく決めた事もあってさすがに週末は叶わず、日曜宿泊の月曜帰りで辛うじて目的の宿をゲット。

それでも日曜日の観光スポットはどこも人でいっぱい。(当たり前)

予め目をつけていた地元の人気食堂で、昼間から「食」を満喫しようという目論見がはずれたのは無論のこと

何処へ行っても車や人の列に嫌気が差して、結局コンビニでお茶を濁す羽目になってしまった。

 

とりあえず「食」の楽しみは夜に取っておくことにして、淡路島のパワースポット「伊弉諾神宮」へ。

ここは伊弉諾大神の国生みの神話にまつわる、日本最古の神社なのだそうな。

本殿や夫婦大楠、放生の神池などを見て回ったが

神聖な筈の境内にあった「頭髪感謝之碑」ってのには思わず笑ってしまった。

 

 

お詣りした後は、瀬戸内海側に出て海岸沿いを南下。

五色浜海水浴場の人気の無い綺麗な砂浜を散策などしてから、南淡路のうずしお温泉「南海荘」へ。

一昨年の6月、夫婦で来て以来の再訪である。

 

 

部屋に着いて一息入れてから息子共と温泉に浸かり、部屋でゴロゴロしてから待望の夕食。

食事用の部屋に案内されると、窓の外は今まさに夕陽が沈まんとする素晴らしい眺めであった。

 

 

前回と違って今夜は、前菜は和食、後はイタリアンが続くという「平日限定コース」。

平日でもないのに特別にお願いして出して頂いた。<(_ _)>

 

まずは持ち込ませてもらった2015年産グリュンホイザー・リースリング・トロッケンのリッター瓶で乾杯。

一応息子共も法律上は飲める歳になっているので、グラスは4つ。

 

 

因みに若いモンにとってはどうもこのミネラル感がダメみたいで、決して美味しそうな顔はしない。

せっかくの佳酒が勿体無い事この上ない。勝手に好きな物でも頼んで飲んでろ、まったく...。( ̄∩ ̄#

 

石鯛と黒ウニの握りとワカメのお澄まし

 

ナンでも「石鯛は絶対ウニを食べてるから相性は間違いない」のだとか。

う~ん、確かに納得。なんとも贅沢な取り合わせ。

 

丸山産一本釣りの天然ヒラメ、アシアカエビとハリイカのカルパッチョ

 

正直言ってこのカルパッチョ、生まれてこの方、今まで食べた中でもダントツに美味いカルパッチョであった。

最高の素材に造り手のセンスが加わると、カルパッチョとはこうも神々しくなるものなのだ。

お皿を彩るのは地元産の水菜とからし菜、ロマネスク、トマト、そしてイタリアンパセリのソース。

 

おまけに添えられている、若旦那が自ら焼いておられるという自家製のガーリックトーストも最高。

嫁さんも息子も絶賛しとりました。

もちろんカルパッチョ、パンともにリースリングとの相性も良好で、テンションだだ上がり。o(^▽^)o

グーツヴァインじゃなく、もっと高いリースリング持って来りゃ良かった。

 

福良産シマフグの炭火焼と菜の花のスープ

 

ルッコラとディルも散りばめられていて、緑がホント色鮮やか。

これも季節感があって、しかもほんのりと温かくて良いねぇ。

お次はパスタが2種。

 

徳島産太刀魚、アスパラとトマトのフェデリーニ

 

太刀魚なんて身を解すのが面倒なので、あらかじめこうやって混ぜて貰ってると食べ易くて有難い。

淡白な太刀魚にアッサリなトマト風味、さり気なく削ったレモンも散りばめられていて、とても繊細な味わい。

 

広島産カキと春菊のイカスミ自家製フェットチーネ

 

これは想定外で、苦手な牡蠣が登場。σ(^_^;)

ちょっと味見してみたがさすがに無理。泣く泣く諦めて家族に食べて貰ったが、美味しかったらしい...。

うーん、我ながらこれは不覚であった。

さて、気を取り直して...

