都市の「順位・規模法則」は、適用できるか・・・? | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

都市の「順位・規模法則」は、適用できるか・・・?

街や交通網の盛衰を記録する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-山形市七日町遠景

「都市の順位・規模法則」によると、

人口25万人都市の山形市を『首位都市』とする山形県(全35自治体)の場合

2位都市の「理論的人口」は14万3千人・・・・・

実際に、山形県の「2位都市」である鶴岡市の人口が13万千人であるので、

少なくとも、山形県の場合においては、

ある程度「順位・規模法則」に則った都市配列が構築されていると思われる…

記事本文参照)

(*冒頭写真は旧山形県庁より中心市街地を眺める…本ブログ管理者撮影)



都市の順位・規模法則

出典/

①浮田典良「地理学入門~マルティ・スケール・ジオグラフィ」2004年、原書房

  p.46

②長谷川典夫ほか「現代都市の空間システム」1992年、大明堂

  p.230

国家やまとまりのある地域内の都市群に注目し、都市を人口規模の大きい順に並べた場合に、人口規模と順位の関係については、従来より2つの対照的な見解があった。

(1)「規模と順位との間には一定の関係が存在する」

=都市の順位・規模法則

(Auerbach,F. Zipf,G.K. Stwwart,J.Q.らが発表)

(2)第1位都市と第2位、第3都市の間には、大きな規模の格差が存在する」

=首位都市卓越型説

(Jefferson,M.が発表)

国家的・広域的都市群システムにおける

実際の順位・規模分布

順位・規模法則型と首位都市卓越型の

2つの究極的な状態の間に位置づけられる

順位・規模法則型と首位都市卓越型のどちらが適合するかは、

国家や地域の属性に左右されることが明らかにされている・・・

(Carollによる見解)

順位・規模法則における都市規模と順位との関係は

R^nSr=M

log(Sr)=log(M)-nlog(R)

R:都市の順位、Sr:順位R番目の都市の人口、M,n:パラメータ

で示され、順位と規模の関係は両対数グラフ上では直線となる。

また、R=1のとき、S1=Mとなり、Mは第1位都市の人口数に等しい。

したがって、

順位・規模法則が適合する都市群においては、首位都市人口と順位によってある都市の人口規模が推定できることになる

Berry,B.J.Lは、38カ国について順位・規模法則型、首位都市卓越型およびその中間型に分類し、そのタイプと国家の経済の発展度・都市化の程度との関係についてのべている。

順位・規模法則型国家は、都市化の進行した先進国や、古くから都市発達の歴史を持つ広大な国家に多く見られ

首位都市卓越型は国土の狭い国家や2重経済をもつ国家に多い、としている。

さらに、順位・規模分布は、時間とともに首位都市卓越型から順位・規模法則型へと発展する、と述べているが、この時間にともなう変化のパターンについては現実と一致しない例が多いそうだ。。。

一方で、「都市の中心性」とは、都市そのものの規模が問題ではなく、周辺地域に対する中心地機能の強さが問題なのであり、都市の順位・規模法則と中心地理論にもとずく都市の階層性は本質的に異質な問題であるという指摘も存在する・・・・・。



【本ブログ管理者によるExcel試算編】

計算方法例/首位人口75万人(全75都市)における第2位都市の人口

         LOG{LOG(75,2),LOG(750000,2)}×首位都市人口(750000)

(1)第2位都市の人口を推定する

・首位都市人口が75万人の場合

   全75都市の場合(46万1720人)

   全50都市の場合(43万6826人)

   全25都市の場合(38万7599人)

   全10都市の場合(30万3039人)

   全5都市の場合(21万2636人)

・首位都市人口が50万人の場合

   全75都市の場合(31万998人)

   全50都市の場合(29万4231人)

   全25都市の場合(26万1073人)

   全10都市の場合(20万4117人)

   全5都市の場合(14万3224人)

・首位都市人口が25万人の場合

   全75都市の場合(15万8423人)

   全50都市の場合(14万9881人)

   全25都市の場合(13万2991人)

   全10都市の場合(10万3977人)

   全5都市の場合( 7万2959人)

