少し前から流行っている50℃洗い.
50度の温度で洗うと、しおれていた野菜がしゃっきりして、お肉なんかも美味しくなるとか.

最初は半信半疑だったのです.
だって、恒温動物の哺乳類細胞でも42度で熱ショックがかかります.
この熱ショックはストレス刺激になり、遺伝子発現など通常の細胞の活動はストップ、修復系が働きます.
植物なんかには
50℃ ってかなりの熱ですよ?

って思ったのですが、やってみると確かにシャキシャキになるし、その後もお野菜は死んでしまうことなく元気です.
う~ん、生き物って不思議.

調べてみると、どうやら50℃で洗うと植物の気孔が開いて、中に水分が取り込まれるのだそうな.
お肉なんかはそうではなく、50℃にすると表面の酸化した脂が洗い流されるので臭みが抜けるということです.


自宅では化学的な検証はできませんが、顕微鏡観察なら任せてください.


というわけで、50℃洗いを顕微鏡で検証してみました.
前からやってみようと思っていたのですけどね、なかなか手が付けられずにいたのですが~
昨日、マツコデラックスとダチョウ倶楽部がテレビで50℃洗いをしているのを見て、やる気になりました(笑)

お子さんの夏休みの宿題がまだのおうち・・・顕微鏡があれば、野菜の細胞を簡単に観察できます.
参考になればうれしいです!


前置きが長くなりましたが~




<50℃洗い・顕微鏡観察>


観察したのはほうれん草です.
元気なものと、しばらく放置してしんなりしたもの、それを50℃で洗ったものの3種類を観察しました.
葉の裏の気孔と周りの細胞の様子を見ます.


・材料

ほうれん草の葉・・・1枚
スライドガラス・・・3枚
セロハンテープ・・・適宜

・道具

顕微鏡・・・400倍(対物レンズx40、接眼レンズx10)
我が家の顕微鏡はこちらです


セレストロン LCDデジタル顕微鏡 CE44340







・方法

1)ほうれん草の葉の裏にセロハンテープを貼り、指で軽く押しつけてからはがす.
2)スライドガラスに1)のセロハンテープを貼りつけ、葉の薄い部分を顕微鏡で観察する.
3)ほうれん草の葉を、室温で15分放置してしんなりさせる. 1~2)と同じ方法で観察する.
4)50℃洗いは、小さな容器に50℃の湯を用意し、しんなりしたほうれん草の葉を10秒間つける. 
1~2)と同じ方法で観察する. 


・結果

1) 通常の葉
細胞がきれいに並ぶ.




解説すると、真ん中に見える丸い構造が気孔です.
二つの細胞からできています.
ドーナツ状に見える真ん中が開口します.
植物はここから水蒸気を出し入れして、水分の調整をします.
周りを取り囲んで並ぶのが葉の細胞です.



2) 15分放置した葉
気孔の開口が狭まり、周りの細胞もいびつになる.
水分が抜けていると思われる.




3)50℃で洗った葉
気孔が開口し、周りの細胞の大きさが増している様子が見られる.



・結論
50℃洗いをすると、植物に水分が取り込まれる.



というわけで!!
顕微鏡でも50℃洗いの効果を観察できました.
う~ん、すごいですね.
最初に思いついた方がすごい(平山一政さん?)



ほうれん草以外でも、葉のやわらかい野菜なら同じように観察できます.







゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
  
私のレシピでは、素材のうまみを引き出すため、
コンソメやブイヨン、粉末出汁は使いません. 
ほとんど塩だけで、ときどき酒やワイン、醤油を加えます.



ランキングに参加しています.
応援にポチッとしていただけると嬉しいです!
人気ブログランキングにほんブログ村レシピブログ
 ブログランキング・にほんブログ村へ  




ハート携帯用レシピリストのページです→こちらをクリック! 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 

ハート今週のおすすめです!



ハート今週のお菓子です!


ハート今週のパンです


ハート今週のわんこです 



ハートお昼ごはんレシピリストを作りました.こちら
写真を整理するまではこちらから

ハートわんこの写真コレクションを作りました.
Part1はこちらPart2はこちら.