【帚木447-3】古文単語「さりとて」
源氏物語イラスト訳のあいです
古文単語でよく出題されるのは、
1.古典特有語
…現代にない古語。
2.古今異義語
…現代と意味の異なる古語。
3.死語的現代ワード
…日本語にはあるが受験生世代はほとんど使わない語。
…ですが、今回の古語は、
高校生がほとんど知らない死語☆
ではいってみましょぉ~♪
٩(๑•̀∇•́๑)و
【今回の源氏物語】
さりとて、うちとけ、人げなきありさまを見えたてまつりても、あぢきなく、
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今回出てきた古文単語
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■【さりとて】…そうだからといって
■【うちとく】…気を許す
■【人げなし】…人間らしくない。人並みでない
■【ありさま】…様子。態度
■【を】…対象の格助詞
■【見ゆ】…見せる
■【―たてまつる】…謙譲の補助動詞(空蝉⇒光源氏)
■【て】…単純接続の接続助詞
■【も】…添加の係助詞
■【あぢきなし】…つまらない
◇ 単語の意味と文法的説明です。
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本日の古文単語 「さりとて」☆
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以前、「さ」「さり」の複合語一覧 を
ブログ記事に載せておりましたが、
「さりとて」を書き忘れていましたので…
(;゚;∀;゚;)
このたび、再確認の意味で載せたいと思いますね。
よかったら最後までお付き合いくださいませ♪
(・∀・)
(接続詞
…そうであるからといって。そうであっても
*「学研全訳古語辞典」より
「さりとて」は、
私くらいの世代になると…
(;゚;∀;゚;)
けっこう書き言葉にも書いたりするので、
なじみのある言葉だといえますが…
高校生のみなさんは、
もしかすると、見たこともないかもしれませんね;
(;´▽`A``
こういう類いの古語は、
重要古語というくくりもないけれど、
知ってて当然!という形で
読解の鍵となる場合が多いんです。。。
(´・ω・`)
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大学入試古文 問題例☆
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問題)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から選べ。
1.そのように
2.そうであるから
3.そうかといって
4.そんなこんなで
5.その場から離れずに
単独の古語の意味は、
私大入試や国公立二次などでも
出題されますが…、
『ゴロ565』などに載っている重要古語よりも、
このような、現在も使うけれど
本を読まない高校生は知らないっしょ!
みたいな問題が出題されることも多いですよね~;
(;´Д`)ノ
もちろん、いろんなジャンルの本を読んで、
ボキャブラリーを増やしていけばいいのですが…
練習問題で出てきたものから
しっかり頭に入れていく!
こんなふうに勉強すれば、
おのずと知識が増えていきますよね!
(*^ー^)ノ
正解は……3
さりとて、うちとけ、人げなきありさまを見えたてまつりても、あぢきなく、
● 過去記事リンク
■さりとも
■うちとく
■人げなし
■も
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