フレッシュな日常用から重厚な辛口、そして貴腐ワインやアイスワインなど高貴な甘口にまで至る多彩な味わい。

しかも驚くほど長い年月をかけて熟成という名の美しい変貌を遂げていく(そうじゃないのもあるけれど)。

だが何よりもその見事に研ぎ澄まされた酸と煌めくようなミネラル、そして葡萄本来の果実味との究極の調和。

加えて 生まれ育った地所のテロワールを克明に描出するという点に於いてもこの葡萄の右に出るモノはない。

飲めば飲むほどに リースリングこそ世界最高の葡萄である という思いは確信へと変わっていくのである。

この拙い記録をきっかけに、リースリングという類まれなる葡萄から造られるワインを少しでも知っていただければ幸いである。


2009年9月・醸造所訪問&旅行記

  モーゼル : アンスガー・クリュッセラート     特級畑 トリッテンハイマー・アポテーケ

         エルツ城&トリアー観光       モーゼル銘醸畑巡り

  ザール : シュロス・ザールシュタイン

  ルーヴァー : マキシミン・グリュンハウス(フォン・シューベルト)

  ナーエ : エムリッヒ・シェーンレーバー


2007年5月・醸造所訪問記

  プファルツ : ミュラー・カトワールA・クリストマンゲオルグ・モスバッハビュルクリン・ヴォルフ

  ルーヴァー : カールスミューレマキシミン・グリュンハウス(フォン・シューベルト)

  ザール : シュロス・ザールシュタイン


これまでの記録 → (旧)緑家のリースリング日記

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2017年06月18日

モスバッハーのゲリュンペル

テーマ:★ Georg Mosbacher

今夜もちょっと割高ショップ経由で入手したリースリングを。

ゲオルグ・モスバッハー醸造所の2015年産ヴァッヘンハイマー・ゲリュンペル・リースリング・トロッケン。

 

「ゲリュンペル」と言えばビュルクリン・ヴォルフのイメージが強いんだけど

調べてみるとこのモスバッハーや、飲んだ事の無い生産者だがカール・シェーファー、フォルストの協同組合、

それからJ.L.ヴォルフやヨゼフ・ビファーといった最近経営が変わったのかすっかり様変わりした元有名どころが

この畑に区画を所有している事になっている。

 

 

微かに緑色がかったレモンイエロー。アプリコットやパイナップルを思わせるしっかり熟した黄色い果実の香り。

口当たりは非常にジューシーで、果実の旨味たっぷりなせいか半辛口寄りの残糖感。

酸は比較的マイルドだが、舌には平均以上に刺激的。

いや、苦汁系のミネラル味が舌をチクチク刺激しているのだろうか。ホロ苦い余韻が長め。

 

とにかく果実味豊かで中がゴチャゴチャしているのか全貌がなかなか見えない感じ...って、あっそうか。

ゲリュンペル(Geruempel)はガラクタとか古道具とかいう意味だから、そういうイメージの味ってこと?

アルコール度数が14というだけあって、飲んでると確かにガツンと来る。残糖7.8g/l、酸量9.1g/l。

 

因みに畑名ゲリュンペルの由来は、16世紀の頃の畑の所有者の名前「Gerympel」から来ているのだそうな。

土壌はカルクメルゲル(石灰を多く含む泥灰土)や黄土の混ざった砂質ローム。面積13ha。

翌日も相変わらずジューシーで美味い。果実味の端っこから苦み走ったミネラル味が覗いている構図だが

1日経って味の要素が整理整頓されたのか、全体の纏まりがなかなか秀逸。86/100

 

2015 Wachenheimer Geruempel Riesling Qualitaetswein trocken

Weingut Georg Mosbacher (Forst/Pfalz)

A P Nr 5 112 066 0028 16,Alc 14%vol,19.90€

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2017年06月17日

ニーダーベルク・ヘルデンGG

テーマ:★ Schloss Lieser

土曜ならたいてい仕事が終わってもすぐに立ち直れないぐらい消耗していて、椅子でグッタリしているものだが

珍しい事もあるもので今日は至って元気で、勢いそのままにパパパッと雑用を片付けて帰宅。

いや~、心地良い疲労感と達成感。こんな日にこそ日頃開けられないグローセス・ゲヴェクス(GG)を。

シュロス・リーザー醸造所の2015年産リーザー・ニーダーベルク・ヘルデン・リースリング・トロッケンGG。

 

