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勝負の時が来た。
なぜ僕はここにいるのか・・・・・・・・・・・・。
ここに来るまでにどれだけのものを失ったか・・・・・・。
今の自分を見つめなおすためにも過去を振り返り、
今、自分が置かれている状況を再認識するために
素顔の自分を、ありのままの自分をさらけ出すことにしました。
ここに書かれていることは紛れもない真実。
いや、どこかで自分で美化したものかも知れないけれど
自分の心の中の真実を告白します。
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目次
第1話 はじめに
第2話 就職活動編・当時の就職事情
第3話 就職活動編・就職試験 面接
第4話 就職活動編・JTBを選んだ理由
第5話 就職活動編・筆記試験その1
第6話 就職活動編・筆記試験その2
第7話 就職活動編・筆記試験その3
第9話 アルバイト編・僕の仕事とは
第10話 アルバイト編・撮影所にてその1
第11話 アルバイト編・撮影所にてその2
第12話 アルバイト編・撮影所にてその3
第13話 アルバイト編・チーマー達との出会い
第14話 アルバイト編・僕の役割
第15話 アルバイト編・事件その1
第16話 アルバイト編・事件その2
第17話 アルバイト編・撮影の終わり
第18話 JTB勤務編 入社式
第19話 JTB勤務編・配属
第20話 JTB勤務編・旅立ち
第21話 JTB勤務編・いざ大阪へ
第22話 JTB勤務編・独身寮へ
第23話 JTB勤務編・寮生活のはじまり
第24話 JTB勤務編・初出勤
第25話 JTB勤務編・支店配属
第26話 JTB勤務編・支店長との対面
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やっとの事で独身寮にたどり着いた僕らが目にしたものは
JTBという就職希望人気ランクキング1位を毎年続けている
「一流企業」のイメージとはかけ離れた建物がそこにあった。
鉄筋コンクリートではあったものの、築30年以上は経つ
古びた建物。外観はまるで学校のようなつくりをしていた。
恐る恐る中に入ると玄関にはたくさんの布団が積み重ねて
あり、中にいたおばちゃんが僕たちを見つけるなり、
やさしい大阪弁でこういった。
「そこにかかってる札に自分の部屋番号が書いてるから、
この布団を自分の部屋に持ってってや~」
久しぶりに聞く、生(なま)の大阪弁だった。
僕の部屋は確か2階の203号室だったと思う。
布団一式を持って自分の部屋にいくとさらに驚いた。
う!狭い!
なんと部屋は3畳一間。
その中に作り付けのベッドと机・洋服ダンスがあり、
歩くスペースは幅1メートルもないほどの狭さである。
さらに驚いた事に壁はベニア板1枚で敷きいられただけで
隣の部屋でティッシュを抜く音が聞こえるほどの薄さなので
ある。
まさにこれが、JTB関西地区の社員なら誰でも知っている
伝説の男子独身寮「JTB芥川寮」だったのである。
この芥川寮は、その待遇の悪さから第2次世界大戦中に
ナチスドイツがユダヤ人を収容した「アウシュビッツ強制収容所」
をもじって「アウシュビッツ芥川」と言われていたのである。
布団を自分のベッドに敷き、持ってきたスーツケースから着替え
などをタンスにしまい、気がつくともう時間は夜中の12時をまわって
いた。
この時、僕らはまだ
この寮が、なぜアウシュビッツと言われていたかを知らないでいた。
長くなるので今日はここまで・・・・・・・次回に続く。
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