※北海道はでっかいどう⑧
※北海道はでっかいどう⑨
※北海道はでっかいどう13
※登場人物
・井口達也(バカ・北海道へ向けて配達中)
・大関(友人・トラック運ちゃん)
・咲(サービスエリアで出会った徘徊女)
・信永(友人・何でも屋)
・黒田(依頼物の受取人at北海道)
・依頼主(信永にブツの運びを依頼)
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ーーーーー15本編ここからーーーーー
「チッ…」
咲が俺たちをふりほどいて相手の男達に歩み寄った時、大関は俺に聞こえるくらい大きな舌打ちをした。
咲が不良達についていけば当然ただでは帰って来られないのは明らか。
見ず知らずの不良達の車をいきなり蹴りまくる姿を見たら、こいつと一緒にいると災難が舞い込むと判断した。
何を考えているのかわからない。
トラブルを楽しんでいるようにも見える。
咲自身も不良達の誘いに乗っているし、俺はもうしょうがないと思ってしまっていたが、大関は違った。
めんどくさそうに舌打ちをした後、大関は歩みを進める咲の腕を掴み、「行くぞバカ」と言って引き止めた。
すると当然不良達はおもしろくない。
咲が自分の体を差し出すことで事件は一件落着のはずだった。
「コラおっさん」
今まで大関に対して柔軟になっていた不良達がいきり立った。
それはそうだ。
目の前のご馳走をいきなりテーブルから下げられたら怒る。
大関は大きくため息をついて、不良達に「ちょっと裏回れ」と言った。
そして咲の手を引いて自分のトラックの裏手に回った。
トラックの裏手は車体のおかげでドライブインや周りから死角になっている。
不良達もピンときたようで、何も言わずについてきた。
大関は、腕力でこの場を解決しようと決めたようだ。
トラックの裏手に回るやいなや、大関は咲を俺に押し渡し、不良達に向かって殴りかかった。
男数人相手に一人ではさすがに厳しい。
と、思ったが、最初に打ち抜いた拳で相手一人をねじ伏せた。
不良達は冷静で大声を出さない。
警察沙汰にはしたくないからだろう。
静かな喧嘩が始まった。
~つづく~
井口達也
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