 

外観は緑色がかった明るいレモンイエロー。

鉱物のニュアンスを湛えた黄色い果実の香りは、スワーリングすると一気に硫黄っぽくなる。

口当たりから密度の濃い酸と充実した果実味のせめぎ合い、拮抗したバランス。

そのベースにはドッシリとしたミネラル味の存在感。そしてホロ苦い余韻。実に完成度が高くて美味しい。

 

強いて粗捜しするとすれば、ちょっと纏まり過ぎで厳しいところに欠けるのが玉に瑕って感じかなぁ。

次第にグラスの中はシーファー香で満たされる。尤も鉱物風味が強い割には味わいの重心は中庸。

3日後は柑橘感がアップ。4日後は香味が何となくクリーミーだが、いずれも抜栓当日ほどのインパクトは無し。

89/100    (過去のヴィンテージ→2014年産2013年産2012年産2011年産2010年産

 

GGは収穫翌年の9月第1週末以降にリリースされるのだが

トーマス・ハーク氏のこの2015年産ヘルデンGGは、油断しているうちにいつものショップから無くなってしまった。

慌てていろんなところを探してみたものの、どこもみんな売り切れ。

唯一在庫していたのがむべなるかな、一番割高なショップ。背に腹は代えられず、結局随分高くついてしまった。

次のヴィンテージはちゃんと早めに押さえておかないと...って、性懲りもなくまたGGを買い込むのか自分?

 

2015 Lieser Niederberg Helden Riesling trocken Grosses Gewaechs

Weingut Schloss Lieser (Lieser/Mosel)

A P Nr 2 589 314 20 16,Alc 12.5%vol,33.70€

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2017年06月15日

辛口にしておくには惜しい奴

テーマ:★ Emrich-Schönleber

今夜はエムリッヒ・シェーンレーバー醸造所の2015年産リースリング・トロッケン「フリュータウ」を。

ナーエ地方を代表する特級畑フリューリングスプレッツヒェンは、赤色シーファーや砂利を含んだ
ロートリーゲンデス累層由来の赤いローム(砂を含む粘土)から成る、南西~南東向き斜面の畑である。

(実際の土壌の写真→ココ

 

従来「モンツィンガー・フリューリングスプレッツヒェン・リースリング・トロッケン」としてリリースされて来た

フリューリングスプレッツヒェン畑のセカンドワインを、2015ヴィンテージから「フリュータウ」と称するようになった。

実はもう一方の特級畑ハーレンベルクのセカンドワインは、既に2014年産から「ハルガンス」と改称されている。

まぁGGとセカンドワインが同じ名前というのは、我々愛好家以外にとっては少々ややこしかったのかもしれない。

 

 

少し緑色がかったレモンイエロー。熟したアプリコット系の果実と土の香り。

スワーリングすると仄かなペトロール感のある鉱物が香る。

まずはジューシーで旨味充分な果実味。酸は果実味に押されてやや影が薄いが、ボリュームに不足は無い。

ミネラル味は柑橘の薄皮系で、比較的サラッとしていて重心真ん中やや高め。残糖5.8g/l、酸量8.5g/l。

 

翌日。そのまま飲んでも充分に愉しめる肉厚な果実味。う~ん、辛口にしておくには惜しいぐらい。

酸もミネラル味も果実味に包まれて一体感のある味わい。

3日後。酸が少し存在感を増してなおバランス良し。

ガッシリとした骨格で実入りもしっかりしていて、なおかつビシッと酸の刺激も心地良く。 86→87/100

 

(過去のヴィンテージ→2014年産2013年産2012年産2011年産2010年産2009年産2008年産2007年産

 

2015 Monzinger Riesling Qualitaetswein trocken - Fruehtau -

Weingut Emrich-Schoenleber (Monzingen/Nahe)

