※登場人物
・井口達也(バカ・北海道へ向けて配達中)
・大関(友人・トラック運ちゃん)
・咲(サービスエリアで出会った徘徊女)
・信永(友人・何でも屋)
・黒田(依頼物の受取人at北海道)
・依頼主(信永にブツの運びを依頼)
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---本編ここから---
俺の口から「黒田」という名前を聞いた大関は眉間にしわを寄せたまま少し考えていた。
黒田といえば今回俺が運んでいるブツの受取人。
札幌にいる男だ。
大関と接点があるとは考えにくい。
有名な男なのだろうか。
「なぁんか聞いたことある名前だわ」大関が言った。
「お前が知ってる訳ねーだろ」
「んん…。そうだな。さぁて、この女も寝ちまったしよ、お前も寝ろよ達也。気が散って運転の邪魔なんだよ」
「お前ただハンドル握ってるだけじゃねーかよ」
大関はアクセルに木の棒をつっかえ棒のようにあてがい、自分は運転席にあぐらをかき、ハンドルに手を添えているだけだった。
そうする事でわざわざ足でアクセルを踏む必要はなくなる。
慣れたものでスピードは常に一定だ。
アクセルと座席の間にジャストフィットする長さの木を用意し、その木のあてがう角度により、速度を微妙に調整していた。
長距離運転手の奥の手だろう。
当然、危険極まりない。法律にも差し障る。
「なぁ達也、お前今の仕事いつまで続けるんだ?」
大関は俺に寝ろと言うわりには小難しい話をしてきた。
「あ?さぁな。説教ならお断りだからな」
以前から大関は俺にまともな定職につけと口うるさい。
俺は俺で今のマイペースな仕事が性に合っている。
俺は面倒な話はごめんだと思い、寝たふりをかました。
すると、本当に寝てしまい、ドアをこんこんと叩く音で目が覚めた。
助手席のドアが開いて、大関がタバコを吸いながら立っていた。
あたりは夜明け。
薄暗いながらも、早朝独特の白んだ空が見えた。
どこかの海沿いの駐車場のようだ。
隣を見ると咲は居なかった。
寝ぼけた頭では状況が理解出来なかった。
「秋田ついたぞ」
どうやら大関の配達先の秋田に到着してしまったようだ。
「これから荷物下ろすからよ。俺が送れるのはここまでだ」
「あれ?咲は?」
井口達也
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