アプツベルクとヘレンベルク 2020
日本酒を飲む機会が続いたり休肝日が有ったりと、何だかんだでリースリングを開けるのは久しぶり。
マキシミン・グリュンハウスの2020年産リースリング・トロッケン・グローセス・ゲヴェクス(GG)。
3つの畑のうちブルーダーベルクは既に去年開けているので
残りの2本をこれまた久しぶりにブラインドで飲んでみたが...やっぱりハズして大いに凹む。
もうかれこれ20年以上こんな事をやっているが、素質が無いのだろう、未だにこの有様である。(-_-;)
僅かに緑色がかったレモンイエロー。グラス下半を中心に非常に細かい気泡が斑状に付着。
トップは鉱物や酵母の香りで、スワーリングしてやると
田舎臭い木や土の香りの間から熟したリンゴ系の果実香が顔を覗かせる。
口当たりから結構ミネラリッシュなのは去年開けたブルーダーベルクと同じで
果実味はどちらかと言えば細身で、一貫して伸びの良い酸がアフターにまで持続して
仄甘い果実の余韻が舌の上に残る。
ミネラル感はどちらかと言えば平板で、ヘレンベルクの方だろうと間違ってしまったが
1つ言える事はシーファー風味は相対的にこっちの方が強く、時間とともにますます全開。
抜栓2日目。酸がシャープで、ミネラル味と酸との引き締まったバランス。相対的に引き締まった印象。
酸の中に白桃のニュアンスが有るような無いような。2日目はこのアプツベルクの方が好印象。
抜栓3日目は果実味が肉付きを増すが、これに負けじとゴツゴツとしたミネラル味も存在感を増す。88/100
(過去のヴィンテージ→2019年産、2018年産、2017年産、2016年産、2015年産)
2020 Maximin Gruenhaus Abtsberg Riesling trocken Grosses Gewaechs
Weingut Maximin Gruenhaus (Mertesdorf/Ruwer)
A P Nr 3 536 014 26 21,Alc 12%vol,33.00€
こっちの方が色が濃くて、僅かに緑色がかったゴールドイエロー。
香りはニュートラルと言うか閉じていて、スワーリングして初めて酵母っぽく土臭い香りがする程度。
口当たりは相対的にジューシーな果実味で、そのせいかミネラル味が前に出る事もなく
酸もそれほど主張しないが、奥行きが感じられて全貌がハッキリしない印象。閉じているのか?
重心がドッシリと低く、相対的に肉厚でジューシー。並べて飲むとアプツベルクのような気がしたんだけど...
でもこっちがヘレンベルク。初日はこのヘレンベルクの方が僅かに印象が良い。
抜栓2日目。やはり相対的に果実味が乗っていて、ふくよかで後味に極僅かな残糖感。
ミネラル味の凝縮度に然程の差は無いが、酸とミネラル味の融合がやや疎で、相対的に緩く発散する印象。88/100
(過去のヴィンテージ→2019年産、2018年産、2017年産、2016年産、2015年産)
2020 Maximin Gruenhaus Herrenberg Riesling trocken Grosses Gewaechs
Weingut Maximin Gruenhaus (Mertesdorf/Ruwer)
A P Nr 3 536 014 25 21,Alc 12%vol,33.00€