 

福良産鰆と春キャベツのロースト 海老のソース

 

春キャベツのローストって本町の某フレンチでも昔よく食べたけど(相手はたいていオマールだったっけ)

何故か物凄~く「春」を感じさせてくれるんだよね。

個人的にはこの鰆も上に載っているスティックセニョールも脇役で、主役はあくまでもキャベツなんだわ。

 

淡路牛イチボ肉の炭火焼、葉玉ねぎと人参、ルッコラ

 

さすがにリースリングではナンなので、グラスで赤を1杯いただく。

銘柄は訊かなかったけどマッタリと濃かったので、ジンファンデルかグルナッシュか何か?

飲む人が多ければ、レンベルガーでも持って来たのだが。

牡蠣のパスタが食べられなかったので、嫁さんにお肉をたくさん恵んで頂きました。美味しかったー。

 

御飯と御味噌汁

 

仕上げに御飯と御味噌汁。やっぱり日本人はこれが一番ホッとするねぇ。

それにしてももう結構満腹状態。(*´?`*)

 

ガトーショコラとイチゴのジェラート

 

いやいや、聞きしに勝る見事なコースでありました(1つだけ誤算はあったけど)。来てよかったー。

嫁さんも息子共も大満足(たぶん)。

いつもならこの後なんだかんだと起きているものだが

この日は幸せな気持ちで部屋に戻るや否や、布団に潜り込んで朝までグッスリと爆睡したのであった。

 

また近いうちに是非来たいな、南海荘。若旦那、素晴らしい料理の数々、御馳走さまでした。

 

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2017年03月11日

引っ掛かるところが無く単調

テーマ:独 Ahr

まぁ半世紀以上も生きてりゃ色々ある訳で

今まで我が身に降りかかった事が無かった方が不思議なぐらい、巷にはありふれた事態に見舞われ

これもまたある種の人生修業なのかと思わず天を仰ぎたくなる心境の半日であった。

 

半ばヤケ酒気味に今夜開けるのはアールのジャン・シュトッデン醸造所、2012年産シュペートブルグンダー「JS」。

代替わりしてからエティケットも随分スッキリ、と言うかすっかり味気無くなってしまったなぁ...。

 

 

レンガ色がかったルージュ。革っぽく少しスモーキーで、仄かに花っぽい香りもある。

口当たりはスレンダーなベリー系の果実味と、コンパクトに纏まった柔らかな酸の軽やかなバランス。

 

タンニンは軽めながらもキュッと程好い収斂感が舌の上や口蓋に持続する。

ミネラル感は希薄だが、引っ掛かるところの無い非常にクリーンな造りが印象的。

裏を返せばちょっと単調、しかも時間とともに水っぽく変化する。

引っ掛かるところが無く単調な人生ってのも、それはそれで味気無いものだが...あ、それはワインとは別の話。

 

翌々日。相変わらずの柔らかな味わいで、淡路島で買って来た焼き穴子との相性がまた格別。

スイスイスイと飲みながら特大の穴子を2本も平らげてしまった。

これって憶えておくべきマリアージュかなと。84/100

(過去のヴィンテージ→2010年産2009年産2007年産

 

2012 Spaetburgunder Qualitaetswein - JS -

Weingut Jean Stodden (Rech/Ahr)

A P Nr 1 795 09 09 14,Alc 13%vol,18.07€

2017年03月09日

久々に目の覚めるような

テーマ:★ Dr. Bürklin-Wolf

今夜はドクター・ビュルクリン・ヴォルフ醸造所の2015年産ヴァッヘンハイマー・リースリングを。

去年の6月に2015年産のグーツヴァインを開けて以来だから、随分とブランクを作ってしまったものだ。

本当はコンスタントに飲みたい造り手なのだが、調達ルートの問題、飲む側の酒量低下や健康の問題、

あと、あまりにもいろいろ手を広げ過ぎた結果、消費ペースがそれに追い付かないという問題、等々。

 