(2)首位都市10万・5万人規模における地方中小都市圏モデルの構築を考える

・人口10万人(全10都市…パラメーター数10)の場合

    首位都市…10万人

    第2位都市…4万2724人

    3位・・・・・・・3万1496人

    4位・・・・・・・2万3970人

    5位・・・・・・・1万8202人

    6位・・・・・・・1万3484人

    7位・・・・・・・  9437人

    8位・・・・・・・  5956人

    9位・・・・・・・  2828人

    10位・・・・・・・    0人

    都市圏合計…24万8128人

これだと、最下位都市の人口は0人(無人)になってしまうので、

パラメータ数を「n+1」

すなわち、都市圏内における実際の都市数プラス1で修正計算すると…

・人口10万人(全10都市…パラメーター数11)の場合

    首位都市…10万人

    第2位都市…4万4168人

    3位・・・・・・・3万3223人

    4位・・・・・・・2万5886人

    5位・・・・・・・2万264人

    6位・・・・・・・1万5664人

    7位・・・・・・・1万1749人

    8位・・・・・・・  8326人

    9位・・・・・・・  5277人

    10位・・・・・・・  2520人

    都市圏合計…26万7076人

・人口10万人(全25都市…パラメーター数26)の場合

    首位都市…10万人

    第2位都市…5万5077人

    3位・・・・・・・4万6271人

    4位・・・・・・・4万367人

    5位・・・・・・・3万5844人

    6位・・・・・・・3万2143人

    7位・・・・・・・2万8993人

    8位・・・・・・・2万6239人

    9位・・・・・・・2万3785人

    10位・・・・・・・2万1567人

    11位・・・・・・・1万9540人

    12位・・・・・・・1万7669人

    13位・・・・・・・1万5931人

    14位・・・・・・・1万4305人

    15位・・・・・・・1万2777人

    16位・・・・・・・1万1334人

    17位・・・・・・・   9966人

    18位・・・・・・・ 8665人

    19位・・・・・・・ 7424人

    20位・・・・・・・ 6236人

    21位・・・・・・・ 5097人

    22位・・・・・・・ 4003人

    23位・・・・・・・ 2949人

    24位・・・・・・・ 1932人

    25位・・・・・・・  950人

    都市圏合計…44万9064人

・人口5万人(全10都市…パラメーター数11)の場合

    首位都市… 5万人

    第2位都市…2万2583人

    3位・・・・・・・1万7062人

    4位・・・・・・・1万3334人

    5位・・・・・・・1万462人

    6位・・・・・・・  8102人

    7位・・・・・・・  6087人

    8位・・・・・・・  4320人

    9位・・・・・・・  2741人

    10位・・・・・・・  1311人

    都市圏合計…13万6002人

・人口5万人(全5都市…パラメーター数6)の場合

    首位都市… 5万人

    第2位都市…1万7281人

    3位・・・・・・・1万693人

    4位・・・・・・・  6243人

    5位・・・・・・・  2816人

    都市圏合計…8万7032人

(3)現実の日本…都道府県に理論を当てはめると、、、

・宮城県(全35自治体/2011.2.1推計人口)

    首位(仙台104万6902人)

    2位(理論57万1384人→実際:石巻16万336人)

    3位(理論48万4994人→実際:大崎13万4919人)

    4位(理論42万8232人→実際:登米 8万2727人)

    5位(理論38万5359人→実際:栗原 7万4558人)

    極端な「首位都市卓越型」

・埼玉県(全64自治体/2011.2.1推計人口)

    首位(さいたま122万5042人)

    2位(理論72万9984人→実際:川口50万501人)

    3位(理論64万441人→実際:川越34万3175人)

    4位(理論58万1675人→実際:所沢34万1762人)

    5位8理論53万7312人→実際:越谷32万7348人)

    2位以下の数値は下回るが理論に近い型

・神奈川県(全33自治体/2011.2.1推計人口)

    首位(横浜368万8779人)

    2位(理論193万6514人→実際:川崎142万6456人)

    3位(理論162万8727人→実際:相模原71万8326人)

    4位(理論142万8203人→実際:横須賀41万7602人)

    5位(理論127万7594人→実際: 平塚 26万650人)

    上位2、3都市に人口が集中

・山形県(全35自治体/2011.3.1推計人口)

    首位(山形25万3923人)

    2位(理論14万3761人→実際:鶴岡13万6223人)

    3位(理論12万2858人→実際:酒田11万923人)

    4位(理論10万8968人→実際:米沢 8万9214人)

    5位(理論 9万8391人→実際:天童 6万2059人)

    

  かなり理論に近い型?

