1骨盤て、どういう骨?

2動く骨盤

3骨盤によって変わる、身体の感覚

4骨盤が、開きたい時に開かないとどうなるか
5お母さんは、お尻が大きいの?

6一日の骨盤の動き

7骨盤と食べ物の関係
8骨盤と、春のカラダと花粉症

9春の骨盤と、花粉症
10春は、とにかく開きたい
11花粉症と関係のある、春の肝臓

12肝臓を疲れやすくするもの

13つまり、身体と骨盤から見た花粉症のまとめ

14骨盤と生理と生理痛

15生理の前にしておくケア

16生理中のケア

17生理中に鍛えたい、オマタ筋

18妊婦さんにオマタ筋が必要な理由

19産後の骨盤はどうなるか

これは、女の子をお持ちのお母さんには、ぜひ知っておいてもらいたいことです


最近、尿漏れで悩む小学生の女の子が増えているそうです


(でも、男の子には尿漏れという症状が起こりにくいだけで、傾向としては、似たようなことが起こっている可能性はあります)


なぜ、尿漏れが起こるのかといえば、単純な話で、オマタ筋が育っていないからです


今の私達の生活が、オマタ筋が育たない環境にあるのです



考えられる大きな原因は二つあります


一つは、和式便所がなくなっていること

もう一つは、紙おむつの性能が上がって、さらに、おむつが外れる時期が遅いこと



オマタ筋は、踏ん張ったり、バランスをとったり、という時に力を発揮します

そういう時に鍛えられていきます


日常生活の中で、それを一番使うのが、和式便所でした


小さい子供でも、大人と同じ和式便所を使っていたわけで、

毎日5回~10回も便所に行けば、かなりの踏ん張り量にはなっていたはずです


そうやって、毎日鍛えられていた生活が、現代では全くありません

これって、身体にとっては、かなりの大ごとなんです


毎日腹筋100回している人と、何にもしていない人のお腹、くらいは確実に違いが出ます




もう一つは、紙おむつの普及


今の紙おむつって、それはそれは性能がいいですよね


おしっこ出した瞬間に、もうサラサラです



さて、これを読んでくださっているお母さんにお聞きします


さすがに、自分がお漏らしをした時の記憶はないかもしれませんが、

「あれ?今もしかして、ちょっとちびっちゃったかな?」みたいな記憶は、

案外大きくなってからもありませんか?

例えば、おしっこがしたくて目を覚ましたときとか


その時のことを思い出してみてください


ちびっちゃったかな?と思っても、気のせいかな?と思って下着を確認してみる


あぁ、やっぱり、ちょっとだけちびっちゃってたわ、みたいな


これって、ほんとに濡れていたことを確認しないと、分からないことってありますよね



で、この感覚を繰り返して、オマタの感覚は育っていきます


「あっ、今何か出た」という感覚があることが大事なのです

そして、「ぬれてる、おしっこが出たのか」ということとつながっていきます


ところが、最近の紙おむつは、性能が良すぎて、むしろ、身体からおしっこが出るか出ないか、というところで、もう即吸収してしまうそうです


量が少なければ、「何かが出た?」という感覚すらない可能性がある、ということです



そして、濡れて気持ち悪い感覚があまりないので、我慢する必要もありません


思ったときに、垂れ流し



今は、3歳4歳で紙おむつをつけている子もめずらしくありません


こういう子は、「おしっこもれそうーーー」って、オマタ筋を使って、ぎゅっと我慢する経験というのが、それまで全くないということです


つまり、小学校手前まで、ほとんどオマタ筋が鍛えられていない、というのは、想像できるのではないでしょうか?



今はまだ、和式便器が消えてきて、紙おむつが普及してきて数十年です


私達が子供の頃は、まだここまでではなかったですよね

だから、私達のまわりでは、そんなに支障を感じている人は少ないかもしれません



でも、この、オマタ筋の育っていない子供たちが大きくなったら?

生殖年齢になってきたら?身体はどうなっているんだろう


それが、ちょっと心配なのです



今でも、若い人向けの尿漏れシートのCMが流れる時代です


子供向けの尿漏れシートが出てきたら・・・?



尿が漏れるから、シートでキャッチしたらいいのか?

いやいや、人間の体は、そんなに簡単に漏れるようにはできていないはずよ



オマタって、大事でしょ

人間の尊厳的な部分でもあるし

女性、男性の大事な象徴部分でもある


小学生のうちから尿漏れがあったら?


自信なんて持てるはずがない

恋愛に積極的になれるはずがない



オマタが鈍感だったら?

男の子も女の子も、大人になって好きな人と愛し合えるのかしら?



ってね、子育て中のお母さん達は、ちょっと気をつけてあげたほうがいいと思います



紙おむつは便利だけど、便利な替わりに、捨ててしまうものがあるっていうこと


紙おむつで、育児のストレスが減るのはいいことだと思うけど、

かわりに、気をつけてあげたほうがいいことがあるということ



こどもっていうのは、おしっこが足を垂れていく感覚を何十回も繰り返さないと、

おしっこが出る、出ているということが、自分の身体感覚として身に付かないそうです


自転車に乗るイメージはできても、実際にはなかなか乗れないように


言葉で教えられるようになったからといって、すぐにトイレでおしっこができるようになるかといったら、そういう訳ではないのです

(でも、紙おむつを外すのがおそくなる原因としては、「こどもが教えられるような年になるのを待っている」というのも大きいと思います)


大きくなっても、何回もお漏らしを繰り返さないと、身体にインプットされないのです



だったら、あまり臭くなく(笑)、量も少ない1歳代のうちに、外してあげるのが、親にとってもいいと思うんだけどなぁ


これから夏だしね


小さいお子さんをお持ちの方はぜひ

お漏らし覚悟でパンツ生活を



あと、和式便所がない日常生活で、どうやってオマタ筋を鍛えてあげるか、

これも意識したいですねぇ


って、私も考え中なんです


まさか、毎日こどもと一緒にスクワットなんてできないですから(笑)

オマタ筋を使う遊びを考えてあげたいな、と思っているのです


「女の子は、オマタを広げたらお行儀が悪い」なんて言われますが、

小学校に上がる前までは、オマタを広げて踏ん張るような遊び、いっぱいさせてあげたほうがいいと思うのです

(パンツが見えるなら、ズボンをはかせてね)



足を踏ん張って、腰を高くした状態で、道路にお絵かきするとか


ちょっと高くなった、細いところを、バランスをとりながら歩くとか


側溝をまたいだ状態で歩くとか



一般的には、ちょっとお行儀悪く見えるようなことでもね



オマタの感覚を育てること、子供を持つお母さん、ちょっと頭の隅にとめておいてくださいね





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