おはようございます
なんだか疲れて元気が出ない…なんていうとき、十分睡眠をとって、ゆっくり休むのが一番ですが、そうできないときってありますよね。
そんなとき、手のひらの労宮 や足の裏の湧泉 を押して、疲労回復をはかるのがお手軽です。さらに、命門 へお灸をするといいんですが、背中への施灸は自分ではやりにくい。そこで、おなかにあって、関元 と並んでよく使われる気海をご紹介します。
東洋医学講座のNo.43 やNo.75 で、気虚と陽虚 の治療に使うツボとしてリストしてました。その関連で、肥満に効く(かもしれない)ツボ とか、月経痛 や月経不順 、子どものひきつけ に載せてます。『養生訓』でも「腫れものへの灸」 に使うとあります。
☆ ツボの位置
おなかの正中線上で、おへそと恥骨の上端の間を5等分して、おへそから5分の1.5のところ、青●にあります。簡便な方法では、おへそから指幅2本分(人差し指と中指を合わせた幅)下になります。
☆ 効用
気海とは、「元気、腎の精気が集まるところ」という意味。命門と同様に、腎 を丈夫にして、人が生まれつき備えている体調をととのえ、体力をつける作用を持っています。
したがって、腎がつかさどる泌尿器系や生殖器系によいとされ、頻尿、夜尿症、ED、月経不順、月経痛、子宮疾患、膣炎などに使われます。また、冷えからくる腹痛・便秘・下痢、高血圧、不眠、腰痛、全身疲労、足のむくみなどにも効用があります。
☆ 刺激のしかた
中指の指腹をツボにあてて、1分間ほど指圧します。あるいは、左手を右手の上に重ね、手のひらの根元(手首に近いところ)をツボにあてた状態で、時計回りに50~100回ほど揉むように動かし、次に手を入れ替えて反対回りに50~100回動かします。
せんね〇灸タイプの家庭灸を使う場合は、
①台座の裏のシールをはがし、もぐさの部分に火をつけます。
②目的の場所へふわっと乗せます。絶対にべったり貼りつけないこと。
③熱さを感じてきたらはずし、感じなければ燃え尽きるまでおきます。
子どもには刺激が強くなり過ぎないように、お灸の代わりにドライヤーの温風か、お湯で温めた小石を使うといいでしょう。あるいは、ひざに抱いて、↑の両手を使う手当てを、回数少なめでやってあげるといいですね。
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