A P Nr 7 748 066 08 16,Alc 12%vol,18.07€

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2017年06月13日

変貌して行く銘醸

テーマ:★ Karthäuserhof

ワイン評価の真偽はともかくとして、その価格や品揃え、醸造所に関する基本的な情報や連絡先など

Gault & Millau Weinguide Deutschland」誌(通称:ゴーミヨー)は

情報量が決して潤沢とは言えないドイツワイン業界に於いて、消費者にとっては非常に有り難い存在である。

そんなゴーミヨーでここ最近どんどん房を減らして散々な評価なのがルーヴァーのカルトホイザーホーフである。

 

長年ケラーマイスターを勤め上げたルードヴィヒ・ブライリングさんが2010年に引退し

クリスチャン・フォークト氏が後を引き継いだが、ゴーミヨーの情報を辿って行くとケラーマイスターの座はその後

2013年産からトビアス・ブッシュ氏へ、2015年産からはザッシャ・ダンホイザー氏へと移り変わっている。

オーナー自身も2012年よりクリストフ・ティレルさんから従兄弟のアルベルト・ベーラー氏へと代替わりしており

何度か足を運んだ者にとっては、ごく短期間のうちに全く別の醸造所になってしまったようで複雑な想いがある。

 

そんなカルトホイザーホーフ醸造所の2015年産リースリング・シュペートレーゼ・トロッケン「アルテ・レーベン」。

 

 

外観は少し黄金色がかった薄いイエロー。グラス壁に付く気泡は疎ら。

熟したリンゴやアプリコット、黄桃などの甘い果実香にフローラルなニュアンス。これは意外な要素。

実入りのしっかりしたジューシーな果実味と、凝縮された酸のバランスがなかなか見事。

酸はそれ程伸びないが、素人ながらに酸の質の良さを感じさせる。

ミネラル味は果実味と一体感があり、ルーヴァーらしい土のフレーヴァーもしっかりあるがあまり野暮ったくない。

 

それにしても華やかな残香である。

やっぱり先代のティレルさんや黄金期とも言えるブライリングさんが造っていた時代とはかなり雰囲気が違うなぁ。

ここのは結構色々飲んだものだが、良い悪いは別としてこんな花の香りは一度たりとも経験した記憶が無いもの。

翌日。フローラルな香味は薄れ、果実味が肉付きを増してマッタリとした半辛口的な味わいに。86/100

 

(過去のヴィンテージ→2014年産2013年産2011年産2009年産2008年産

               2007年産2005年産2004年産2003年産2002年産2001年産

 

 

ゴーミヨーのポイントなんて全然信用出来ないのは百も承知だが、それにしても酷評されてるなぁ...。
まぁ2014年産あたりから造りが変わりつつあるなという印象は確かにあったが、個人的には決して嫌いじゃない。

特に2015年産は今までとは雰囲気がガラッと変わっていて、2月に開けた裾モノのトロッケンもそうだった。

 

これまでの「よりクリーン」なワイン造りではなく、「よりアロマティック」なワイン造りへと

醸造所が舵を切っているのが素人目にも分かる。話を聞いた訳ではないが、飲んでいてそう感じるからである。

新任ケラーマイスターは「マイシェスタンドツァイト」がお好きなのか、それとも「シュール・リー」がお得意なのか。
これが名門醸造所が変貌を遂げて行く過程にあるだけなのか、はたまた単なる迷走なのかは神のみぞ知る。

 

2015 Riesling Spaetlese trocken - Alte Reben -

Weingut Karthaeuserhof (Trier-Eitelsbach/Ruwer)

A P Nr 3 561 303 007 16,Alc 12%vol,16.00€

2017年06月11日

病み上がりに昼プリュム

テーマ:★ Joh. Jos. Prüm

毎年この時期になると胃の調子が悪くなるのだが、旅先で無理して腹一杯飲み食いしたせいで悪化してしまった。

1週間ほどワインを止めて食べる量も抑え、お粥生活を送っていたらようやく回復して来たので昨晩から復帰。

で、家人が出払って誰もいない日曜のお昼。復帰早々でナンだが、甘いリースリングで昼酒でもやってみるか。

急に若いプリュムが飲みたくなり開けたのは、2014年産ヴェーレナー・ゾンネンウーア・リースリング・カビネット。

 

