花子とアン　あらすじネタバレ　第15週「最高のクリスマス」87話

花子とアン　あらすじネタバレ　第15週　第87話(水）

カフェー・ドミンゴで、
はな（吉高由里子）と龍一（中島歩）を引き合わせようとしていた蓮子（仲間由紀恵）は、
想定外に伝助（吉田鋼太郎）が龍一より一足先に現れて困惑する。

伝助に少し遅れて入って来た龍一は、伝助を見てカウンター席に座り様子を窺うが、
高いティアラを蓮子にプレゼントしたり、チップをばら撒いたりと、
金に糸目を付けない庶民感覚から掛け離れた伝助の様子に嫌気が差して帰ってしまう。
龍一が店を出るのを見て、席を立ちかけた蓮子を暗黙のうちに、はなが止めた。
はなは蓮子の手に自分の手を重ね首を横に振っている。

「ん？どげしたとか？」それを見て、事情を知らない伝助は不思議な顔をした。
かよが、その時、ビールを運んできて
「さあ！乾杯しましょう！」と声を掛けたので、なんとなくその場は誤魔化されてしまい、
伝助も上機嫌であったが、蓮子だけは凍りついたような顔をしたまま黙りこくってしまった。

その夜も蓮子は、はなとかよの家へ泊る事となった。
ずっと浮かない顔をしている蓮子にはなは
「蓮様、私…今夜ご主人がいらして下さってよかったと思ってる。」と言った。
「どうして？お金もうけの話ばかり聞かされてうんざりしたでしょう？」
はなに背を向けたままで、火鉢に手をかざし蓮子は尋ねた。

「ううん。嘉納さんって、今は凄くお金持ちだけど、子どもの頃は貧しくて
苦労なさった方なんじゃないかしら？」とはな。

蓮子＞「確かに昔は苦労したらしいけど…。」
かよ＞「ほれに優しい人じゃん。たくさんチップ頂いちまって…本当にありがたい事です。」

はなは立ち上がり、わざわざ蓮子の隣に来て座り直し厳しい声色で言った。
「蓮様…もう帝大生の方とは会わない方がいいんじゃなくて？」

蓮子＞「それは無理…。今この瞬間も会いたいんですもの。」
はな＞「蓮様…。言ってたじゃない！『道ならぬ恋なんて愚かな事はしない』って。」
そう人の道を諭すはなに「あの人を思う気持ちを止められないの。もう恋に落ちてしまったんですもの。」
と、魂のままに自分の心に素直な発言をする蓮子。

「そんな…。ご主人を裏切っては駄目！」と伝助の肩を持つはなに
「はなちゃん。たとえ誰を傷つけても私はこの思いを貫くわ。やっと分かったの。
私がこの世に生まれて、今まで生きてきたのは彼と巡り会うためだったの。」と、
夢見るような目をして、魂がロマンスの神様に拉致監禁＆洗脳されたような事を言った。

「はなちゃんなら分かるでしょう？
はなちゃんも村岡さんの事をそう感じたから好きになったんでしょう？」と、
痛い所を突いてきた蓮子にはなは、
「そんな事…。
そりゃあちょっとはパルピテーションを感じてしまった瞬間はあったけれどそんなのはとっくに昔の話よ。」
と、いつもより早口で、わざと冷めた口調で言い、
学級委員的優等生のような立ち位置に踏み留まろうと頑張った。

「村岡さんは、はなちゃんにとってたった一人の巡り会うべき人じゃなかったのかしら。」
と、蓮子はどんどんけしかける。
そして「私の思い過ごし？」と意味あり気に微笑みを浮かべる蓮子に、
はなは無言で目だけきょとつかせる。

翌日、聡文堂で、はなと醍醐は宇田川満代（山田真歩）に、
英治（鈴木亮平）が仕上げて来た『銀河の乙女』のための挿絵を見せていた。
その場には英治も同席していた。
宇田川は主人公ルカの絵以外は認めたが、
ルカの絵だけは「これは銀河の乙女ではないわ。描き直してちょうだい。」と言う。
英治は書き直しは了解したが、宇田川の銀河の乙女のイメージが掴めず、
「あの…先生の思い描く銀河の乙女を教えて頂けますか？」と聞いてみたが
「ここに書いてあるでしょ？」と原稿を手に持って言い「自分で物語世界から読み取れ」
という姿勢を崩さない。

具体的には何もわからないままであったが
仕方なく英治は「分かりました。もう一度読み直して描いてみます。」と言うと、
宇田川は、「よろしく。」と言って、最近お気に入りの狐の襟巻を巻いて出て行った。

その夜、ルカの挿絵を書き直そうと英治は頑張ってみたが、どうしてもイメージが
うまくまとまらず挿絵は難航した。

翌日、武と朝市がまたカフェー・ドミンゴにやってきた。

朝市は「他のカフェも行ってはみたが、女給さんたちがあんまりにも積極的で、
やっぱりこのお店の方が落ち着くじゃん。」と言う。
武は「女給は美人だったけんどこことは比べもんにならんくれえ高かったさ。ほういうもんけ？」
と言う。

（美輪ナレーション）
どうやらしっかりぼられたみたいです。

朝市は席に着くと、離れたテーブルで、はなが男と何か熱心に話しているのが気になった。

はなは、はなのやり方で、英治が『銀河の乙女』のルカの絵が描けるように協力をしようとしていたのだ。
「『銀河の乙女』をもう一度読み返してみたんです。」と言うと、はなは、
箇条書きにして書き出した敵と戦うルカの様子を、英治に差し出した。

はな＞「ルカは乙女座のスピカへ向かう長い長い旅の途中で、いろいろな敵に出会います。」
英治＞「アークトゥルスの巨人プロキオンの悪魔…。」
はな＞「敵と戦うルカの姿に何か手がかりがあるのではないでしょうか？参考になればよいのですが…。」
「凄く助かります。」と、英治は笑顔になり、つられてはなも、つい笑ったが、
次の瞬間にはすぐに仕事モードに切り替えて、次の締め切り日の打ち合わせをし出す。

朝市はその二人の様子を、ずっと立ちっぱなしで茫然と眺めていた。

その夜、家で再び、挿絵に取り組む英治に、
郁弥（町田啓太）は「それ…安東さんが作った資料？」と聞くと、
いきなり、はなを恋愛対象にするのだけは、亡くなった香澄（中村ゆり）が、
あんまりにも可哀そうだからやめて欲しいと言い出した。

その頃、はなは、英英辞典を静かに閉じて、蓮子の言った
「村岡さんは、はなちゃんにとって、たった一人の巡り会うべき人じゃなかったのかしら？」
という言葉を思い出していた。
と、その時、戸が開く音と共に、かよが息を切らせて帰って来ると
「お姉やん…どうしよう！武どこ行ったか知らんけえ？上野の旅館にも電話したけんどどこにもいんだ！」
と真剣に悩んでいる様子だった。
「ちっと落ち着けし！武が？どうしたでえ？」と、はなが問い正すと、
「お姉やん…おらには武が必要なんだ！」と思い詰めた様子のかよ（黒木華）

（美輪ナレーション）
てっ…。マジですか。ごきげんよう。さようなら。

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