殺人の門/東野圭吾
殺人の門 (角川文庫)
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「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。
[「BOOK」データベースより]
これは凄い。読んでると物凄く嫌な気分になるのに読む手を止めることが出来なかった。読後感は『白夜行』に似てるかも。暫く放心状態になってしまったなー。
田島と倉持の関係って一体何なの。何なの彼らの人生は。忘れた頃にひょっこり現れては田島の人生を狂わせていく倉持って、なんか悪魔みたいな奴だけど彼の歪んだ友情(?)って少し判る気がする自分がいる。しかし、彼らの関係がこんな形で終わりを迎えるのも皮肉なものだ。殺人の門はくぐれたのかな。
あぁーーなんかもう1回読みたい!!
★★★★★
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【過去に読んだ東野圭吾作品】
・秘密 (記事なし)
・魔球
・宿命
・トキオ