 

明るいライムグリーン。注いだグラス壁には小粒の気泡がビッシリと付着。

蜂蜜がかったリンゴ系の果実香だが閉じ気味で

スワーリングすると少しペトロールがかった鉱物的な香りへと変化する。

 

程好い酸と控え目な甘味がカビネットに相応しく軽やかなバランスで、スッキリ爽やかな飲み口とキレの良さ。

極軽めながらこれに少しアクセントを添えるミネラル感。舌の上にほんのりと酸の余韻が残る。

少し冷えるとより土臭いシーファー風味が前に出る。素直に美味いと思うが、やっぱりちょっとシンプルかなぁ。

昔はこういう軽い甘口がこよなく好きだったんだけれどね(いや、今でも結構好きだけど)。


翌日。白いお花の上品なフレーヴァーが出て来て心地良い清涼感。

バランス的には甘味が一歩前に出た感じで、疲れた身体には極上の癒し。

ピリッと舌にくる微炭酸とシーファー・ミネラル味の刺激。

プリュムのリースリングには決して珍しくないパターンで、抜栓日よりも2日目の方が断然美味しい。85→87/100

(過去のヴィンテージ→2009年産2007年産

 

2014 Wehlener Sonnenuhr Riesling Kabinett

Weingut Joh. Jos. Pruem (Wehlen/Mosel)

A P Nr 2 576 511 19 15,Alc 8%vol,18.50€

2017年06月03日

おっさん4人で淡路島へ

テーマ:食べに行く&飲みに行く

ついこないだ3月に行ったばかりなのだが、今度は仕事仲間のオッサン4人連れで淡路島へ。

仕事を終えるや否や慌しく自宅に取って返し、荷物を纏めてから相棒F氏の運転で一路目的地まで疾走。

 

たった今渡って来たばかりの明石海峡大橋を望む 

 

出発してから約2時間半で無事「南海荘」に到着。ひとっ風呂浴びて身支度を整えてから、さぁ宴会である。

 

NV Riesling Sekt Brut (Sekthaus Raumland,Floersheim-Dalsheim/Rheinhessen) 

L Nr 61322,Alc 12%vol,Degorgiert Maerz. 2016 

 

まずはゼクトハウス・ラウムラントのリースリング・ブリュットで乾杯。

さすがにあまり冷えていなかったせいもあって、ちょっとベタッとした甘さをくどく感じたのが残念。

 

クロウニ、自家製カラスミ、人参の冷製パスタ、春菊の花 

 

アブラメとイシダイとハリイカのカルパッチョ、色々なズッキーニ、水菜、ラディッシュ(花も) 

 

このカルパッチョを食べるためにここまで来たと言っても過言ではない、一皿。

相変わらず緑のソースが映えます。今日はいろんな野菜の花がテーマ?もちろん全部食べられる。

 

ここでフランケンのジルヴァーナーを投入。

 

2015 Retzstadter Langenberg Silvaner Qualitaetswein trocken (Weingut Rudolf May,Retzstadt/Franken) 

A P Nr 2152-012-16,Alc 13%vol 

 

ルドルフ・マイ醸造所のレッツシュタッター・ランゲンベルク。

やっぱり魚にはジルヴァーナーだねぇ、ってな感じで何が来ても合わせ易い。特に「生系」との相性は万能。

貝殻石灰土壌のミネラル感でビシッと引き締まった硬質な味わい。

 

トツカアジの炙り、トマトとフェンネル(花も) 
 

鯵好きにとってはこれが今日イチ。トマトの爽やかなソースが絶妙で、ジルヴァーナーと見事なマリアージュ。

 

ここからパスタが2皿続く。

 

鱧と新じゃが、新ごぼう、セロリのフェデリーニ 
 

足赤エビとズッキーニのトマトクリーム、イカスミを練りこんだ麺、コリアンダーの花 
 

予定ではこのパスタ2皿にコイパーなジルヴァーナーを合わせるつもりだったが、意外に皆飲みが進んでいない。

実は不届きにも今日の連れ3人、風呂上がりにビールを飲んでいたのでそのせいではなかろうか。゛(`ヘ´#)

