株式会社モアナチュラル代表
ホメオパス・自然療法家の藤川由紀です。
おかげさまで年内のホメオパシーカウンセリングはすべて終了。
今年も沢山の皆様にお越しいただきありがとうございました。
2019年、約350件のカウンセリングを行った中で
やはり多いのがアトピーのご相談。
お子さんのアトピーはまた別の要因があるので
ここでは置いておいて、
大人のアトピーさんの場合は
アトピーだけじゃなく、副腎疲労の症状と、不眠が合わさって
症状の治癒を遅らせているケースがとても多いです。
しかしね・・・
いくら「しっかり寝てください。」と言ったところで
眠れないものは眠れないのだ。
まずは体の働きをじっくり説明してみるね。
(私の頭の整理もかねて(笑))
■メラトニン
睡眠にはメラトニンというホルモンが関係しているのだけれど、
このメラトニンというホルモンは
朝日を浴びて約15時間前後に分泌が増えるホルモンです。
★まずは朝日をしっかり浴びましょう。
日光を浴びることは、免疫にかかわるビタミンDの合成にも必要。
そしてメラトニンの原料は
トリプトファンというアミノ酸なのだけど
それがセロトニンになり、セロトニンからメラトニンになります。
簡単に書けば
トリプトファン → セロトニン → メラトニン 。
なので、日中にしっかりセロトニンが作られていることが大事!
食事から普通にタンパク質がとれていることはもちろんのこと
(トリプトファンはアミノ酸。タンパク質に含まれてます。
タンパク質を過剰に食べる必要はないけれど。)
★セロトニンはリズム運動で増えることが知られているので
ウォーキングやよく噛むこと、自転車をこいだりと
リズム運動を増やすのもよし。
笑顔でいることも大事ね(幸せホルモンとも呼ばれます)。
でもね、トリプトファンはもう一つの重要な代謝経路があって
トリプトファン → キヌレニン → ・・・・(いろいろ)
というキヌレニン経路と呼ばれるものがあります。
炎症があると、トリプトファンはセロトニンを作るより
キヌレニン経路に多く使われてしまうのです。
★だから炎症を起こさないことが大事。
でもアトピーがあるということは
炎症がすでに起きているということだよね。
だからやっかい。
炎症を鎮めるのに必要なのは、コルチゾールです。
■コルチゾール
コルチゾールは副腎皮質からでるホルモンなのだけれど
(副腎皮質ホルモン=ステロイド。
ステロイドはコルチゾールを補充するための薬。)
体の中で様々な用途に使われます。
・糖質・脂質・たんぱく質代謝の調節
・血糖上昇作用
・抗炎症・抗アレルギー作用など
そして
ストレスで盛大に消費されます。
■ストレスとコルチゾール(副腎疲労)
コルチゾールを分泌する副腎は
ストレスがかかったとき、どんな反応をするかというと
それはいくつかの段階に分けられます。
①ショック期・・・アドレナリンが分泌
②抗ショック期・・・コルチゾールの分泌が増える
③抵抗期・・・コルチゾールの分泌が保たれる。
ストレスに対する抵抗力が高まる
④消耗期・・・副腎機能の低下。コルチゾールが出せなくなる。
↑かなり古い本なんだど、参考まで。(「目で見る体のメカニズム」より)
①②は、そんなに長い期間の話じゃなく
③は、人それぞれだけれど、ある程度の期間は続きます。
そのころまでは、結構元気。ハードワークでも耐えられる。
人間のからだって、ある程度までは乗り越えられるようにできてるんだよね。
たとえば私の場合
30名のカウンセリングを1週間でさせてもらっているけれど、
一日に5名のご相談を受け始めた最初のころは
①②の状態が最初の24時間くらいの中であり、
そしてその後の6日は③の状態で
頑張ってコルチゾール出して乗り切ってた感じ。
(あくまで個人的な体感だけど。)
今のところ、一週間くらいなら私のからだは問題なく、
でもね、この状態が1か月、3か月、1年続いたらどうなるか・・・
④消耗期 に突入するのは目に見えてるわけね。
いくら仕事が好きでも、楽しくても、そうなる。
コルチゾールが出せなくなってくるね。
忙しい、という状況だけでなく
常に不安がある人
恐怖感が強い人
怒りを感じることが多い人なども
コルチゾールを無駄遣いしやすく
副腎疲労になりやすい。
コルチゾールを頑張って作ってる副腎も
力尽きてくるわけです。
そしてさらに言えば
インナーチャイルドや潜在意識、過去のトラウマが
副腎と大きく関わっているのもわかるかな。
長期的にみると、ここがかなり大きなポイントになってきます。
根本治癒のためにね。
心だけじゃなく、食事との関係も深いよ。
・・・
というわけで
アトピーの炎症を抑えるために必要なコルチゾールを
どうやったら副腎機能を回復させ、出せるようにするのか?
については
長くなってきたので、次のブログで。
外用ステロイド薬を使っていた場合についても
のちのち書いていくね。
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2020年1月のホメオパシーカウンセリングは、
残り3名様になりました。
アトピーや発達障害、花粉症などなど。
薬を減らしたい、薬では治らない、という症状の方も
沢山いらしています。
ホメオパシーはもちろんだけれど、それと同時に
様々な角度からもアドバイスさせていただいています。
2020年、今よりもっと健康に過ごしませんか?
ホメオパシーカウンセリング 60分 15,000円