それはさて置き、早くも新しいヴィンテージがチラホラ出回り始める時期に差し掛かって来たので

オルツヴァイン(村名格)の1つぐらいは飲んでおかないと、ということで。

 

 

スクリューキャップ。少し緑色がかったレモンイエロー。グラス壁に細かい気泡が疎らに付着。

しっかり熟した感じのするアプリコットや黄桃、マンゴーなどの黄色い果実香に木のニュアンス。

華やかで若干フローラルな雰囲気もある。

 

凝縮感のある酸のアタックがなかなか強烈で舌がビリビリするが、果実味もふっくらと肉付きが良く

目の覚めるような酸主体の好ましいバランス。酸は伸びも良く余韻も長い。

ミネラル味は酸に埋もれて吟味し辛い。重心高めで、強いて言えば金属的かな。時折黄桃のフレーヴァー。

専ら残香に関しての感想だが、果実香が時間の経過とともに土臭い鉱物香に変化するのが意外な発見。

 

翌日。相変わらずボリューミー&パワフルな酸は健在で、若いワインの割には全体の一体感もあって

やっぱりミネラル味だけの吟味は難しい。

4日後になっても衰えぬ酸としなやかな果実味の酸性人御用達なバランスが秀逸。残糖3.6g/l、酸量7.6g/l。

86/100  (過去のヴィンテージ→2014年産2012年産2011年産2010年産

 

2015 Wachenheimer Riesling Qualitaetswein trocken

Weingut Dr. Buerklin-Wolf (Wachenheim/Pfalz)

A P Nr 5 142 043 17 16,Alc 12.5%vol,12.00€

2017年03月07日

クナウス第3の赤?

テーマ:独 Württemberg

先日の京都でのメーカーズディナーでは何故かこれがラインナップから外れていたので

改めて自宅でじっくりと向き合ってみることにする。

ヴュルテムベルクはクナウス醸造所の2014年産シュペートブルグンダー・トロッケン「S」。

ここでの詳しい栽培比率は知らないが、レンベルガー、トロリンガーに次ぐ第3の赤ワイン品種ってところだろうか。

 

因みにヴュルテムベルクで栽培されている赤ワイン品種の上位3傑は

トロリンガー、シュヴァルツリースリング、レンベルガーで、シュペートブルグンダーはこれらに次ぐ4番目。

 

 

スクリューキャップ。微かに紫色がかった少し暗い色調のルビー・ルージュ。

ベリー系の赤果実の香りに、革のニュアンスが少々。

口当たりはキリッとした酸とスマートな果実味、そして予想外に軽いタンニン。極めてクリーンな造り。

アフターに軽いバニラ感があるものの、樽のニュアンスは極々控え目。

それにしてもちょっと拍子抜けするぐらい軽くて、色合いを別にすればトロリンガーみたいな感じ。

 

翌日は少し飲み応えが増している。

小気味良い酸と、これまた少し存在感を増した樽のニュアンスのバランスがなかなか良い。

南ドイツのシュペートブルグンダーにしては洗練されているが、やっぱりちょっと軽いかな。84/100

 

2014 Spaetburgunder Qualitaetswein trocken - S -

Weingut Knauss (Weinstadt/Wuerttemberg)

A P Nr 2885 25 15,Alc 12.5%vol,輸入・販売元「ヴァインベルク」,3300円

2017年03月05日

俄然ミネラリッシュに変貌

テーマ:★ Rudolf May

約3ヵ月ぶりにルドルフ・マイ醸造所のリースリングを。

VDPオルツヴァイン(村名格)の2015年産レッツシュタット・リースリング・トロッケン。

今夜は近所の生餃子持ち帰り専門店で買って来た餃子を焼いての晩酌、所謂「餃子ワイン」ってことで。

 

 

スクリューキャップ。微かに緑がかったレモンイエロー。

閉じ始めているのか大人しめの果実香とほんのり鉱物の香り。スワーリングするとペトロール香が若干開く。

 

