※北海道はでっかいどう⑧
※北海道はでっかいどう⑨
※登場人物
・井口達也(バカ・北海道へ向けて配達中)
・大関(友人・トラック運ちゃん)
・咲(サービスエリアで出会った徘徊女)
・信永(友人・何でも屋)
・黒田(依頼物の受取人at北海道)
・依頼主(信永にブツの運びを依頼)
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---本編ここから---
「コラオッサン。さっきから何見てんだよ」
津軽弁のイントネーションで凄まれた。
俺と大関は目を見合わせた。
大関の目は笑っていた。
この年になって絡まれるなんてことは無くなっているし、弟のような年頃の若者達が可愛く見えるのだろう。
「あー、ごめんなぁ」大関は地元ヤンキーお兄さん達に素直に謝った。
お、大人になってやがる…。そう思った。
現役の頃の大関は誰も近づけない位にギラギラした男だった。
言葉よりも先に威圧感を体から発している男だった。
今は大人しいトラック運転手。
余裕がある言い方だった。
相手は四人。
外に止まっている改造車も四台。
相手も単車を卒業して少しは大人になっているはずだが、どうもそんな空気ではない。
皆さん、俺と大関を鋭く睨みつけている。
「お前らこの辺じゃないな」
相手の中の一人が言った。
大関の言葉が標準語だったことに気がついたのだろう。
「東京だよー」大関は軽い口調で答えた。
「トラック転がしててさ、配達でこっちまで来たんだわ」大関は無駄に揉める必要はないようだ。
大関はそう言って自分のトラックを指差した。
大関が指差した先に目をやった若者達の態度はガラリと変わった。
口々に「おぉ~」と驚いているようだ。
それはそうだ。
デコトラ業界でもトップクラスと言っていいほどに装飾を施した大関のデコトラに若者達は釘付けになった。
俺は揉めてもよかったが、どうやら一件落着になりそうだ。
しかし、余計な一言が飛び出した。
「やっちまってよぉ、こんなガキたち」
静かだった咲だった。
~つづく~
井口達也
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