 

お次は大皿の1品。

 

活アッコ(キジハタ)のロースト、カルドのリゾット、うすいエンドウ豆のソース、ナスタチウムの葉、ヤングコーン 
 

この見事なアコウ丸まま1匹ローストは4人ぶん。

これをみんなで取り分けて食べるのだが、見た目以上にボリューム満点。

特に魚の下に敷いてあるリゾットが効いて、もうほぼ満腹。(+_+)

 

だが容赦なくメインの肉が来る...。

 

淡路牛ロースの炭火焼、赤分葱、赤大根、子安三寸人参、セルバチカ 

 

さ~て、そろそろ赤を開けようか...と、ふと横を見ると

いつの間にか既に2名が撃沈しており、鼾をかいて寝ているじゃありませんか。( ̄□ ̄;)

だ・か・ら、ビールなんて飲むもんじゃないんだよなぁ~。

仕方がないので残る2人で、肉に合わせてシュティヒ醸造所のシュペートブルグンダーを。

 

2014 Buergstadter Centgrafenberg Spaetburgunder Qualitaetswein trocken 

(Weingut Stich,Buergstadt/Franken),A P Nr 1104-010-16,Alc 12%vol 

 

もう腹一杯で味なんてろくすっぽ分からなかったが、これぐらい軽い赤の方が満腹の身には優しかった。

この後、味噌汁と御飯、そしてデザート(ビスキュイショコラ、甘夏のジェラートと凍らせた甘夏)を何とか完食。

腹パンパンになって、這う這うの体で部屋まで戻って布団に潜り込んだのであった。

 

酒量も落ちたが食べられる量も減ったな~と、何だか妙に自分の胃袋に自信が無くなった旅先での宴。

それはともかく皆さん、風呂上がりの1杯ぐらい我慢しようよ~、せっかくワインいろいろ持って来たのにさ...。

あっ、そうか。風呂上がりにゼクト開けりゃ良かったんだ。今度からそうします。

2017年06月01日

ちょっと肩透かし

テーマ:★ Maximin Grünhaus

もうトシだな...ちょっと忙しくなると疲れが溜まって抜けないし、時間があるとすぐにウトウト居眠りしてしまう。

今日も今日とてひと仕事終えたあと椅子でウトウト、目が覚めてみたら何だかちょっと熱っぽい。

測ってみると37.0℃、あ、ヤバいなコレ。週末には飲み旅行があるのに...。

こんな時は一番好きな銘柄で癒されつつ、アルコール殺菌といくか。そう言えば今日は愚息の誕生日だっけ。

 

2015年産マキシミン・グリュンホイザー・アプツベルク・リースリング・トロッケンのグローセス・ゲヴェクス。

本当は買ってすぐに開けたかったんだけど、なかなか落ち着いてコイツと向き合うタイミングが無かったんだよな。

そんなこんなでグズグズしているうちにもう6月になっちまった。

良い物を買っても後生大事に抱えているうちに旬を過ぎてしまってガッカリ、そんなパターンになりそうな予感大。

 

 

外観は僅かに緑色がかったレモンイエロー。

黄桃やアプリコットを思わせる甘い果実香に、微かに蜂蜜のヒント。香りはちょっと大人しくて閉じ気味。

口当たりは柔らかな果実味と、予想外に穏やかな酸。少し残糖が多めなのか半辛口的な味わい。

ミネラル味は肉厚な果実味にうまい具合に覆われていて吟味し辛い。

 

グリュンハウスのリースリングにしては当たりの柔らかい、やっぱり他所行きの味わい。ちょっと物足りんなぁ。

2杯目3杯目に入ると香りに若干ナッティーさが感じられる。味わいにも若干の土臭さが加わり、重心も低くなるが

やけにマッタリとしてて熟した生の葡萄を食べてるような感じがして、食事酒にはあまり向かない気が...。

これじゃシューペリオールとどこが違うんだろ?GGだけを比べれば年末に開けたヘレンベルクの方が好みかな。


翌日もマッタリとした肉付きの良い果実味が前に出て、単独で飲むには面白いが食ベながら飲むにはちと重い。

美味いけど「GGとしてのオーラ」に欠けるんだよなぁ...なんて考えていたら

これを飲んでからなのかたまたまなのかは分からないが、とにかく歯が痛いのに気付く。久しぶりの感覚。

データが無いので分からないのだが、ひょっとして味覚で感じる以上に酸が強いのだろうか?88/100

 