口当たりはキュッと引き締まった酸とスマートな果実味。

そして例えるなら、柑橘の薄皮ではなく厚皮系の苦み走ったミネラル味。

今回はこの苦味が前に出た、非常にミネラリッシュな味わいで少々取っ付き難い。

12月に開けた時はもっと親しみ易かったと思うのだが...それでも時間とともに若干果実味が存在感を増す。

 

翌日は更に果実味が前に出て多少なりとも取っ付き易くなっているが、それでも相変わらずミネラリッシュ。

ちょうど前回の開栓3日目の印象とよく似た香味で、ワイン自体の経時変化なのか単なるボトル差なのか

或いは飲み手側の感度の問題に過ぎないのか。興味深いが、もう1本開けてみないと結論は出せない。85/100

 

2015 Retzstadt Riesling Qualitaetswein trocken

Weingut Rudolf May (Retzstadt/Franken)

A P Nr 2152-008-16,Alc 12.5%vol,輸入・販売元「マリーエンベルク」,3180円

2017年03月04日

久しぶりのウンゲホイヤー

テーマ:独 Pfalz

三十年戦争の時代、1620年にまでその起源を遡るハインリッヒ・シュピンドラー醸造所

以来13世代に亘って、プファルツはワイン街道のフォルスト村に於いてワイン造りに携わって来た。

ハンス・シュピンドラー氏は現在、フロイントシュトゥック、イェズイーテンガルテン、キルヘンシュトゥック、

ペヒシュタイン、ウンゲホイヤーなどフォルストのトップクラスの畑をはじめ

近隣のルッパーツベルクやダイデスハイムなどにも合わせて16haの葡萄畑を所有している。

 

2007年からは、ガイゼンハイムを卒業後世界各地で10年間修業したという息子のマルクス氏も運営に参加。

有機農法による葡萄栽培を行っており、主力品種はもちろんリースリングで全体の85%を占める。

最上位のリースリングは大きな木樽で発酵させ、長期間澱と接触させた状態でワインを熟成させ

赤ワインには専ら2400リットル入りの木樽や、必要に応じてバリック樽を用いるという。

VDPには加盟していないが、マルクス氏はVDPプファルツの若手の下部組織に所属していた事があるのだとか。

 

今夜は麻婆豆腐に合わせて、ここのリースリングのトップキュヴェの1つ、2015年産ウンゲホイヤーを開けてみた。

資料によるとこのウンゲホイヤーという特級畑は、雑色砂岩の風化物を主体に、重い粘土や石灰成分、

一部は石灰岩、僅かながら玄武岩などを含む土壌で、極めて保水性とミネラルの溶解性に富む、とされているが

インポーター情報によると、シュピンドラー醸造所が所有するのは石灰岩を特徴とする区画なのだという。

 

 

僅かに緑がかったレモンイエロー。

少しフローラルなニュアンスのある熟れた黄色い果実の香り。黄桃や花梨、マンゴー、少しバナナもあるか。

ジューシーで肉厚な果実味と、ギュッと凝縮された酸の見事なバランス。

肉厚なのでミネラル味の吟味は難しいが、舌の上にホロ苦いミネラル味とカテキンチックな渋味が残る。

重心やや低めのどっしりとした飲み応え。口当たりはそれ程でもないが、さすがに度数14%だけあって結構回る。

 

翌日。果実味と酸の一体感が増す反面

ミネラル味は苦汁っぽく主張を強めて、舌の上にいつまでも苦み走った後味が持続する。

度数の割にそれ程飲み口が重くならないのは当該区画の土壌を反映しての事か。

抜栓3日目、5日目と、フローラルなフレーヴァーが印象的で、凝縮感も満点。

さすがに良い畑だけあって地力が違うなぁ。87/100

 

2015 Forster Ungeheuer Riesling trocken - Grosse Lage -

Weingut Heinrich Spindler (Forst/Pfalz)