*隣接都市との連担が薄い(各都市の独立性の強い)山形県の計算結果が、かなり理論に近い数値だったので、この理論の適用には「厳密な“都市的集落”であるDIDを採らなければ、この種の試算は意味が無い」的な意見を強力に退ける根拠となると考えられる(今回試算した山形のデータは、純粋に独立したDID地域のデータを用いる場合の代用として十分に有用な数値であると本ブログ管理者は思う)

・群馬県(全42自治体/2011.3.1推計人口)

    首位(高崎37万1360人)

    2位(理論21万4446人→実際:前橋33万9985人)

    3位(理論18万5037人→実際:太田21万6379人)

    4位(理論16万5558人→実際:伊勢崎20万7147人)

    5位(理論15万758人→実際:桐生12万1298人)

    首位都市に匹敵する都市規模の第2位都市が存在する事例

・茨城県(全44自治体/2011.3.1推計人口)

    首位(水戸26万8989人)

    2位(理論15万7849人→実際:つくば21万5306人)

    3位(理論13万6800人→実際:日立19万2531人)

    4位(理論12万2821人→実際:ひたちなか15万7240人)

    5位(理論11万2179人→実際:土浦14万2931人)

    下位都市の数値が理論を上回るが、比較的理論に近い型


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■本ブログ内架空都市  では、所属県である埼玉県をベースに、

標榜都市計画である高規格鉄道沿線まちづくりが進む茨城県の型を想定…

(下位都市集落の実測地が理論値を上回る)

直上写真…本ブログ管理者撮影/上:茨城県つくば市、下:埼玉県所沢市)



(4)本ブログ内架空都市(市街地クラスター)への適応を考える…

■本ブログ内関連記事「架空都市/埼玉県御礼野市神宮町」編参照

・首位市街地人口密度2万5千人(全6市街地…パラメータ数7で計算)

   首位市街地(理論25000→実際設定20000/*1万7千人)

   2位市街地(理論 9623→実際設定14100/*1万1985人)

   3位市街地(理論 6435→実際設定10600/*  9010人)

   4位市街地(理論 4263→実際設定 7100/*  6035人)

   5位市街地(理論 2580→実際設定 4700/*  3995人)

   6位市街地(理論 1191→実際設定 3500/*  2975人)

   市域合計…(理論47901→実際設定**/*5万1千人)

(*)1クラスターが1000m×850mの四方なので、設定人口密度×0.85で実際居住夜間人口を算出

(**)実際設定人口密度1万人/k㎡
街や交通網の盛衰を記録する....警「美」報 告 書 ☆彡   ▼CAMMIYA-人口密度と都市景観

■本ブログ内架空都市 における市街地クラスター配置…

本ブログ内関連記事

  ・■(1)ブロック/工場と住宅の混在地域

  ・■(2)ブロック/首都圏中核都市の中心市街地

  ・■(3)ブロック/農地と住宅地の境目

  ・■(4)ブロック/隣接する2つの急行停車駅に挟まれた住宅地

  ・■(5)ブロック/都心周辺地域における駅周辺の人口密集地

  ・■(6)ブロック/23区の外縁部における住宅地

■本ブログ内架空都市

御礼野市都市マス1225

県道79号線沿道および神宮町駅南口については

絶対高さ制限解除(商業地域・近隣商業地域)=高層OK!

■但し、地区計画により高層・大型店の立地適否場所・条件を指定(関連記事参照)

設定市域人口51,000人(昼間人口40,000人…昼夜間人口比率0.78)

設定DID人口密度11,765人/k㎡(設定市域人口密度10,000人)

美女神宮~美女野公園にかけて東京都板橋区上赤塚町の飛び地(1250㎡)設定あり

■本ブログ内関連記事参照

御礼野市「マスタープラン(原案の粗いイメージ図)

歴史的市街地を真ん中に、

隣接する駅前の高容積指定地域に対し、

「高度規制」を設けて、

『新』と『旧』との「調和」のとれた街づくりを目指しているのが特徴。

・・・・・

あとは、

「基幹バスレーン」の設定や、

「武蔵野(台地)の杜」の再現による観光資源(都市観光の「舞台」)化も、

CAMMIYA流まちづくり(架空・妄想都市模型)の『目玉』のひとつである。

*参考資料リンク

■(架空)神宮電鉄

■駅前開発イメージ模型

■まちづくり基本理念など、、、

■『聖地』+『美味しい国(街)』=「神の国」論

■鉄道会社における社会環境活動報告

■駅ビル・エキナカ(駅ナカ)商業施設を妄想・・・

■(架空)神宮電鉄バス・・・・・【一般路線バス】

■(架空)神宮電鉄バス・・・・・【都市間高速バス】

■(架空)神宮電鉄の旧式電車800系を改造した「検測車」

■(架空)神宮町駅前に屋台村オープン!!♪♪

■修景門前町に、「駅近」町家型の1戸建て狭小住宅の新築分譲を妄想する☆彡

■(架空)神宮町の「お土産品」カタログ★♪♪

■(架空)神宮町の街づくりスキームを妄想、、、