(追記)抜栓10日目。果実味が引っ込んだせいか、相対的に酸が主張を増して非常にミネラリッシュな味わい。

柑橘の薄皮系のミネラル味。夏蜜柑の味わい。さすがにGGだなという酒質の強さを今更ながらに感じる。

尤も好みの「適度に厳しい味わい」になるには果実味が落ちてからが勝負。このGG、定点観測すると面白そう。

 

2015 Maximin Gruenhaeuser Abtsberg Riesling trocken Grosses Gewaechs

Weingut Maximin Gruenhaus (Mertesdorf/Ruwer)

A P Nr 3 536 014 21 16,Alc 12%vol,25.90€

2017年05月29日

半半辛口ってところかな

テーマ:独 Mosel-Saar-Ruwer

今夜は軽めのモーゼルで。

モーゼル中流域の新進気鋭の醸造家、アンドレアス・アダム氏の2015年産ドーロナー・リースリング・トロッケン。

 

3月に初めてここのリースリングを飲んだ時は、半辛口だった故かイマイチその世評の高さを実感出来なかった。

そこでこの度ちょっと努力してアダムの辛口を仕入れてみた。

「近くのピースポートよりもザールのワインに似ている」なんて評もあるらしいが、果たしてそれを感じ取れるか?

 

 

スクリューキャップ。微かに緑色がかった明るいイエロー。グラスに注ぐとまず蜜蝋を思わせる香りに引き続いて

腐葉土、微かにアプリコット系の果実、そしてスワーリングするとイオウっぽい鉱物の香りが前面に出て来る。

口当たりは柔らかでジューシーな果実味が心地良い。残糖は辛口と半辛口の中間レベル、半半辛口ってところ。

酸は小ぢんまりと纏まっているが程好い存在感。

シーファー感のある土臭いミネラル味がやや目立つものの、全体に味わいのバランスは良くなかなか好印象。

 

翌日。相変わらず鉱物的な香り。酸が引っ込んだぶん初日よりも若干甘く、半辛口的。甘夏を思わせる味わい。

4日後は柑橘感が前面に出てミネラル味もどことなく金属的に感じられる。なるほどちょっとザールに似てるかな。

それにしてもシーファー土壌のリースリングに有りがちな「重心低め」になり過ぎず

心なしか抜けが良いように感じられるのは、ここら辺の土壌の特性なのだろうか。 86/100

 

 

やっぱり残糖が少なくなると、そのぶんテロワールも幾らか感じ取り易くなるものである。

個人的には「辛口」なんだからもっと甘味を絞っても良いとは思うんだけど、もっと糖を落とすとどうなるんだろ?

モーゼル・リースリングの場合、そこまでやると単に飲み難くなってしまうだけなのかな?

 

2015 Dhroner Riesling Qualitaetswein trocken

Weingut A. J. Adam (Neumagen-Dhron/Mosel)

A P Nr 2 594 581 03 16,Alc 11%vol,13.90€

2017年05月27日

美酸ふたたび

テーマ:独 Mosel-Saar-Ruwer

1月に開けたボトルが残念ながら少しブショネ気味で、せっかく良い感じなのに心ゆくまで愉しめなかった1本。

ザールはホーフグート・ファルケンシュタインの

2015年産クレットナッハー・アルテンベルク・リースリング・シュペートレーゼ・トロッケン。

すぐに再検証するつもりで買い直したのだけれど、何だかんだしているうちにもう5ヶ月も経ってしまった。

 

 

