怪笑小説/東野圭吾
怪笑小説 (集英社文庫)
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●鬱積電車
●おっかけバアさん
●一徹おやじ
●逆転同窓会
●超たぬき理論
●無人島大相撲中継
●しかばね台分譲住宅
●あるジーサンに線香を
●動物家族 [以上9作収録]
年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おつかけバアさん」、“タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」…etc.ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間たち!多彩な味つけの傑作短篇集。 [「BOOK」データベースより]
ちょ!!!!なんだこれ!!!!(笑)東野圭吾はこんな爆笑小説も書いちゃうの?!と物凄く驚いた。
これまでの東野作品とか全く違った色の作品だ。
解説を読むと東野氏はこの作品が出た頃、1993年頃を境に殻を破ったように新しい分野へ踏み出して行ったようだ。こんなお笑いの面を出してくるなんて驚いた人も多かった模様。なるほどねー。私は東野作品は現在出版された順に読んでいっている。「随分面倒くさい読み方してるね」なんて言われることもあるけど、こういう発見(?)もあるからやっぱり古い順に読むのも面白くてやめられない。
因みに一番面白かったのは『超たぬき理論』。UFOはたぬきだった!という説も聞いてみればちゃーんと説得力があるし、よくこんなこと考えたなーと感心してしまう。そこへ来て最後のあのオチ!!もうこれパーフェクトでしょう(笑)
あと『アルジャーノンに花束を』をもじった『あるジーサンに線香を』。これは笑いもあるけど、最後は本家と同じくなんとも言えない涙がこぼれてくるような作品ですごく好き。
★★★★★
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【過去に読んだ東野圭吾作品】
・秘密 (記事なし)
・魔球
・宿命