どうも、ハイレゾ音楽制作ユニットBeagle Kickの総合Pをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。

ときどきフリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。

オーディオライターとして活動を始めました。
直近ではこちらです。


アコースティックラボ主催のオーディオフォーラム番外編2にてレポート執筆しました
テーマは「マンションのホームシアターには防音は必要か?」

音楽出版社刊の「ヘッドフォンブック2016」でYAXIの交換イヤーパッドとSound Warriorの新製品を紹介しました。

音楽出版社刊の「CDジャーナル 2016年4月号」でDALIの新スピーカーFAZON MIKROを紹介しました。




【楽曲紹介】
アルバム名:サガオケ! The Orchestral SaGa -Legend of Music-
アーティスト:伊藤賢治 ほか



フォーマット:96kHz/24bit(WAV/FLAC)


スクウェアの名作RPGの一つであるサガシリーズのオーケストラアレンジアルバム。
伊藤賢治氏がプロデュースを担当しているので、Re:Birthシリーズの関連か?と思われた方もいるかも知れません。
チェコのプラハにあるドヴォルザーク・ホールにて収録されたというのだから、その気合いの入り様は半端ではありません。同ホールはヨーロッパのコンサートホールにおいて最古のひとつだそうです。
インペリアル サガで未使用となった楽曲が初めて音源化されたのも注目ポイント。
イトケンというとバトル曲が印象的ですが、それ以外の曲も含めて壮大でダイナミックなオーケストラに聴き惚れます。
イトケンのハイレゾ音源はこれが初。ファン待望だったのか、ラインキングも凄いことになってました。
できればRe:Birthのバトルアレンジもハイレゾリリースして欲しいところです。

《音質の感想》
本物のホールトーン(ホールの響き)が味わえる貴重な音源だ。
クラシックファンの方にとっては当たり前でも、アニメやゲーム、声優のソースばかり聴いている我々(?)にしてみれば新鮮に感じられる。
それもクラシックの本場、ヨーロッパの有名コンサートホールとあれば本物の響きと言って差し支えないだろう。
まず圧倒的なダイナミクスに驚く。普段のハイレゾ音源の適正ボリュームから10dBほど上げてみたがまったくうるさくない。
大地を震わせるかのような躍動感を持った低域は鼓膜のみならず肌を刺激する。
透き通るような高域は主に空気感に寄与し空間の広さをリアルに現す。
ホールトーンをとても大事にしているため、人口のリバーブはほとんど付加されていない。極めてナチュラルな仕上がりだ。眼前にコンサートのステレオイメージが作られたときの感動はオーディオ冥利に尽きる。機器のセッティングにもこだわりたい。
ワンポイントではなくマルチマイクで録音しているようであるが、客席からのリスニングを想定したサウンドメイキングだ。
客席側からの印象を優先しつつ、シーンによってマルチマイクを使いパート毎の存在感にフォーカスしている。
生のオーケストラでは人間の脳が行うこれらのことをミックス処理で実現しているのだ。実にありがたい。
それにしても瞬間的な大音量のときに天井から音が振ってきたときは感動した。2chでも元がいいと再現可能ということになる。
オーケストラメンバーの奮闘が一際伝わるのが「美しき旅人 -Last Battle -Emiliaメドレー」だ。
普段、こんな楽曲(プログレをオーケストラアレンジ)演奏しないだろうに、意地でも譜面通りに演奏するぞと鬼気迫る雰囲気が伝わってくる。
パイプオルガンのソロでは、余りにも神々しい音色に心が解きほぐされた。ふくよかで優しい音色を聴いていると思わず手を合わせて祈りたくなる。(無宗教)
後半4曲は日本でのスタジオ録音(48kHz/24bit)だ。「最強の栄光」は文句なし無茶すぎるオーケストラである。
息つく暇もない。ライブ演奏は不可能だろうとイトケンに言わしめた戦慄の旋律に圧倒される。
48/24ならではの押し出しとパンチの効いた音で、ロックとオーケストラの融合が見事キマっている。
ツーバスとオーケストラのコラボはクラシックファンが聴いたら卒倒しそうだw カッコいいんだから仕方ないよね!