緑色がかった明るいレモンイエロー。

注いだ直後のグラス壁には比較的大粒な気泡が多めに付着するが、間もなく消える。

まずは木質で軽いペトロールが香り、スワーリングするとこのペトロール香が全面に出る。

ありゃ?前はこんなにペトロール出てなかったけどなぁ...まぁとりあえずコルクは大丈夫みたいなので一安心。

 

口当たりはシャープで伸びの良い攻撃的な酸が口の中で暴れ回るが

スマートな果実味とアッサリ淡白なミネラル感は、前回の印象とは若干違って清涼感と言うほどのものではない。

ただこのボリューム満点の強烈な酸は、酸フェチには堪らない。

多少ペトロールが有ろうが無かろうが、それを補って余りある美酸。

酸に隠れて目立たないけれど、残糖もそこそこある感じ。

 

翌々日。相変わらずの美酸と言うか強酸で、今日はペトロールよりも酸主体のザールらしいエレガントさが秀逸。 

それにしても全般を通して、前回気に入った清涼感を探し当てる事が出来なかったのが返す返すも残念。

こないだの印象ではもっと爽やかな筈だったのだが、ボトル差なのか単なる経時変化なのか。

やっぱりワインって一期一会だなぁ。86/100

 

2015 Krettnacher Altenberg Riesling Spaetlese trocken

Hofgut Falkenstein (Konz/Saar)

A P Nr 3 525 672 9 16,Alc 11.5%vol,輸入・販売元「ヴァインベルク」,3200円

2017年05月24日

アウスレーゼの格落ち

テーマ:独 Mosel-Saar-Ruwer

ザールのショーデン村にあるヴァインホーフ・ヘレンベルク醸造所を友人達と訪ねたのは

2005年3月の事だから、もう12年以上も前の話になる。買って帰ったボトルはもちろんすぐに飲み干してしまった。

それから随分経って、たまたま別の友人にここの2010年産を飲ませて貰ったのが5年ほど前の事

 

小規模生産者でしかも顧客の間で捌かれてしまうのでなかなか市場に出回って来ず

直接現地へ買い付けにでも出掛けない限りなかなか口にする事の出来ない、入手困難な造り手である。

そんな訳で不本意ながら最近すっかり縁遠くなってしまっていたマンフレッド・ロッホ氏のリースリング。

ひょんな事から念願叶って2015年産がまとめて手に入ったので、まずはベーシックな「ロッホ・リースリング」から。

 

 

ちょっと変わったスクリューキャップにまず度肝を抜かれる。

木目調をあしらった黒いプラスチック製で質の高いスクリューキャップである。衝撃にも強そうで、これは良いなぁ。

外観は軽く緑色がかった明るいレモンイエロー。腐葉土を思わせる土の香りに若干フローラルなニュアンス。

スワーリングするとようやくアプリコットや黄桃系のふっくらとした果実の香りが顔を覗かせる。

 

口当たりは非常にジューシー。ウマ~!思わずそう口に出してしまったが、それが率直な感想。

仄かに残糖を感じさせる肉厚な果実味とコンパクトに凝縮された酸、そしてホロ苦い夏蜜柑の薄皮系ミネラル味。

各要素にかなり一体感があって完成度高し。重心は真ん中やや低め。

蜂蜜を感じさせる瞬間がある。エティケットに表記は無いが、辛口と半辛口の中間的な味わい。

 

 

翌日は酸が後退してややインパクトが弱まる。そのぶん残糖感も増して、なるほど半辛口的な味筋に。

4日後。更に残糖感とフローラルなニュアンスが増して、相変わらず重心は低めながら

骨太な苦味がベースに存在していて力強い味わい。やっぱり液質が破格なんだろうな。88/100

 

それにしても、生産者の名を冠したこの「ロッホ・リースリング」。

醸造所のラインナップの中では最もベーシックなキュヴェでありながら

醸造所HPには「ウチではこれはアウスレーゼの格落ちである」という説明が...( ̄□ ̄;)

裾モノがアウスレーゼ級なんて、このロッホさんという造り手はいったい何を考えてるんだろうか?次も楽しみ。
 

2015 Loch Riesling Qualitaetswein

Weinhof Herrenberg (Schoden/Saar)

A P Nr 3 553 0500 002 16,Alc 12.5%vol,12.90€

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