A P Nr 5 112 089 018 16,Alc 14%vol,輸入・販売元「ヴァインベルク」,4600円

2017年03月02日

早くも飲み頃感

テーマ:★ Seeger

今夜は頂き物の鴨のスモークがメインなので、ちょっとしっかりめの赤を。

北バーデンはゼーガー醸造所

2012年産ハイデルベルガー・ヘレンベルク・(ブラウアー)シュペートブルグンダー・トロッケン「S」。

 

 

外観は若干透明感に欠ける、少し黒みがかったルビー。

香りはコーヒーやなめし革、ブラックチェリー、香木などを想起させるもの。

どっしりと充実した果実味は旨味充分。酸は果実味の後ろに控えているがそこそこボリュームはある。

程好い量感のタンニンはこれまた程好くこなれて良い感じ。バリック風味も突出する事なく、あくまでも自然。

 

肉厚なせいで明瞭なミネラル感は見えず、漠然と濃いものの、それほど引っ掛かる事なくスムースな飲み口。

決して垢抜けない、素朴な造りだけどなかなか美味い。

ただ不思議な事に、時間が経つにつれて何だか薄くなっていくような気が...。

それは果実味がゆっくりと後退して行くのと歩調を合わせるかの如く。

 

エア抜きしてちょっと放置した5日後。酸とタンニンが前に出て果実味はちょっと大人しくなっているが

初日に懸念された薄さはなく、残糖もキッチリ絞られていて悪くない。

まぁ今でも充分愉しめるが、今を含めてここ2~3年の間ぐらいが飲み頃なのかなぁ。87/100

(過去のヴィンテージ→2011年産

 

2012 Heidelberger Herrenberg Blauer Spaetburgunder Qualitaetswein trocken - S -

Weingut Seeger (Leimen/Baden)

A P Nr 620/28/14,Alc 13.5%vol,22.00€

2017年02月28日

例年よりマッタリ

テーマ:★ Horst Sauer

早いもので2月も今日でおしまい。

悲喜交々、いや、良い事なんて殆ど無かったなぁ...出るはタメ息ばかり也。

「齢五十にして天命を知る」。まぁ半ば諦観の境地で泰然自若を装うが如くの日々である。

 

そんな暮らしに於ける一抹の清涼剤が晩酌の友。

リースリングばかり開けてないで今夜はジルヴァーナーでもいってみよう。

ホルスト・ザウアー醸造所の2015年産エッシェルンドルファー・ルンプ・ジルヴァーナー「S」トロッケン。

 

 

スクリューキャップ。少し緑がかった明るいレモンイエロー。グラス壁と液面に泡の様な気泡。

香りは洋梨をメインに青いバナナや青リンゴなど、充分に開いた果実香の隙間から

少々スモーキーさが感じられ、どことなくフローラルなニュアンスもあり。

 

ジューシーで肉厚な果実味と比較的大人しめの酸、マッタリとした後味の中に見え隠れするホロ苦いミネラル感。

例年よりも果実味主体の味筋で、これぞクラシックなフランケン・ジルヴァーナーのスタイルなのだろう。

一方、ホルスト・ザウアーのスタイルはもう少し洗練されてスマートな感じのハズ(と、勝手に思っている)。

昨年11月にキョーちゃんと飲んだ時の硬さとか弱さのようなものはあまり感じられず。

 

翌日。酸は相変わらずと言うか更に大人しく、果実味が前面に出てかなりマッタリ。

こうなるとミネラル感もよく判んなくて、ザウアーにしては珍しく凡庸。2015の気候はザウアーに味方しなかったか。

3日後。酸がより後退したせいでマッタリし過ぎの感あり。うーん...。85/100

(過去のヴィンテージ→2014年産2013年産2012年産2011年産2010年産2009年産

 

2015 Escherndorfer Lump Silvaner S. trocken

Weingut Horst Sauer (Escherndorf/Franken)

A P Nr 4397-027-16,Alc 13%vol,12.00€

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