【楽曲紹介】
アルバム名:Wake Up, Best!2
アーティスト:Wake Up, Girls!



フォーマット:48kHz/24bit(WAV/FLAC)


TVアニメ「Wake Up, Girls!」で活躍する同名の声優ユニットのベスト盤。
作品内には、Wake Up, Girls!はもちろん、ライバルグループであるI-1clubの楽曲も多数収録されています。
ソロ楽曲が全員分収録されたのはベスト盤としては初。各声優の歌声をよりハッキリと味わえる集大成となりました。
サウンドはクリエーター集団MONACAが担当。他のアイドルアニメと作家陣が被っているにも関わらず、独自色を確かに感じます。底知れぬセンスと実力に戦慄を覚えますね…
劇場版が終わって一段落。このまま次に繋がってくれるのか、今後の展開から目が離せません。


《音質の感想》
前作のベスト盤と同じく全体的に自然な音調である。
マスター録音時の質感を大切にしている印象だ。

「地下鉄ラビリンス」は、音の粒子が緻密だ。ボーカルは加工を抑えたナチュラルテイストで
48/24の限界まで広がった音場と相まってノリ具合が増してくること請け合いだ。

「少女交響曲」では奥行きと透明感がCD版より格段に向上した。
CD版で感じられた薄モヤのような障害がスッキリと晴れて楽器やボーカルだけを存分に楽しめる。
低域の密度感やストリングスの広がりも48/24音源としてはこれ以上ないくらい健闘していると評したい。
一人一人の声の粒立ちまで聴き取れてゾクゾクする。こんなに違うとCD版にはもう戻れない。

「止まらない未来」はオーディオファンにもオススメしたいフュージョンナンバーだ。
なんとオケがすべて生演奏である。ギター・ベース・ドラム・キーボード・ブラス。
アイドルモノなのだからもう少し控えめに録音・ミックスしても怒られないと思うのだが、まったく遠慮がない。
一切の妥協を感じない気合い入りまくりのインストルメンタルに、これだけハイレゾで下さいと思ったのは私だけではないだろう。
その主張しまくりのオケに合わせる声優陣のボーカルはライブ感重視。リスナーとの距離がグッと近くなっている。

MONACAチームの楽曲センスと、エンジニアの手腕が光る珠玉のベスト盤だ。
ここまで到達したなら次はネイティブ96kHzに挑戦するしかないのではなかろうか?
激しく期待したい。



以上です。

いかがでしたか?


これは私の主観的な感想ですので、全ての人に「このように感じられるはずだ」というモノではありません。
じっくりと聞き込み、確かに感じたことのみを記事にしています。
日々精進中の身ですので、一つの参考意見として捉えてもらえたらと思います。



現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
「すぱそにっ♥(はぁと)」
「そにアニ オリジナルサウンドトラック」
「ハローグッバイ」歌:榊原ゆい
『「星刻の竜騎士」OP「聖剣なんていらない」/(榊原ゆい)』
『Anison Strings~弦楽四重奏で聴くランティスの歴史』
『僕らは今のなかで』『きっと青春が聞こえる』ラブライブ!
『「英雄伝説 閃の軌跡」サウンドトラック・オリジナルマスター』 前編後編
『閃光の行方 「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」オープニングテーマ』
『軌跡 jdk アクースティックス』前編後編
『Beyond the Sky (日本語版)』
『「英雄伝説 閃の軌跡II」サウンドトラック・オリジナルマスター』
深窓音楽演奏会其ノ壱
ソナタとインターリュード
UP↑ with Yuji Ohno & Lupintic Five
Aurora Days
いつかの、いくつかのきみとのせかい
『Blu-ray Audio版『Star!!』』
『『Wake Up, Best!』をワグナーと聴いてみた』
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「英雄伝説空の軌跡FCEvolutionOST」「SAXES STREET」
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「BUONO!! BUONO!!」「ハルカナルトキノカナタへ」
ナイツ爆笑漫才スーパーベスト
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