おはようございます
昨日は朝からスカッと晴れて、暑い1日でした。庭木の手入れを小一時間、ちょこちょこっとしたんだけど、日焼けしました。5月の紫外線は案外強いので、気をつけてはいたんですけどね。昨日みたいに湿度は低くて、気温が高いと、「脾じゃなくて心だな~」なんてことを考えてて、ふと思い出しました。
季節ごとの養生法シリーズ、蒸し暑い日本の梅雨~夏は、「脾を養って梅雨~夏を乗り切ろう」 と題してお届けしました。春が肝 で、秋が肺 、冬が腎 になっていましたから、東洋医学講座 をお読みくださってる方には、「あら~、心はどこ」ですよね。
自然界の五行
と人体の五行
、合わせてみると↓こうなります。
ね、夏は心なのよ。脾は長夏で、中国大陸の中心部では、夏の後、秋の前の雨の多い時季。でも、日本の夏は梅雨からジメジメを引きずるから、梅雨~夏で脾にしたのでした。
でも、北海道みたいに湿気が少なければ、湿気があっても猛暑日みたいにやたらめったら暑かったら、それはやっぱり心。ってことで、あらためて、夏の養生法 その2 として、お届けしましょう。
☆ 夜は少し遅く寝て、朝は早く起きる
これは、『黄帝内経 素問』の『四気調神大論篇』から来ています。春夏秋冬の四季別になってるので、夏は夏。「脾を養って梅雨~夏を乗り切ろう」 と同じです。
『素問』には、「夜臥早起、無厭於日(夜に臥し早く起き、日を厭うことなかれ)」とあります。夏の日の長さや暑さを厭うことなく、からだを動かし、体内の陽気を発散させることが、夏の養生ということになります。
☆ 明るい気持ちで過ごす
『素問』は、「使志無怒、使華英成秀、使気得泄、若所愛在外(志をして怒ることなからしめ、華英をして成秀せしめ、気をして泄らすを得さしめ、愛する所をして外に在るが若くせしむ)」と続きます。
気持ちを明るく持って、怒ったりしないで、こころを花のように満開にして、体内の陽気を外に向かって発散させよう…なんていう意味です。
「怒り」は、春の肝にとっても重要な要素ですが、精神的・感情的な部分の元締めは心ですから、「怒り」を代表とする強い感情の動きは七情 に通じて、神を蔵して 神志 をつかさどる心に影響しちゃうんです。
だから、暑いからといって、「だる~い」「動きたくな~い」「汗かきたくな~い」なんてことは言わないで、明るく元気に、ほどよく動きましょう。とはいえ、くれぐれも暑気あたりには気をつけてください。
☆ 心を養う食べ物
心は五行の火に属しています。したがって、心が弱っているときは、火に属す食べ物、つまり熱性のものや赤いもの、苦味のものがよいということになります。ただし、心自体も火の性質があるわけですから、摂り過ぎてしまうと、それはそれでやっかいなことに。
夏は食欲も落ちやすいので、まずはバランスよく、よく噛んで食べて、脾胃の状態を保って、その結果、心が保養されるようにすべきです。暑い日の食欲を保つには、酸味を加えるのもいいですよ。
とにかく暑い日に、汗をたくさんかくと、陽気の発散が多くて、臓腑は案外冷えやすいのも事実。なので、暑いからといって、冷たいものを摂り過ぎないように、ちょっぴりスパイスの辛味と苦味を生かして、臓腑の冷えを防ぎましょう。
もし、うまく汗をかけずに、むくむようであれば、利尿作用のある小豆、冬瓜、キュウリ、ハトムギ茶などをとり入れるといいですね。逆に、汗をかき過ぎているようならば、西瓜、ナス、ゴーヤ、緑豆、菊花茶のような、熱を冷まして水分補給になるものをどうぞ。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
東洋医学講座の目次→
ツボの目次→
リフレクソロジーの目次→
妊娠・産後・授乳・子どものケアの目次→
アロマセラピーの目次→
『養生訓』の目次→
体操とストレッチの目次→
からだのしくみ・食・栄養の目次→
からだの不調と対処法の目次→
養生法・漢方薬・薬草・ハーブの目次→